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2020.10.09 Friday

リペア ファイル その685

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    ヤマハ FG180 /  ネックアイロン矯正(ネックの捻じれ修正)・フレット交換・ナット交換・ブリッジピン穴修正

     

    言わずとしれたジャパンテージの至宝”ヤマハFG180/赤ラベル”。全体的にいいコンディジョンの個体ですが「ネック捻じれ」があるとのことで修理を依頼されました。

    マーチンコピー全盛期にヤマハは独自のオリジナルシェイプを採用。

     

    赤いので”赤ラベル” (そのはかグリーン・ブラックなどもありましたね)

    内部が塗装されているんです。

     

    ネックの反りも1弦側6弦側と違ううえ「ネック捻じれ」もあって、”アイロン矯正”で同時に修正するという難敵・・・

    何度もアイロンので修正を重ね適性値に至りました。(巷では「ネックアイロン矯正」は効かないとか流布されていますが、この技術は40年以上前に実証済みで私が弟子入りした工房でもものすごいたくさんのネックをこれで修正して来ました。ただちょっとしたコツがあります。信じてもらえないのでこれもいずれこの技術をオープンにしないとダメかなと思っています)

     

     

    before-after( before and after)

      

    ネックアイロン矯正する前と後の写真です。ヘッドがやや左落ちしていたのがわかりますか?

     

    捻じれを確認する方法として2枚の板をこのようにずらして使って透視しています。

    こうするとヘッドとボディとの捻じれを計測できます。

     

    フレットがすり減っていたのとネックの剛性を安定させるため「フレット交換」しました。

        

    フレットのタング(脚)を調整してネックに楔を打ち込むようにしてネックに強度を与えます。(ロッドを締めるとヘッドに左向きの力が加わるのでヘッド捻じれの原因にもなっています。ロッドに余裕を与えることで捻じれを防止することも考慮しています)

     

    FGのフレットタングはとても広くてフレットを抜いた痕も広いためそのままフレット打っても緩くなってしまいます。そのためタングをかしめる専用の道具でタングをギザギザに加工し広げてから打ち込んでいます。

      

    打ち込んだ後は、「すり合わせ」作業していきます。

     

    最終的にピカピカに磨き上げて完成。

    フレットは「ジェシカー♯55090」を依頼主の要望で採用。

     

    ナットも交換しました。

      

    オイルドボーンを採用。雰囲気がマッチしますね。

     

    アイロン矯正で仕込み角度も変更しているのでサドル高はそのままで弦高を下げることに成功しています。

        

    よりよくするため少し手を加えました。5・6弦のピン穴に弦溝を少し切り込みを入れて弦交換がスムーズになるようにしたのと、全体をサンディングしてからオイルを塗ってフレッシュ感をアップさせました。

     

    FG独特のシェイプ。

      

    依頼主によってペグが見事に再生されていました。この年代のモノでここまで程度のいいペグは初めてみました。

     

    仕込み角度をつけたため14フレット以降は折れ曲がっています。

     

    修理した楽器を手にした依頼主からメールを頂きました。

    「昨夜私の音楽仲間に修理していただいたFG-180を試奏させたところ、今まで弾いてきた赤ラベルの中で一番弾きやすくて凄く懐かしくてイイ音がするとの感想をいただきました。私の音楽仲間達は、中学時代に70年代の日本のフォークブームの時代を過ごして来た人達で、皆還暦を超えられている人達です。私はこの方々から日本のフォークを教わりました・・・・」

      

    私も一年ちょっと過ぎに還暦を迎えますが、中学生の頃はフォーク全盛の最後の”ひと花”といった感じで、音楽室を占拠してギターをかき鳴らし”拓郎”や”かぐや姫”やらをがなって歌っていました。当時はいい音の楽器が欲しいなんて思ったこともなく、鉄弦が張ってあればなんでもいいくらいでした。でも大学生くらいになると狙って音のいいヤマハFGを買っていたかも知れません。このときからFG伝説が作られたのでしょう。

     

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