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2020.08.21 Friday

リペア ファイル その675

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    Martin D-28 /  バインディング外れ

     

    マーチン社のクオリティーの高さはほかのメーカーのお手本だと思います。「清々しさ」さえも感じるのは、デザインのシンプルさと”柾目取り”のせいかな。

     

    長梅雨のためかこの夏は「バインディング外れ」や「力木外れ」修理の依頼が多いです。

      

    材木が湿度のために膨張と収縮を繰り返すと先の現象が現れます。マーチンの「バインディング外れ」にはさらに「セルの縮み」が加わります。

     

    裏板の腰の部分2か所でバインディングが外れています。ネックヒール部はまだ付いていましたが、アッパーバウツ(上半身)のバインディングをそっと外して再接着することにしました。

      

    セルも縮んでいたので密着させるのは途中でセルを切る必要があったのです。腰のところで切ると目立つためアッパーバウツのバインディングを一旦外すことで、ヒール部に隙間を寄せることができます。

     

    再接着後、ご覧の通りヒールの後ろに隙間ができました(この分、セルが縮んだことになる)。

      

    古いセルバインディング(色を合わせるため)を使って隙間を埋めます。

     

    わずかな段差を細かいペーパーで取り除き、バフで仕上げます。

      

    きれいに仕上がりました。

     

    真っすぐ目の通ったローズ材(柾目)。

      

    セルで埋めた隙間もそれほど違和感ないと思います。

     

    イニシャル”D”はドレッドノートですが、弩級戦艦(どきゅうせんかん、dreadnought)の意味だとか。英国の馬鹿でかい戦艦にたとえて付けたそうです。

      

    もう少し調べたら「恐れ知らず」の意味であるとのことから、「デカくて怖いものなし」なんですね。日本的に考えると江戸幕府に開国を迫った黒船みたいなものかな。

     

    べっ甲柄のピックガード。HDだとトップは「ヘリンボーン」のバインディングですが、これはDなのでセルバインディング5重巻き。

      

    目立つ傷もなく大切にされた来たことが解る逸品でした。

     

    関連ブログ:マーチンギター修理インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=307

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