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2020.08.07 Friday

リペア ファイル その672

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    tatsuhiko HIROSE 2000 10弦クラシックギター /  トップ割れ補修・ネックフレットバリ取り・ボディ研磨

     

    若きジャズギタリスト所有の10弦クラシックギター。クラギでジャズを演奏するだけでも珍しい(私が知らないだけ?)のに10弦を弾きこなすなんて想像を絶します。

     

     

    廣瀬 達彦氏は親子2代(父 廣瀬 春彦)に渡る製作家であると知りました。大変緻密な作りであるうえ素晴らしい仕上がりです(セラック塗装)。

     

    トップにクラックが入っていました。指板材の黒檀が縮んだときにトップが引っ張られてヒビが入ったと思われます。

      

    割れは深くないので、膠を摺り込んでおくだけでもヒビの進行を止められますが、さらに指板が動いたときのことを考えて裏側に補強を入れることにしました。

     

    木目に沿って割れが入っています。

      

    薄板のパッチをあてました。

     

    セラック塗装がゴム(石油系)製のギターリフト(斜めに構えるための補助製品)によって浸食されていました(バック・サイド・トップ数か所)。細かいペーパーで研磨して段差を極力取り除いてから熱を加えないようにバフで磨きました(摩擦で熱を持ったらセラックは溶けます)。

      

    指板端にフレットバリが出ていました。また斜めにカットされたハイポジションのフレット端が鋭角になっていたので、それもヤスリで丸く修正しておきました。

     

    糸巻は依頼者によってオリジナルよりさらに高品位のペグに交換されていました。

      

    弦高は割と低めの設定でした。1・2・3弦はサドルにテンションが掛かるようにアルミ製の弦留め(クリアトーン)が装着されていました。

     

    10弦ギターは6弦よりトップを強い力(70〜80キロ)で引っ張るのでトップの剛性を上げて作らないといけませんが、あまり強くすると鳴らなくなるし難しいと思われます。ただ複弦であるので弦の共振により6弦よりふくよかな音がします(ハープのような)。

      

    そのためミュートが重要だと教えていただきました。複弦の世界は玄妙です。

     

    クラシックギター修理 インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=648

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