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2019.10.06 Sunday

リペア ファイル その606

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    ギブソン ES-345 / 共振対策(PUキャビティ・ボディ内)・ネックのタッチアップ塗装

     

    ヴィンテージの”ES-345”。バリトーンスイッチが搭載されているところがES-334との違いです。フレディ・キングが使用していましたね。

    特定の音程でギター本体とどこかが振動してハウルるような異音がするときがあります。いわゆる『共振』ですが、生楽器で問題となる『ウルフトーン』とエレキなどで起こる『共振』は若干違いがあります。

     

    楽器には固有振動数があってそれが増幅されるとオオカミが唸ったような『ウルフトーン』と呼ばれる現象がありますが、エレキなでは大音量によって主に金属パーツが振動してハウリングが起こったり異音が発することがあります。今回は後者です。(エレキにもウルフもあるんですけどね)

     

    『共振』しているところを特定するのは難しく、考えられるところをつぶしていくしかありません。まず、浮いている部分が怪しいのでそこをウレタンフォームで埋めてきます。

      

    PUアジャスト用のスプリングも怪しいです。シールドもぶらぶらしているところも止めていきます。

     

    リアPUも同じように埋めておきます。PUキャビティから伸びているシールドもウレタンフォームで押さえます。(ピックガードで隠れる部分)

      

    本当はポット側も埋めてしまいたいですが、今回はFホールから見えるところまではやめておきました。

     

    この写真はリアPUキャビティ内にあった「バリトーンスイッチ」用の回路が入っているBOX。ここにあったのね。

      

     

    ネック塗装の剥離。経年変化や汗などで塗装と木部の間に隙間が広がり剥がれて来ました。ラッカーを少しずつ盛って”面”を作っていきます。

      

     

    ラッカーを盛りオリジナルの面との段差を研磨してフラットにして完成。

     

    ペグはロックペグに交換されていました。

      

    ダブルパラレログラム・インレイが入っています。

     

    ラッカークラックが全面を覆っています。経年変化で自然と作られたクラックは、レリックで作られたクラックとは趣が違いますね。あくまで自然です。(レリックはパターンがあってそれを基本としていますが、実際は個体差があって千差万別です)

      

    アンプを通しても、そのままの生鳴りもよくて 気持ちのいいヴィンテージ”ES-345”でした。

     

    ギブソンギター修理 インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=631

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