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2018.04.05 Thursday

リペア ファイル その448

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    マーチン Dー35  /  ブリッジ剥がれ・再接着

     

    駒(ブリッジ)がめくれかかっていたので修理に訪れたマーチンD−35。依頼主と協議して「駒を外さないで隙間に接着剤を流す」処置で済ますことにしました。ではではとクランプで仮締めしてみたところ、くっつかない! よく見ると駒が変形していました。

     

    そのため依頼主にもう一度連絡を取り、「外してから再接着」することに同意してもらって作業開始。パレットナイフをお湯で温めて駒下に差し込んで駒を外します。

      

     

    取れました。

     

    駒の前方(左側)が少し折れ曲がっているのが解りますか。弦の張力で徐々に曲がってクセが付いてしまったんですね。黒檀ですのでクランプの圧力だけでは元の位置に戻りません。そこで「アイロンヒーター」を使って熱を加えながら復元させます。

      

     

    トップも変形しており、そのまま接着することはできません。トップの上側はストーブの天板で温めた別の駒を、下側はこれも温めたブリッジプレートの形のブロック材を、トップの両面からゆがみを矯正するべくクランピングしました。(これを何度も繰り返し、変形を修正)

     

    そこでやっと接着準備。駒形にトップの塗装をノミで はつって平面を出しておきます(正確にはトップにはゆるいアールがついている)駒側もトップのアールに合わせて削ってあります。裏側に当て木をしてからニカワで接着します。

      

     

    完成。

      

    この楽器のブリッジピン穴は、サドルに近いですね。6弦は特に近すぎて弦の折れ曲がり角度がちょっときつい・・・太い弦ほど曲がり難くいので弦高が少し高くなる現象が起きます。(カーブを描くように曲がるため)

     

    3ピースバックのD−35。『リペア ファイル その444』でも取り上げましたが、D−35は28に比べてブレイシングが低く作られていて、トップの鳴りがD−28とは別物にチューニングされていることが解りました。この個体は低音がズーンと響き 和音のスケール感が大きく感じます。

      

     

    D−28に慣れた耳には新鮮なサウンドに感じます。このD−35を求める人は28に飽き足らない人が多い気がします。「18や28でない」ところがこの機種を選ぶ動機になったりしてますね。35の方が価格設定も高めですが、満足させるだけのコンテンツが詰まっています。

      

     

    関連ブログ:

    マーチンギター修理インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=307

     

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