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2017.06.25 Sunday

リペア ファイル その323

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    マーチン・カスタム Shop 00−18 / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ナット再整形

     

    バック&サイドに見事な”キルティッドマホガニー”が使われているCustom Shopの00−18です。指板やブリッジの黒檀も真っ黒で”オオトロ”ですね。それに軽い!乾燥状態がいいのと塗装が薄めなのが解ります。鳴る条件は整っています。

      

    ただ、ネックが「元起き」状態で弦高が高めでした。14フレット以降が起きて来て元々の仕込み設定が変わってしまい弦高が高くなってしまうのですが、同時に伸びやかなサウンドが失われます。

     

    ネックアイロンでネックの仕込み角度を矯正してやります。木材は熱によって曲がる性質を利用するのです。「指板とネックの間の接着剤を弛めて反らす」という説がありますが、”曲げ木”の理論は、木工では一般的で後は技術の問題です。

      

     

    数度のアイロン矯正で仕込み角度をついたら、フレットピークを整えるためフレットの「擦り合わせ」をします。ネックはやや逆反させてあるので、弦の張力が掛かって、真っ直ぐになった指板を想定して擦り合わせてあります。

      

     

    フレットピークをヤスリで削り出して、その後磨いてきれいに仕上げます。弦とナット溝の接地面が広かったので、ナットの形を鋭角にして接地面を狭くしています。クリアな出音を求めてそうしました。(あまり鋭角にして接地面が狭くするとナット溝が弦によって磨耗するスピードが速くなるので、ほどほどにしてあります)

      

     

    弦を張りチューニングした状態です。サドルに手を加えないで弦高を下げることに成功。(それだけ仕込み角度が付いているということです)ジョイント部が真っ直ぐになり、音に”張り”が戻ります。

     

    再整形したナット。

    ロングサドルの”出シロ”も十分確保できていて、ブリッジピン穴からの立ち上がり角度もいいでね。

      

     

     

    口輪にヘリンボーンが入り、ピックガードはべっ甲柄、ポジションマークはドットではなく花柄のようなデザインで カワイイ、特別仕様ですね。

      

     

    ”00”は弦長が短いですが、仕込み角度を適性に修正したため、しっかりと振動を受け止められるようになり、ダイナミックレンジが広くなって表現力に幅が出るようになりました。

     

    マーチン・ギター修理 インデックス http://9notes.jugem.jp/?eid=307

     

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