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2017.06.17 Saturday

リペア ファイル その321

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    ギブソン J-45 / ネックアイロン矯正・フレット擦りあわせ・ブリッジプレート増設・ブリッジ上面削り・ブリッジピン穴修正

     

    楽器が到着してすぐにトップの膨らみがどの程度進行しているか確認しました。アコギのトップには「ドーミング」と言って、元々膨らみが付けられています。この元々の膨らみが弦の張力によって、さらに膨らんで来る現象が起きます。それがどの程度が進行しているのかを判断するのですが、こらが案外むずかしい。ひとつの判断材用は「弦高が高くなって来た」ですが、これもネックの状態と合わせて考えなくてはなりません。

    今回のケースでは、トップの膨らみの進行はそれほどでもなかったですが、その傾向は見られましたので「トップ矯正」までは行わず、「補強」にとどめることにしました。

     

    ネックは元起きしていたので「ネックアイロン矯正」して仕込み角度をつけ直します。これで弦高を下げることができます。

      

     

    「アイロン矯正」後はフレットを「擦り合わせ」てフレットピークを整えます。その後 各種専用ヤスリを駆使してピークをつけ直しておきます。

      

     

    ヤスリ傷を落とすために「ペーパー」の番手を変えながら磨いて行きます。そのときにフレット端を少し落とすと、ネックを握ったときにフィットします。ちょっとのことなんですが、この辺りが「フレットワーク」のコツですか。

     

    ブリッジプレートを増設します。補強の意味に加えて、弦のボールエンドの位置を下げてやってサドルへ掛かるモーメントを増やす意図です。材料はホンジュラスローズを選択。強度とカラッとしながらパンチ力あるサウンドを狙い選びました。

      

     

    「仕込み角度」を変更したので、サドルを削ることなく弦高を下げることに成功していますが、若干ブリッジピン穴からサドルトップまでの立ち上がり角度が乏しいので、ブリッジの表面を2ミリ削って(貝が入っているのでギリギリの寸法)落としました。その後ピン穴を修正します。

      

     

    弦の誘導溝を拡張します。こうするとサドル近くから弦が立ち上がり、角度が深くなりサドルに掛かるテンションが増えます。

      

     

    弦を張っても真っ直ぐなネック。これで弦振動のバイブレーションをしっかり受け止めることができ、不要な減退をさせません。

      

     

    依頼主から「鳴り」の改善について驚きの声を戴きました。よかったです。ブリッジプレートの増設でやや音が硬くなる傾向にありますが、音量増など振動効率をアップすることで「鳴り」に変化を起します。なんと言ってもJ−45は、ガツンと迫力ある音が欲しいですからねぇ。

     

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