<< リペア ファイル その316  | main | リペア ファイル その318 >>
2017.06.01 Thursday

リペア ファイル その317

0

    SAKURAI  MASAKI No15 /  フレット交換(リフレット)・ナット交換・サドル交換(オフセット加工)

     

    日本のクラシックギター業界を牽引する桜井正毅氏製作の作品。叔父の河野賢の工房を受け継ぎ、現在も意欲的なギターを生み続けています。

     

      

     

    左手の負担軽減のためフレットを背の高いものに交換して欲しい、との依頼で、当方のブログを観てくだりメールを下さりました。欧米のクラシックギターで世界では、このような理由でリフレットすることが多いそうです。慣れるまで多少戸惑うかと思いますが、背の低いものより軽いタッチで出音するので、左手の握力の負担が軽減に役立ちます。

     

    フレットを抜いて指板を調整します。クラシックギターはトラスロッドがないため、フレットが入って指板が真っ直ぐになるように指板を削ります。同時に仕込み角度も調整し、サドルの高さが適性になるように考えながら削って行きます。

     

      

     

    フレットの脚(タング)を調整しながらフレットを打ち込んでいます。フレットの端を処理してフレットピークを揃える「すり合わせ」を行います。ほとんどピークが揃っているので僅かにフレットの頂上(ピーク)をなでる感じです。それでもこの作業はビビリ音を抑えるのに大切な作業です。フレットを打ったら「すり合わせ」しない製作者も居られますが、私はこの作業を入れた方がいいと考えています。

     

      

     

    頂上が尖っていないといけませんので、専用ヤスリでピークをつけ直しています。ナットも新調します。この桜井ギターのペグはゴトー製で、アルミのポストのものが使われています。アルミは音の伝達性がよく そこを狙ってこの素材が選ばれているのでしょう。

     

      

     

    完成。フレットはピカピカの磨きあげてあります。弦を張ってネックが真っ直ぐになるように仕上げるのが腕の見せ所。

     

      

     

    サドルも新調しました(弦高は低めの12Fで6弦3丕姥坑押ィ記弌法8皇未靴侶蠅一本のシングルホールですが、依頼主によりテンションが掛かるように「チップ」が取り付けられていました。ダブルホールもそうですが、サドルへのテンションが増えると音量とレスポンスの向上が期待できます。

     

      

     

    ズーンと腹に響く低音と煌びやかな高音が印象的です。河野・桜井ギターの木材は一級品なので時間とともに成長してくれると思います。名工のところに良材が集まるのは、世界中どこででも同じです。

     

     

    -----------------------------------------------------

    Please click

    ブログ「よごれた顔でこんにちは」

    ギター工房9notes HPへどうぞ homeで”ほぼ日”つぶやいています

    「栃の耳付き材のテレキャス」販売

    にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
     

     FC2 Blog

                                                                               ギター工房9notesは岐阜・恵那インターチェンジより車で15分

    コメント
    コメントする








     
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック
    Calendar
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
    << August 2017 >>
    Selected Entries
    Categories
    Archives
    Recommend
    Links
    Profile
    Search this site.
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered by
    30days Album
    無料ブログ作成サービス JUGEM