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2017.05.24 Wednesday

リペア ファイル その315

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    ホセ・ラミラス 1980 clase 1a  / 裏板割れ補修・修理

     

    側板に”シープレス”と”ローズ”が張り合わせてある「ラミレス」は高価ですが、その出音から価格うんぬん抜きに納得できる楽器です。裏板に杢目が複雑なローズ(ハカランダに似たローズだと思う)を使ってありましたが、乾燥で割れてしまっています。『裏板割れ』の補修作業内容です。

     

     

    中央に長い割れ(下から上まで)、左右に腰の部分まで割れが入り、計3箇所の割れ修理です。まずは”過”乾燥になった板を製作時の含水率まで戻すことが大切です。湿度管理をしながら時間をかけて(今回2週間くらいかかった)割れ部が自然にくっつくようにします。

     

      

     

    割れ部を接着します。ラミレスは「ユリア樹脂塗料」だと書いてある資料があったので、今回はエポキシ系の接着剤を使用しました。これが「ニス」だったらこうはいきません・・・

     

     

    接着後に一回だけ塗装しました。これも「ユリア樹脂塗料」だったので上塗りが可能でした。ユリア樹脂はウレタンのような塗料でした。ただとても薄く仕上げてあります。

     

     

    左右の割れはきれいにくっ付きましたが、中央の長い割れ部の真ん中で、少し段差ができてしまいました。複雑な杢目のひずみが一箇所に集まり、どうやっても面一(つらいち)にならなかったのが残念。塗装してそれを解消しました。

     

      

     

    杉トップでほかは、上質な木材を組み合わせてあり気品があります。スペイン製のクラシックギターは、ネックの仕込みが「ネックとネックブロックが一体構造」になっています(スペイン式という)。ドイツ式はダブテールジョイントになっており、スチール弦のアコースティックギターと同じ構造です。このジョイント部の違いが、音の違いにも現れたりします。

     

      

     

    スペイン製のギターとドイツ製のギターはそれぞれ特徴があり、明るいスペインの楽曲にはスペインの楽器が、ガッチとしたクラシックな構成の楽曲にはドイツの楽器が合うと言われています。ただ、”名器”はそれを越えていますが・・・

     

     

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