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2015.08.29 Saturday

リペア ファイル その179

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    ギルド D-55   /      裏板力木はずれ・駒浮き

    GUILDの最高機種Dー55。丁寧な作りと華美過ぎない装飾のギターは、老舗の風格を醸しだしています。今回持ち込まれた楽器は、裏板から異音がしました。裏板を叩くと”バズッ、バズッ”とスネアドラムのような音。これは「力木」が外れた音ですね。


    サウンドホールから手を突っ込み、パレットナイフで力木を押し当てて点検すると、4箇所で力木が裏板から剥がれて浮いていました。縦目の裏板に対して力木は横切って付いているので、裏板が湿度で膨張・伸縮を繰り返すと力木の先端の接着剤が切れてしまいます。単板材では、ときどき起こる現象です。

    マスキングしてから外れた力木の隙間に接着剤を流し込んで、力木に「つっかえ棒」を立てます。そのときクランプで表板と裏板を挟んでおきます。「つっかえ棒」は内部の高さに合わせてその都度作っています。

    接着剤ですが、今回は「タイトボンド」を使用しました。アロンアルファなどの瞬間接着剤を使う手もありますが、こういう高級機種は後々残っていく楽器ですので、後世に修理がしやすいように瞬間接着剤の使用は控えます。


    表板の駒(ブリッジ)端がほんのわずか浮いていました。ここにもタイトボンドを流して圧を掛けて接着しました。


    本来は駒を外して膠で接着するのがいいのですが、「浮き」はわずかでしたから、これ以上進行しないように止める程度の修理としました。早めの手当てが後のトラブルを避けることになるでしょう。

    ギルドのネックブロックはマーチンより大きく作られていて(過去のギルドと比べると小さくなったが)、”ドスッ”と響く低音はこういうところから現れると推測しています。

    どことな
    フラットピッカー向きと思われているブランドですが、そんなことなくフィンガーピッカー対応の繊細な音も奏でていました。

      

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