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2014.10.11 Saturday

リペア ファイル その104

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    C・F・Martin & Thomas Humphrey / 指板アール変更・フレット打ち替え・ナット、サドル交換

    以前、フレットすり合わせ・サドル交換・弦高調整の修理(リペアファイル77)をさせて戴いた、マーチンとトーマス・ハンフリーのコラボのクラシック・ギターです。クラシックギターには珍しく指板にアールが付いていました。プレーヤーである持ち主が、どうしても演奏しにくいからと、クラギのスタンダードであるフラットな指板に変更の要望です。

    先回はアール指板を褒めていた私ですが、クラシックの方はアール付じゃない方が演奏しやすいそうです。
    セーハしながら指を動かすには、フラットの方が指先に力が入るのだそうです。

    一旦、フレットを全部抜いて指板をフラットに削り出します。仕込み角度が変わらないように全体を均一に下げていきました。良質のエボニー材です。マーチン社には、まだいい材料のストックが相当あると聞きます。


    フレット溝が浅くなってしまったので、溝をもう一度切り直します。結果的に指板が薄くなったのでネック強度が落ちます。それを補強するためフレットをきつめに打ち込み、逆反りさせて弦張力に耐えられるようにします。


    ナットもフラットなものに作り直します。弦はテンションがあるタイプ。3弦は「フロロカーボン」を使ったカーボン弦です。クラギ3弦の鳴りが甘いのが、この弦によって解消されつつあります。


    真っ直ぐに仕上がったネック。このフレット・タングで指板を逆反りさせ 弦を張ったときに真っ直ぐになる手法は、クラシックギターやトラスロッドがないマーチンギターでは必要な技法です。


    仕込み角度も適正に決まり、サドル高はやや低めの設定(12フレット上 1弦2・5ミリ〜6弦3.5ミリ)にしました。(強くヒットさせるとビビルこともあります。通常は3〜4に設定)


    「レズドフィンガーボード」を考案したアメリカ人「トーマス・ハンフリー」とマーチン社の合作クラシック・ギターの最大の特徴がここでしょう。ご覧のように12フレット以降の指板全体が持ち上がっています。これによってハイポジションが弾きやすくなります。アコギではカッタウエイにするのですが、クラギではあまり好まれませんね。

    また、トップと弦に2〜4度角度がつくので、弦の振動をトップに伝える効率がよくなり、音量がアップしています。たしかにこの楽器は音が大きかったです。

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