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2014.01.22 Wednesday

リペア・ファイル その62

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     ギブソンESー125 /エンドブロックはずれ・バインディングはずれ


    プレースタイル上 013から始まるミディアム・ゲージが張ってあるアーチド・トップのES−125です。ネックの状態はものすごく良くて、ハード・テンションに負けず真っ直ぐでしたが、ブランコ型テールピースを留めているエンドブロックが、弦の張力に耐え切れず動いてしまい、バックが剥がれてしまいました。

    ぱっかりいっています。


    それに伴いバインディングも外れていました。パレットナイフを差込みよく点検するとバックはボディの腰(ウエスト部)までラインニングとバックが剥がれていました。

    古い楽器ですので膠で接着されています。オリジナル通り膠で接着します。(経年変化で接着力の低下から剥離が進んだと思われます。)

    膠を湯煎して適度な濃度にし、隙間からパレットナイフで膠を挿入して行きます。温度が下がると膠が固まってしまうので数回に分けて行います。そのつどしっかりクランプを架けて圧着します。


    バインディングも膠で接着します。マスキングして塗装面を保護してテープでバインディングを固定し乾燥を待ちます。


    全体に接着力が落ちている可能性もあり、楽器の負担軽減のためオーナーさんにはミディアム・ゲージより細い弦をお薦めしました。ES−125は合板トップ・バックですがよく鳴ってくれます。P−90を通して鳴らせばさらにご機嫌なサウンドでした。

    ただ合板トップは弦の張力により沈みがちになり、あまりトップアーチの脹らみが下がると鳴りも悪くなり、また弦高も低くなってしまいます。ここは弦のゲージを変えた方が賢明だと思います。

    それとオリジナルのブリッジも長年の張力によって中央が下がっていました。TUNE-O-MATICブリッジを使っているレスポールや335などすべてのギターに言えますが、合金製のTUNE-O-MATICブリッジは中央が徐々に下がって来て、指板アールとブリッジアール(サドルが乗っかっている部分で)が違って来ます。ビビリ音の原因にもなりますから、交換も視野に入れてください。

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