<< インフォメーション | main | リペアファイル その29 >>
2012.12.30 Sunday

リペアファイル その28

0
     マーチンD-28 ヘッド割れ修理
    マーチンD-28のヘッドが割れています。柾目取りはネックの上級の木取りですが、縦に割れることがあります。板目なら縦に裂けるように割れませんが、柾目取りの方がネックの狂いが少なくいわば宿命です。

    接着剤を流し込みクランプします。タイトボンドかアロンかを選びますが、ここでは粘度の違うアロンアルファ2種類(しゃびしゃびタイプ・粘度が高いタイプ)を選択しました。染みて表板の割れに伴う塗装剥がれを補ってもらいたいので、これを選択しました。基本的にはラッカー塗装のマーチンにはアロンは控えるようにしています。タイトボンドか膠を選択するのを基本としています。

    裏側から補強材を入れることにしました。接着だけでも十分かも知れませんが、次に衝撃があった場合、接着面の隣が割れるケースがあるからです。(接着面は割れない、それに沿って材木が割れる)

    ルーター治具を作成して、穴を開けます。

    2層構造にします。下はメイプルをヘッドの木目に対し直角になるよう縦長の材を入れます。その上に薄いマホガニーの板をヘッド面と同じ方向に使っていれます。そのとき、メイプル材は穴の長さよりほんのわずか短くします。ヘッドが痩せて縮んだときピッタリだとメイプル材は木目が違うの縮まず、つっかえぼうのようになり再び割れてしますからです。

    補強材の面をツライチにして裏面全体をサンディングして塗装に入ります。色合わせがなかなか難しいですが、うまく行きました。

    ほとんど解りません。
    表はロゴが入っているので、なるべくサンディングしないようにして、わずか修正して塗装しました。

    ヘッド割れ以外は状態もよくライトゲージを張って調弦。テンションがかかっても問題なくサウンドもgood。明るく軽快でいて低域から高域めでバランスよく鳴ってくれる楽器でした。

    (今年最後のアップはリペアファイルになりました。いろいろなギターに触れて幸せでした。このブログにアップしている以外にも、様々なギターの修理・調整・改造もやっていますが、諸事情でアップしていません。中には面白いものもあり、お見せできないのは残念ですが、この経験値が別の修理に生きてきますので、ギター修理に是非ウチを指定してくださいね。来年もよろしくお願いします。)

    ----------------------------------------------------------------

    ギター工房9notesホームページへどうぞ
    にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
    にほんブログ村
    ギター ブログランキングへ
    コメント
    コメントする








     
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック
    Calendar
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031   
    << October 2018 >>
    Selected Entries
    Categories
    Archives
    Recommend
    Links
    Profile
    Search this site.
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered by
    30days Album
    無料ブログ作成サービス JUGEM