2017.08.23 Wednesday

リペア ファイル その337

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    Stafford  SSC400    /フレット部分交換・フレットすり合わせ・指板欠け補修・ペグ交換

     

    元バブルガムブラザーズのギタリスト・土門秀明 氏の”戦友”です。英国に渡り日本人初の地下鉄”バスカー”(大道芸)として数々の演奏をこの楽器でこなして来たそうです。外国人の労働規制が強い英国でバスカーとして認められることはスゴイことなんです。

     

    ギターの裏やサイドに「許可書」をベタベタ貼ってありますね。年季を感じさせます。

      

    たくさんのギターを所持している土門氏ですが、合板製の普及品のこのギターが「いい音」なので手放せないとのこと。

     

    あちこち傷だらけですが、指板修正するのでついで「欠け」補修しました。

      

     

    私は部分フレット打ち換えは勧めない方ですが、プロである土門氏から、現状の設定を変えないで減ったところだけ修理して欲しいと依頼されたので4本だけ打ち換えることにしました。

      

     

    同じ幅のフレットを選択して、タング調整しながらフレットを打ち込んで行きました。

      

     

    ”背”は高いので残りのフレットと同じレベルになるように「すり合わせ」します。同時に全体もバランスを取るように「すり合わせ」して行きます。このように指板調整ができないので「すり合わせ」でレベルを合わせるのですが、フレットが減るくらい使いこなすと指板調整も必要な時期になっていることが多いです。プロの方はフレットの減りが早いので指板の狂いがそんなに進んでいないケースもあり今回はそれです。

      

     

    フレットのピーク(山頂)はなるべく鋭角になるよう手間かけて削ってあります。指板の凹み(指跡)は、接着剤とローズ粉を練って盛って置きました。

      

     

    ハードテンション弦を張りましたが、ネックはピクリとも動きませんでした。音のいい理由はここにあり!だと感じました。アコースティックは「棹」より「箱」が大事だと思われていますが、「箱」のグレードと共に「棹」の良さも音質に大きく影響するのです。反対に弦振動をしっかり受け留めてくれるネックは少ない とも言えます。

      

    「ペグ」にガタが来ていましたので新品に交換しました。「ペグ」は消耗品だとお考えください。

     

    この風貌が全てを語っていますね。私はクラッシュ/ジョーストラマーのテレキャスを思い出しました。

    このギターでまた新たな”伝説”を作ってくれることでしょう。

     

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