2018.02.24 Saturday

リペア ファイル その438

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    The Flatiron    Aタイプ・マンドリン / 「スモークド乾燥」処理・フレット交換

     

    先に紹介した「津軽三味線の棹・駒」といっしょに燻煙したフラットマンドリンです。”ブルーグラス”には欠かせない楽器です。デビット・グリスマンやパンチブラザースのクリス・シーリが有名ですね(ほかは私が知らないでだけですが・・・)あでやかな音色で”華”がある楽器です。今回はこの個体のポテンシャル(存在能力)を引き出すべくスモークしました。

     

    30時間燻したあとは、全体にヤニ成分が付着しているのでエチルアルコールで拭き取り作業をします。それからバフで磨いてクリーニングします。

       

     

    指板が波打ちしていたのとフレットが磨耗していたので「フレット交換」することに。(スモーク前にフレットを抜き、指板に煙が浸透しやすい様に段取りしてあります)指板を調整して、フレットはドイツ製のジェシカー♯43080を打ち込みました。トラスロッドがないので弦を張った状態でベストなネックを”フレットタング”(フレットの脚)を調整して作り出します。

      

     

    打ち込み終わったらフレット全体のピーク(頂上)を整えて、再び頂点をヤスリで切り出し 最終的にはペーパーでヤスリ傷を磨き落としてピカピカな状態に仕上げます。

      

     

    4コースで各コース同じゲージの復弦で構成されています。調弦は各弦”4度”間隔で細いゲージから『E-A-D-G 』、バイオリン属と同じです。スムーズなフィンガリングを目指してフレット端も面取り処理してあります。

      

     

    フラット・マンドリンには”Aタイ”と”Fタイプ”があり、Aタイプは肩の張りのない丸っとしたデザインで、Fタイプは低音側にバイオリンのネックの渦巻きを模した”スクロール”があるデザインです。フラット・マンドリンに対してバックがイチジク状の"ナポリ型"があります。昭和時代に流行った「ギタマン(ギター・マンドリン クラブ)」は、このナポリ型を使い主にクラシック畑の演奏をしました。マンドリン属は世界中にいろんなパターンで広がって興味深い楽器です。

      

     

    さて、完成したスモーク済みマンドリンを演奏された依頼主からメールを戴きました。

    マンドリンの感想を書きます。

    そもそも音がどう変化するのか関心がありましたが、しばらく弾いてなるほどと思いました。
    この効果を私なりに表現するなら、楽器の材質が変わるわけではないので、

    スプルース、メイプル、はそのままでその材の
    最も良いコンデイションのものが奇跡的に組み合わさって、できた1本という感じでしょうか。

    具体的な音の感想ではマンドリンはギターほどサステイーンが長くなく、

    特にフラットマンドリンはぺらぺらになりやすいのですが、

    音一つ一つが立体的でいわゆる粒が立っている状態です。

    輪郭もしっかりしていて腕さえあればかなり説得力のある演奏になると思いました。

    より一音一音にこだわった丁寧な演奏を心掛けねばと。

    マンドリンを弾いていながらマンドリンの良い音ってどんな音かいまいち分かりませんでしたが、

    今回の経験でイメージすることができました。

     *

    感想ありがとうございました!

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    2018.02.20 Tuesday

    リペア ファイル その437

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      津軽三味線の棹・駒の”スモークド乾燥”処理

       

      Aタイプのフラットマンドリンに「スモーク乾燥」を施す際に、「試しにこれもやってみたい」とお持ちの津軽三味線の棹と駒もスモーク庫に入れて燻しました。ギター・ヴァイオリン属は扱いますが、日本の楽器はほとんど手にしたことがなかったので、興味津々で細部まで観察させてもらいました。

       

      津軽三味線は”太棹”でほかの三味線より(弦長が)長くできています。棹は3分割できて持ち運びが楽になっている(らしい)。この棹は”紅木(こうき)”と呼ばれるインドカリン属の硬い木でできています。希少木で高級材です。棹には2枚のホゾがありそれを保護する木製の蓋が装着されていました。

        

       

      ホゾの構造。日本建築の技術をそのまま応用したホゾで、ホゾ穴には金属が埋め込まれています。この小さなホゾに強度と精度が求められる技術が集められています。ほれぼれする仕事です。

        

       

      それをスルスルと合わせて行くと・・

        

       

      上下左右”クリアランス・ゼロ”でぴったり収まりました。驚愕の加工技術!!!(クリアランス・ゼロで収まるなんて考えていなかった。ほんのわずか段差ができると思っていたから・・)

       

      ヘッドと糸巻き。一体構造ではなくここも継ぎ木の技術で加工されていました。津軽三味線の太い弦には”さわり”という「ビョーン」とシタールのようなビビリ音が出るような突起があります。この出の加減を裏側のネジでやれるようになっていました(特許のようです)。

        

       

      胴の中を貫通する構造です。バンジョーに似ていますね。今回は胴はスモークしていませんが、胴には犬の皮がニカワで張られているそうです。ホゾを繋ぐと一本の棹になりました。つなぎ目を感じさせません。スゴイなぁ。

        

       

      こちらは駒です。いろいろな素材があるそうですが、これは”竹”でできています。弦の当たる下側は中空になる加工が施されていて、この技術力に唖然・・・ ”竹”の表面はガラス質で 刃物で削るにもよっぽど切れないと刃が立ちません。その素材にこのような細かい加工が。日本の加工技術の高さよ。

        

       

      姿もうつくしいです。軽さと強度を合わせ持っています。駒の理想系だと思わずにはいられません。

      後日マンドリンの引渡しの日に、セットアップした津軽三味線をお持ちくださいました。少し演奏してくださいましたが、その音量に驚きました。ギターより音が大きいんです!これが津軽三味線なのか!バチで叩くように弾くので、そのパーカッシブなサウンドも驚きでした。スモーク効果はいかほどか、評価を下すにはもう少し時間がかかりそうです。

       

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      2018.02.03 Saturday

      リペア ファイル その433

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        VG KTR-LGE  /  スモークド乾燥・ナット調整

         

        OEMメーカー「寺田楽器」のオリジナルブランド”VG"。加工技術の高さは業界内でも有名です。その”VG"を楽器店「Music Land KEY」が”Key to the rock"シリーズのアコギ部門で使ったのが本品。ネットで検索したらこのシリーズは本格派が揃っていて「KEY」のやる気を感じました。

        前回のブログでお伝えした”ヘッドウエイ”共々「スモークド乾燥」処理をおこないました。

         

        「燻す」と樹木に含まれる油分・ヤニ成分がギターに付着します。針葉樹ほどこの油分が多く、書道で使われる「松煙墨」は松脂を燃やした煤をニカワで固めて乾燥させたモノです。当工房では広葉樹を主に使っていますが、その中にも油分があるという訳です。

          

        ある文献を読んでいたら「熱」がどんな「媒体」によって運ばれるかで いかに対象物中に浸透するか、が書かれていました。例えば「水分」を使うのが「蒸気乾燥」という強制乾燥になります。「炭素」を使うのが「薫煙乾燥」になり、当工房の「スモークド乾燥」はそれに当たります。

         

        煙に含まれる「炭素」によって「熱」が木材の内部に入って行き、細胞内の水分を追い出しながら、木材内の”内部応力”が取り、また強度をアップさせる、と考えられています。

         

        ナットを再整形しました。弦の直径の半分くらい出るようにしてやるように上面を削りつつ、傾斜を鋭角にして弦の接地面を”点”に近づけています。(クリアーな音を求めて)

          

         

        力木はわざと(?)粗く加工されていました。ギブソン社の力木の特徴が三角形で材を弾き割った後が残っている感じなので、それを再現しているのだと思います。「B-25」を模したモデルなので細部までも作り込まれています。

          

         

        依頼主からコメントを戴いています。「ボディ全体、ネックがしっかり効率良く振動して音量もしっかり出ています。高音はハギレ良く、小振りなボディなのに低音も力強く鳴ります。これは面白いギターです」スモーク効果で音量があり低音も出て、このボディでは上出来だと思いました。

        全体的に魅力的なギターでした。

         

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        2018.01.30 Tuesday

        リペア ファイル その432

        0

          Headway Hj-311  / スモークド乾燥・ナット調整・サドル調整加工

           

          ごひいいきにしてくださるお客様から入手された2本のギターの「スモークド乾燥」処理を調整を任されました。今回はヘッドウエイの作業内容について。「スモーク」は合計30時間ほど行いますが、その間に”天地返し”して 全体がまんべんなく燻されるようにしています。

           

          火の粉から保護するために袋を掛けていますが、ギターにはヤニや煤が付着します。それをエチルアルコールで拭き取ります。さらに全体をバフで磨いております。(ホームセンターで売っているような「スモーク」用燃焼材ではなく、裏山から切り出した広葉樹の薪を燃やして煙を発生させているので、少量の火の粉も舞います。煙と温度が肝です)

           

          J45風なで肩のサンバースト・ボディ・単板モデル。ヘッドウエイは作りが丁寧ですね。まだ、こなれた音が出ていなかったのと、各弦の分離がいまいちだったのでそこを改善します。

            

           

          サドル下にアーチ状の窪みをつけ音の分離を狙います。かつて修理したクラシックギターからの応用です。指板のアールとサドルのアールと不一致でしたので、指板アールに合うようにサドル中央(1弦と6弦の弦高を確認して、そこを残すようにしてを削りました)

            

           

          ブリッジピンからサドル頂点までの角度も十分です。

           

          ナットも再整形し少し鋭角にしました。グレーベン風のヘッドとデザイン。

            

           

          「スモーク乾燥」後の特徴は、「音量アップ」と「立ち上がりのよさ 」です(この手の研究をされているほかの施設でも 同じような結果が出ているとお聞きしました)が、この機では弦を張ってすぐにその効果が出てきませんでした。調整を繰り返していると段々よくなって来ました。こういうケースも過去にあるので”慣らし”が必要なこともあります。

          依頼主からメールを戴きました。

          「最初は「あれっ、音が引っ込んでいる?」と思ったのですが、数日弾き続けると音が変化が・・・。

          低音にふくよかさが出て、フィンガーではそのベース音に乗って気持ち良く弾いてしまいます。
          また、調整により弾きやすくなりました。欲を言えばプレーン弦にもう少し元気?があると・・良いのかなあ」

           

          と課題もいただきました。

           

          スモークド効果でトップの剛性が上がっている分、力木などを弱くしてもいいと思うのですが

          力木を”はつる”ことはよっぽどしません。もう少し様子を見てもらおうと思います。

           

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          2017.12.03 Sunday

            「スモークド乾燥」処理済み ストラトキャスター・ボディ材の販売

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            「スモークド乾燥」処理をしたストラト・ボディ/ネックの販売を致します。

             

            栗・2ピース    ¥41,040
            アッシュ・1ピース ¥35,640
            アルダー・2ピース ¥28,080

            ローズ指板ネック  ¥30,240

             

            ともに 税込み価格。また送料も込みとなっております。HP内のShopよりお買い求めください。

             

            下の写真は『栗』材。2.3kg

              

            国産の希少材『栗』は、木目が力強く茶道”数寄屋つくり”でも通好みの材として有名です。楽器材としてはアッシュとほとんど同じで、高域から低域までバランスよく鳴ります。

             

            下の写真は『1ピース・アッシュ』。2.2kg(ライトアッシュではありませんが、アッシュ材としては軽めの個体です)

              

            アッシュ材は、高域から低域までバランスよく鳴り、くっきりしたサウンドが特徴です。

             

            下の写真は『2ピース・アルダー』2.1kg

              

            アルダー材は、中高域の膨らみがあり、抜けが良いサウンドが特徴です。

             

            ペ−パーの320番まで磨いてあり、すぐに次の作業に入れると思います。全体に若干燻し色がついており、どの材も同じような色になっています。キャビティーのザクリ部は燻し色そのままです。フェンダー社のスケールで3シングルピックアップ・キャビティやシンクロナイズド・トレモロユニット用のザクリが施してあります。コンタクター・ボディ加工も同じようにしてあります。 

             

            下の写真は『メイプル/ローズ指板 』。

               

            国産の既製品ネックをスモークしました。22F仕様。木地仕上げ(塗装していない)ナットなし。

            ジャンボタイプ・フレット。Cシェイプ・グリップ

            指板R/14インチ。ペグ穴はクルーソンタイプ。ナット幅41.5ミリ 22F幅56.5ミリ

            1Fネック厚21.5ミリ 12Fネック厚24.5ミリ

             

             

            以上の材は「スモークド乾燥」処理により、レスポンス・サスティーンに優れるようになりました。

            木材を燻す「スモークド乾燥」は、木材内のセルロースとリグニン・ヘミセルロースなどの物質を、煙の成分および熱によってセルロース間の結合水を減らしていく効果があり、その結果セルロース同士が結びつき強固になり、音の伝達率が上がると言われています。
            実際に弦振動の反応が早くなり(レスポンスが上がる)、結びつきが強固になった分サスティーンが伸びるのを感じてもらえると思います。

             

             

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            2017.10.17 Tuesday

            続・モディファイ(modify)・テレキャスターbyスクワイヤー

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              以前アップしていた「モディファイ(modify)・テレキャスターbyスクワイヤー」にずっと手を入れていました。

              なんとなく、気に入らないところがあったので自分好みに改造を加えました。その結果、オリジナルのパーツはスモークド乾燥処理してある”ボディ”と”コントロールパネル”と”ジョイントプレート”だけになってしまいました。

              この楽器をHP内のShopで販売します。 ¥129,800(ケースなし)(まったくもうけなしのサービス価です)

               

               

              ネックも差し替えてあります。国産の既製品・単品ネックで当工房の「スモークド乾燥」処理が施されているものです。

              ボディも赤く塗り替えました。赤色といっても千差万別で人によってイメージが違いますので、市販の塗料を使いました。GSLクレオスの「Mr.COLRE レッドFS11136 サンダーバースカラー」(色の確認したい方は検索してみてください)ラッカー仕上げです。

               

               

              ピックガードも白ワンプライで製作して、以前とはまったく違うイメージになっています。

               

               

              ワイヤリングも換えてあって、3way スイッチを 4wayスイッチにしてあります。その結果、フロント+リアの配線が「シリーズ」と「パラレル」の切り替えができるようになり、より太い音が出せるようになりました。カントリーからブルースまでこなせます。またボリュームポットにスムーステーパーフィルターを搭載したので、ボリュームを絞ってもこもらないでハイ落しません。

               

                

               

              差し替えたネックには”9notes"のロゴを入れました。燻してあるのでネックはくすんだ色ですが、よく鳴ってくれるネックに仕上がっています。(もちろんボディも)

                

               

              仕様

              ネックおよびボディ 「スモークド乾燥処理」
              ネック:国産ワンピース”メイプル”ネック 21F ヴィンテージタイプフレット
              ナット:牛骨
              ペグ:ゴトー社製 SD91
              ボディ:アルダー(ボディ厚40ミリ)
              ブリッジ:オールパーツジャパン社製3連ブラスサドル
              ピックアップ:フロント 国産ビンテージタイプPU(ギターワークス社製)
                      リア   国産ビンテージタイプPU(ギターワークス社製)
              4WAYスイッチ:Oak社製(USA)
              アウトプットジャックプレート:キャッツアイ型
              ポット:CTS社製(USA)×2 スムーステーパーフィルター付き
              キャパシター:オレンジドロップ(USA)
              シールド:ベルデン社製♯8503
              ハンダ:ケスター社製”44”
              総重量 3.3kg

               

              〈ウイークポイント〉

              ネックを途中で差し替えることにしたのでネックポケットは前の寸法でできています。そのため左右にわずか隙間ができてしまいました。隙間にカラーリングをしたシムを挿んであります。仕込みはタイトに仕上がっているので振動ロスはありません。

               

              4年ほど少しづつ手を加えてやっとついに完成しました。赤いギターは見ているだけで元気が出ますね。サウンドも多彩でありながらテレキャスサウンドの特徴が生かされています。弾いてて愉しくなるギターだと思います。「乞うご期待!」

               

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              2017.07.13 Thursday

              「スモークド乾燥」処理済み マホガニー角度付きネック材の販売

              0

                スモークド乾燥を施した「マホガニー角度付きネック材」をHP/SHOPで行います。

                 

                マホガニー材をスモークする(燻す)ことによって、音の伝達性を高め、同時に剛性が高まりました。

                最適なネック用の素材です。

                 

                アコースティック用・クラシックギター用 ネック材(ヒールブロック材付き)  

                 

                全長 620弌淵悒奪鰭 190弌Ε優奪部 430弌× 幅 80 × 厚み 25〜28

                ブロック材 長さ 100 × 幅 60 × 厚み 80弌

                ヘッド角度15°

                ¥12,000(送料・税込み) ここをクリックしてShopでお求めください

                 

                エレキギター用 ネック材(ヒールブロック材付き) 

                全長 620弌淵悒奪鰭 190弌Ε優奪部 430弌× 幅 80 × 厚み 25〜28

                ブロック材 長さ 150 × 幅 85× 厚み 27弌

                ヘッド角度15°

                (注意・LPディープジョイントの場合はネック部の長さが不足します)

                ¥11,000(送料・税込み) ここをクリックしてShopでお求めください

                 

                 

                「スモークド乾燥」は、木材内のセルロースとリグニン・ヘミセルロースなどの物質内のヘミセルロースを減らしていく効果があり、その結果セルロース同士が結びつき強固になって、材の剛性アップ、音の伝達率 向上に繋がります。

                 

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                2017.06.21 Wednesday

                リペア ファイル その322

                0

                  国内製作家作・ヴァイオリン / スモークド乾燥処理・セットアップ

                   

                  すでに愛機として使用しておられるプロの演奏家のヴァイオリンを「スモークド乾燥」処理して欲しいと依頼を受けました。大変躊躇しましたがお引き受けすることに。ヴァイオリンのニスはほかの塗料に比べて不安定で、熱に弱いことを知っているからです。しかし、数年の経験から目途が立ちそうだったのでトライしました。

                  と言っても不安がない訳ではなかったので、事前にデモンストレーションを行い実験をしています。

                   

                  問題のひとつはニスに煙のヤニ成分が付着するのをできるだけ防ぐこと。もう一つは、温度をあまり上げずにかつ効果的に煙を送ることでした。普通は30時間強のスモークですが、今回は温度を下げたので40時間強燻しました。第一関門のヤニ対策は成功しました。ヤニを除去しやすいパーツはそのまま燻してあります。こちらの方が色が濃く着きます。

                    

                  温度を低めに保ちつつ煙を送り続ける新たな方法を開発(ちょっと大袈裟かな)したので、「スモークド乾燥」後のタッピングトーンに変化が現れています。

                   

                  うっすらヤニが付いたのでクリーニングします。いろいろなクリーニング剤を用意し、ニスに合うものを選択しました。

                   

                  さぁ、セットアップです。私はヴァイオリンのセットアップは”小僧”レベルなので「仮セットアップ」です。「本セットアップ」は本業の方に依頼者よりお願いしました。20代後半にギターのリペアからヴァイオリンのリペアに鞍替えしようと画策したことがあって、友人の工房で見習いしましたが、結局断念しました。理由のひとつとして、右手のボーイングがうまくできないので 音出しができなかったことです。今回もこのスモークがどの程度うまくいったか、音出しできなくて確認できなかったことが心残りでした。

                    

                   

                  楽器の完成度は高く気品があります。一枚甲の裏板には見事な杢が出ています。

                    

                   

                  スクロールは力強く、Fホールの姿も美しい。

                    

                   

                  依頼主からメールを戴きました。

                   

                  ヴァイオリンも行き着けの工房で調整してもらい、本日から使い始めました。

                  驚くほどの変化です!レスポンス、音量が素晴らしく向上しています。
                  材の剛性が上がったことの効果だと思いますがダイナミックレンジもかなり拡大した印象があります。
                  ffからppまでの落差は正に劇的で、奏者の私が引き込まれてしまいそうになります。
                  コンテンポラリーの楽器なので元の音色は直線的なものだったのですが、力強さは残しながら倍音が増え、豊かな音色が加味されたことも嬉しいです。

                  大抵大幅な能力向上が伴う手入れはどこかにマイナス効果も出るものですが、今のところ一切感じません。
                  これはやはり、構造変化によるものではなく材自体の変化による恩恵だと思います。

                  調整したヴァイオリンの作者も材の剛性向上ぶりに驚いており、表板もさることながら裏板は最早別モノといっていいくらいに変化しているそうです。

                  良い事尽くしで少し怖いくらいなのですが、かなり厳しく見ても、やはり欠点らしい欠点が見つからないカスタムです。

                  改めて難しい施工を受けて頂き、最大の効果を発揮して頂いたことに感謝致します。ありがとうございました!

                   

                   

                  よかったぁ。ありがたいお言葉で苦労も吹っ飛びました。長時間の窯焚きの間 緊張して温度調整をしていました。その甲斐がありました。私も「スモークド乾燥」処理に新たな1ページを刻むことができた仕事でした。

                   

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                  2017.05.27 Saturday

                  リペア ファイル その316 

                  0

                    Headway  HD-308 Special Lot 002 / スモークド乾燥・全体クリーニング・ブリッジ調整・ナット調整

                     

                    同時に2台のギターをスモークしました。30時間以上 煙で燻すため(火の粉よけ)カバーもヤニで汚れていまいます。一日10時間ほど窯に薪をくべるので、乾燥庫の近くにいないといけません。火を扱うので絶えず火の元に注意しています。

                     

                    オール単板《スプルース・トップ/マホガニー・サイド&バック》で指板とブリッジはハカランダかと思います。これだけの素材でかつ作りも丁寧なのにハイフレットでの鳴りがいまひとつ、でした。

                     

                    スモーク終了。カバーから取り出しました。ヤニがボディに付着しますが、アルコールで拭き取ればきれいになるのでご安心あれ。そのあとで全体にバフ掛けするのでピカピカになります。若干全体に焼け色が付いています。

                     

                       

                     

                    シャッテンのピエゾが装着してありましたが、スモークド乾燥処理をする前に外しました。再装着します。ブリッジ下に取り付けますが、ピエゾは橋のような作りになっていて面白いですね。ブリッジピン穴からサドルトップへの立ち上がり角度をもう少し強くしたいため、溝を切りました。

                     

                      

                     

                    ナットもオリジナルより鋭角に再加工して弦の接地面を調整してやります。弦のふたつの支点から楽器全体に振動が届くようにイメージしています。スモークすれば確実に音の変化が現れますが、変化を求めているのではなく、どのように依頼主の希望に添った鳴りに調整してやるかが腕の見せ所です。

                     

                      

                     

                    表板に乾燥が進んだことを示す塗装の凹凸が現れています。スモークド乾燥処理が施されて生まれ変わった”Headway”。本家を凌駕しているんじゃないかと思うほどです。

                     

                      

                     

                    依頼主から感想を戴きました。

                    「カリッとした硬めの音ですが、ストロークは綺麗な倍音を伴ってパワフルです。単音も立っていて(中略)、メロディもしっかり聴かせる事が出来る音がでているのじゃないかと思います。これから大切に弾きこんで行きたいと思います。」

                     

                     

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                    Simon and Patrick  S&P 6  Spruce / スモークド乾燥・ブリッジ調整・サドル加工・ナット調整

                     

                    すでに相当弾き込んであり、こなれたサウンドです。ただ1・2弦の音が細い感じ(針金のような音と表現されていた)で6弦ももう少しクリアーに鳴ったらいいかと感じました。

                     

                    全体が「つや消し」でしたので、ヤニがなるべく付かないようにカバーを増やしています。それでも油分が覆っていますのでアルコールでクリーニングしました。

                     

                     

                    ナットを再整形しています。1〜3弦は接地面を点に近づけるように削り込み、4〜6弦はそれより広くしてあります。

                     

                      

                     

                    ブリッジピンの穴の頭が深くブリッジに食い込むように 円錐状の穴を広げたり、弦の誘導溝を付けたり、ブリッジを加工して弦の立ち上がり角度を調整してやります。

                     

                      

                     

                    弦を張って音出ししたら1・2弦は改善されていますが、5・6弦はもう少し分離感が欲しいと感じました。サドル下にちょっとした加工をしてやりました。(サドル下は見えなくなってしまいますが、ここでいろんな加工が可能です。例えば牛骨の下にアルミを貼り付けてやったり、黒檀を貼り付けてやったりして”音の味つけ”が可能です。過去にリペアでいろんなギターを見てきたのでその応用です)

                     

                     

                    全体にバランスがよくなりました。もう少し倍音が欲しいかったですが、裏板が合板だと単板のような倍音が出せないのが残念です。ネックもリセットされていて状態がいいので反応も上々。

                     

                      

                     

                    感想を戴いています。

                    「今までで一番、ボディもネックも鳴っていると感じました。特にローコードのストロークの音の広がりが気持ち良いです。良い意味で柔らかい音でしょうか。」 弾き語りに使われるそうです。スモークされたこのギターで歌がよりいっそう引き立つといいですね。

                     

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                    2017.04.03 Monday

                    リペア ファイル その304

                    0

                      カスタム ストラトキャスター / スモークド乾燥処理・ネック調整・ネックすり合わせ・ネット交換

                       

                      前回のLP(リペアファイルその303)に続いて「スモークド乾燥」処理したギターのリポートです。

                       

                       

                      カスタム塗装が施されたストラトボディを「スモークド乾燥」。熱と薫煙によって変色しないか心配しましたが、ほとんど変色がなく一安心。赤系塗料などは不安定なので変色することもあります。また、焼け色(色が濃くなる)がつくこともあります。ご了承ください。

                       

                       

                      見事な杢のネックは「順反り」していましたが、ロッド調整で大方調整できました。ただ少しネックの剛性が弱いので「スモークド乾燥」処理によって剛性アップを計ります。フレットピークを揃えるには「フレットすり合わせ」が必要でした。ナット溝の深さがフレットピークより低いのがありましたので、ナットも交換してあります。

                       

                        

                       

                      電装系はすでに極められていました。「Shur」でしかお目にかかったことがないシングルPUのノイズをキャンセルシステム(ピッカガードにPUを囲むようにコイルが巻かれている)組み込まれています。配線剤やキャパシター(コンデンサー)も選び抜かれたものが使われていました。

                       

                       

                      私も初めて見るPUは、依頼主が数々試され辿り着いた”ベストチョイス”になっていました。

                       

                       

                      組み込み完成。ボディカラーと同じと塗料がピックガードとピックアップカバーに塗装されています。オレンジよりゴールド寄りのメタリック塗装で、ほかでは見ないカラーでした。

                       

                       

                       

                      ピッカガードまでうまく塗ってありこの技術は相当高いですね。私には無理です。(普通のやり方では剥離しやすいんですよ)

                       

                       

                      ネックの剛性が上がり弦の振動効率が向上しことを依頼主に感じてもらいました。ネックはヴァイオリンの世界では「第二の魂柱」とも言われて、サウンドに大きな影響を与えます。(魂柱はサウンドポストの和訳で、ヴァイオリンの駒の下の位置しトップとバックを繋ぐ円柱の棒です。この位置を少し動かすだけで出音が変わるため、「魂柱立て」の作業はバイオリンの最重要作業になっています)ネックはそれに継ぐという訳です。エレキではネックの出来の良し悪しが、サウンドを左右すると言って過言ではありません。

                       

                      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

                       

                      EVH ネック / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・スモークド乾燥処理

                       

                      ひどい「順反り」のネックを「アイロン矯正」してから「スモークド乾燥」処理して安定させます。

                       

                      ヨーロッパメイプル(これはボスニアメイプル)を使って加工された特性のEVH型のネック。比重は軽く響きのいい材です。ギター用のネックに使うにはやや剛性が不足しました。(バイオリン属のネックは弦長の約2/3ですが、ギターは弦長の約1/2で長いのです)これを燻して剛性アップを計ります。

                       

                        

                       

                      真っ直ぐになったネックのフレットを平ヤスリで「すり合わせ」してフレットピークを整えます。その後台形になったフレットの頂点(ピーク)を逆丸型の専用ヤスリで山型の整形し、そのヤスリ傷をペーパーの番手を換えながら磨き上げて行きます。ペグはゴトー製のマグナムロックが使われていました。

                       

                         

                       

                      こちらも「スモーク」効果が現れくれるでしょう。

                       

                      スモークの匂いが独特のものですが、依頼主の子供さんが家に帰って来ると玄関で「今日の夕飯はソーセージ?」と言われた そうです。おいしい匂いと思ってくださるとアリガタイです。

                       

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