2017.10.21 Saturday

リペア ファイル その409

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    First Man  Bass  / トラスロッド折れ・トラスロッド交換・指板交換・アッセンブリやり直し

     

    若い人には馴染みのないブランドかも知れないですね。「ファーストマン」は日本のブランドです。GSブームの頃「ブルーコメッツ」が使用していたブランドだそうです(私もGSブームのころは知らない) この楽器は”ヘフナーBass”に似たタイプですが、もっと角が尖がったヴァイオリン型のギターとベースもありました。

    ロッドが折れてネックが大きく反っていました。またアッセンブリも外されていたので、そこも修理して音が出るように直しました。トータルすると大掛かりな修理だったので2回に分けて紹介します。

     

    指板が薄くフレットタングの張りだけでベース弦の張力に耐えられないと判断。そこで指板を1ミリ厚くし黒檀指板に張り替えることにしました。当然ロッドも交換します。フレットを抜いてからアイロンなどを使い指板を剥がしました。ロッドはギター用のものが使われていてネックエンドまで届いていませんでした。

      

     

    いろいろ探しましたが、ミディアムスケールBass用のトラスロッドは既製品で見つかりませんでした。なのでギター用を改良して使うことにし、エンド部は黒檀ブロックを2本挿入して補強することにしました。(完成品のネックで加工する時に保持するのが難しく思ったより手間取った)

      

     

    ロッドが”くの字”にカーブするように溝が加工されています。エンドは黒檀で補強。縞黒檀の指板材を用意して、12Fの倍数から算出したスケール表とオリジナルのスケールと確認しています。昔は結構アバウトなフレットスケールが多かったもので・・・しかし、ほとんど計測表と一致していました。優秀!

      

     

    フレット溝を手ノコで切り込んでいます。昨今はNCルーターの時代なので0.00以下まで切り分けることができるようになっていますが、1本だけその作業を外部に依頼する訳にはいかないです。ホスコのベイシックな道具ですが、これを駆使して手ノコで加工。(ただし、正確に切れるように創意工夫がしてありますよ)  端の処理をしてから(下図)、指板アールゲーシで確認しながら台直しカンナとペーパーブロックで指板を完成させます。

      

     

    オリジナルと同じ径のポジションマークを入れて行きます。お次はフレット打ち(ロッドが交換されたといえども、ここでも指板の剛性を意識してやっています)。

      

     

    フレットピークを整えるため「すり合わせ」してから、ピークをヤスリで切り直し、最後は磨き上げます。ゼロフレットが採用されています。その下には真新しいロッド用のネジが。細かな所でオリジナルに合わせて作り直さないといけないパーツがあり、このネジの受け部分も真鍮を切り出してはめてあります。

      

    これからネックは塗装に入ります。次週”続き”を報告します。

     

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    2017.10.13 Friday

    リペア ファイル その408

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      ヤマハ Lー6  / ロッド折れ・アイロン矯正・フレット交換(オーバーバインディング)・力木はずれ・ネックひび割れ

       

      ジャパン・ヴィンテージ・アコースティックの中でもずっと評価の高いヤマハのL-6。オール単板モデルで表板は”エゾ松”。スプルースでなく国産材で音のいい表板 ”エゾ松”を探し当てたのですからヤマハさんもたいしたものです。私もそれに惹かれて”エゾ松”ブロック材を銘木屋から入手して持っています。(作れる日はいつ来るのだろう・・・)

        

       

      ロッドが切れていました。反りがひどくて弦高が高くなってしまい弾けません。こうなったら(指板を外して)「ロッド交換」か、ロッドのないマーチンで行う技法のフレットタングでネックの剛性を作る「フット打ち換え」になります。今回は「フレット交換」で対処します。ネックが反ったまま、指板面をストレートに調整すると指板の先端とはじが薄くなってしまうので、「アイロン矯正」でフレットを真っ直ぐにしてから「交換」します。

        

       

      ネックにひびが入っていたので、ここは「アイロン矯正」の前に修理しておきした。

        

       

      シマ黒檀が染めてあっての「黒い指板」でしたので擦っていくと縞が現れます。でもこれも味があっていいですね。アール定規で計測しながら指板を真っ直ぐに整形。その後フレット溝を右下の写真のような道具を使って掃除しながら、溝の調整をします。(なるべく広がらないように)

        

       

      フレットタングで指板をクサビを打つ感じで、反りの具合を見ながら、また溝の幅をゲージで計測しながら、タングを調節して打ち込んで行きます。その後、フレットピークをヤスリで均して・・・

        

       

      少し台形になったピークを専用ヤスリでピークをつけ直し、ペーパーで磨いて完了。

        

       

      力木も外れていました。この写真はトップの力木をくっ付けている図ですが、主な「力木外れ」は裏板でして忙しくて写真を撮り忘れてしまいました。過去に直してあったのですが、その周辺がまた外れて・・・結局全部の裏板の力木を再接着しました。そんな力木外れのL-6は何本も見ましたから、当時の材木の乾燥具合に問題があったのでは・・・と推測しています。(ヤマハの名誉に掛けて言いますと、70年代のヤマハの材料管理は業界随一だったと昔の職人さんから聞いています。なので昨今の移住空間の乾燥が猛烈だから、と言い換えます。昔はオール単板モデルは少なかったからなぁ)

       

      ”Y”をモチーフにしたヘッドデザイン。ロッドカバーはローズ(プラスチックでない)。

        

       

      ピックガードはセル製で現代の塩ビとは趣きが違います。出音はゴージャスな感じで倍音が多いです。それでいて基音もしっかり発音されていますから、単音の抜けもいいです。

        

      修理を施しながら何代も残り続けて欲しい日本の名器ですね。(いい楽器が残ってこそ日本のポピュラー音楽シーンにも歴史が積み重なれていくと思うのです)

       

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      2017.10.09 Monday

      リペア ファイル その407

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        マーチン 1997 limited edition CEO-1R / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ナット交換(匠製)・サドル調整

         

        日本の市場ではあまり見かけない仕様のマーチンギターです。”CEO’s choice"でとありシリアル番号入りでした。CEO自ら厳選した素材を使用したということでしょう。質のいい材料が使われています。

         

        ロッドのあるタイプでしたが若干の順反りが見受けられます。アイロン矯正で仕込み角度を付けてサドル高を上げてなお「弦高を下げる」まで角度変更にトライ。ネックは個体差があるので全て狙い通りにはなりませんが、なるべく希望設定に近づけるようアイロン矯正を繰り返します。

          

         

        アイロン矯正後は「フレットすり合わせ」して最終的にフレットを磨き上げて終えます。中抜きしてあるペンタゴン・インレイが斬新ですね。最終フレットにはCEOのサインのインレイが入っています。 14Fから「仕込み角度」が付いています。

          

         

        ナットも交換しました。しっかりくっ付いていましたので”アゼ挽きノコ”でナットに切り込みを入れて割って外します。交換パーツは「匠製」のナット。密度の高い牛骨ナットです。

          

         

        ぴったり合うように加工して、依頼主の要望でやや鋭角な形のナットの整形しました。タイトなサウンドで音の立ち上がりの良さが見込めます。

          

         

        下の写真は元の状態です。サドルの出代が少ないです。ブリッジに注目してもらいたいです。ブリッジピン穴からサドルへ向かって弦の誘導溝がルター加工で切ってあります。それもかなり深く。ブリッジピン穴の真ん中くらいから弦がサドルへ向かって立ち上がって来る感じで理想的な設定です。日本仕様のほかのマーチンにも付けてもらいたいくらい。ただピンが若干硬かったのでリーマーで修正しました。

          

         

        サドルは作り変えずに依頼主と相談のうえ底面にローズを貼り付けました。ウッディなサウンドも加味されます。右の写真のようにサドルの出代が多くなったのが解りますか。

          

         

        力木のパターンも通常とは少し違っていました。サウンドホールの補強ブレイシングがネックブロックに繋がっていたりして、かつて修理した”マーチンとトーマス・ハンフリーとのコラボしたクラシックギター”と似た補強の仕様で、ここに新たな理論が採用されているように感じました。トップ全体を鳴らそうとしているのかと想像しています。(通常はエックスブレイシングの上の部分は鳴らさない構造なので)

        音の質もクオリティーが高くマーチンの新たな境地を見た思いです。

         

        マーチンギター修理インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=307

         

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        2017.10.04 Wednesday

        リペア ファイル その406

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          フェンダー・JAPAN ストラトキャスター/ ナット作製・ポット交換・5wayスイッチ交換・シンクロ用のザクリ穴埋め

           

          神田商会が企画していたFender JapanのSTです。現在はフェンダー本社が日本法人を設立したので、この頃のギターは中古市場でしか入手できません。ただ最近、日本で作られたFender / Japan Exclusiveシリーズが発売されたので、少し混乱します。

           

          このフェンダージャパンSTはミディアムスケールのストラトで、弦長がギブソン・レスポールと同じです。本来のSTより短く 弾き安さとテンション感緩めが特徴になっています。また22Fです。こういう仕様は一時期スティーブ・ルカサーが使用して一世を風靡した”ヴァレー・アーツ”にもありました。このスケールならではのサウンドがあり面白い設計だと思います。

           

           

          ナットが不良でしたので新たに作りました。指板の底がアールになっているタイプで、ナット下面にアール加工します。専用のサンディングブロックを作って正確なアールを作ります。

            

           

          日本製の指板はナット下面がまっすぐなタイプが多いですが、ここは本家と同じですね。まっすぐなナットだと指板自体にアールがついているので弦下の質量がバラバラになるので、アール仕様の方が音のバランスがいいと言えます。(わずかですが・・・)

           

          この楽器は2点支持のシンクロでフローティングするようにザクリ加工がしてあります。使用者はベタ付けをお望みだったのでザクリ部を木で埋めてフラットになるようにしました。

            

           

          サドルが錆び錆びでイモネジが動きません。”クレ550”をシューと振りかけて何とか外しました。裏蓋にもザクリ加工がしてあります。手が込んでいますね。蓋が大きく嵌らなかったのでサイズダウン加工しました。

            

           

          トーンポットが破損していたので交換しました。ミリサイズでできていますので、いつは交換に使用する米国産のポットではなく、日本製のポットを付けました。5wayスイッチも劣化していたので交換。これは米国製パーツにしました。

            

           

          トラスロッドはヘッド側からできるような仕様です。ロッド穴は一度ローズで埋めてそこに再び穴開けしてあります。手が込んだ加工。ヒールもカットしてあり、アジャスト用の穴が開けてあります。フェンダーの”いいとこ取り”って感じですね。

            

           

          フジゲン製のフェンダージャパンは、中古市場でも人気があります。作りがいいからですが、後にフェンダージャパンの主力工場になったダイナ楽器製も負けずにハイクオリティーだと思います。USA製と日本製の大きな違いはラッカー塗装かウレタン塗装か、アッセンブリの耐久性(米国製の方がいい)、金属パーツの剛性(米国製の方がいい)かなぁ。加工技術とセッティングは日本に軍配が上がるかも。いずれにしても、フェンダージャパンがなくなったのは、さみしい・・・

          小さな楽器店からフェンダーの名が消えて久しくなり、フェンダージャパンを懐かしむ声が強くあります。(特約店しかないからです)

           

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          2017.09.30 Saturday

          リペア ファイル その405

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            サウンド・エナ EK-100 / フレット交換・ナット交換・弦高調整

             

            ネックの順反りで弦高が高くなっていました。フレット端の処理にもムラが見られるため「打ち換え」て一新します。「フレットタングでネックにクサビを入れる」様なイメージでネックに剛性を持たせます。

             

            昔はフレットタング(脚)は平らで、そこに垂直に金属を当ててタングに出っ張りを作っていました。これを抜き去りタングが太いフレットに交換します。まずは指板を修正します。指板面で仕込み角度を付けたいため、ヘッド側を強めに削ってあります。

              

             

            フレット溝の幅が不規則でしたのでゲージで計測しながらタング幅を調整が必要でした。指板には木製のバインディングが巻いてありますので、「オーバーフレット」加工は必要です。タングニッパーとオーバー部(端)の処理をするヤスリを使います。

              

             

            打ち込んだフレットは、指板に沿って指板と同じラインで仕上がるのが理想ですが、実際はわずかに不均一になってしまいます。この打ち込み方式をプレスで仕上げる方式に変えると もっと精度が上がるのでは?と考えてそれも試していますが、トラスロッドのないクラシックギターや古いマーチンでは、フレットタングの調整で剛性のあるネックを作りますので、プレスではどの程度指板にタングが効いているのか解り難くかったので、打ち込み方式に戻した経緯があります。

              

             

            それから、ボディ内に伸びた12フレット以上はプレスが掛かり難いです。ここは指板裏に金属を当てて打ち込む方式が有効ですね(ここのタングは緩めにしときます)。「フレット打ち」にボンドを使って留める方法もありますが、私は採用していません。ボンドが入る隙間が徐々に締まって、結局「反り」の原因になるように思えるからです。ただし、その方法で真っ直ぐなネックを作っている製作家も見えますから、「やり方」の問題かも知れませんが。

              

             

            ナットも交換(骨枕とも言う)。ネックはクラシックギターでは珍しい虎杢のメイプル材でできていました。

              

             

            トップはスプルース。サイド&バックもクラシックギターでは珍しいメイプル(虎杢)でした。バイオリンのような作りですね。これはススキバイオリンのOEM生産をしていた恵那楽器製だからでしょう。出音は倍音はやや少ない傾向で、すっきりした感じでしたが、音の輪郭と余韻がよくて面白い楽器だと感じました。

              

             

            クラシックギター修理 インデックス http://9notes.jugem.jp/?eid=648

             

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            2017.09.21 Thursday

            リペア ファイル その404

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              ホセ・ラミレス 4CWE  / 部分フレット交換・フレットすり合わせ・トップ打痕修理

               

              英国で日本人初の”バスカー”として活躍されたギタリスト「土門秀明」氏のクラシックギターです。この楽器はエレアコ仕様ですがスペインの名門工房の作りなので生音もたしかな音色です。前回と同じくローフレットのみ極端に減っており、設定を変えない条件で、ローフレットのみの『交換』を行いました。

               

              3フレットまでを抜きました。指板調整もその間だけです。それから同じ幅のフレットをチョイスして打ち込みました。

                

               

              今度は「フレットすり合わせ」します。3フレットまでは強めに擦ることになります。それから全体のピークを揃えてフレットの山形を再整形します。ヤスリで整形するのでフレットのヤスリ傷が付きます。それをペーパーの番手を変えながら取って行くのです。角はペンシル型のペーパーホルダーを使ってきれいに磨いています。

                

               

              ナット溝の底の高さを変えることなにし、フレット部分交換終了しました。汗なので汚れた指板もクリーニングしてあります。

                

               

              トップのあちこちに打痕があるので、それの補修をします。ラミレスはユリア樹脂塗料を使っていますのでエポキシやアロンアルファの接着剤とウレタン塗料の併用で修繕します。打痕埋め時に気泡が入らないようにするのがポイントですね。

                

               

              盛った塗料を平面に削り落とす作業にコツがいります。平面が出ず歪んでしまうとキレイに仕上がりません。ペーパーをブロックに巻いて使うといいです(言葉で書くほど簡単じゃないけど)。最後はバフで磨きあげます。

               

              フィシュマンのピエゾPUが搭載されたエレガット/カッタウエイ仕様のクラシックギターですが、伝統的な作りに代わりありません。ネックは”スペイン式”の仕込みなのでネックとネックブロックは一体です。そこを生かしてハイフレットまで弾きやすいようにヒールをえぐるような形になっています。なかなか斬新なアイデアですね。

                

               

              ナットは樹脂製でしたが、溝で弦泣きが起らないように溝上部が円錐状に広がっていました。これはステロヘッドのペグに弦を巻くとポストに沿って弦が移動するので、その振幅に対応するための加工だと推測しています。

               

              トップはシーダー単板・サイド&バックはローズ単板、力木はトーレスタイプで華奢に見えるほど細いものが貼り付けてありました。このあたりが本場で作られたクラシックギターですね。大胆であってもバランスがいい。国内メーカーのクラギの力木はもっとごっついですもの。

                

              生音がものすごくすばらしい楽器でした。土門氏はレコーディングに使うと言っていました。なるほど。

               

              クラシックギター修理・インデックス http://9notes.jugem.jp/?eid=648

               

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              2017.09.17 Sunday

              リペア ファイル その403

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                サイケディリズム TE シンライン / 配線材交換・PUアジャスト用ウレタン増設

                 

                フェンダー系のギターに革新的な組み合わせ提案するブランド”Psychederhythm”のテレキャスター・シンライン。PUはジャズマスターに搭載されているシングルコイルPUを載せています。

                 

                依頼主は「いまいち納得いかないサウンド」ということで、全体チェックをしました。「反応の速さ」という点では当工房の「スモークド乾燥」処理がいいのですが、それは次回ということで今回は配線材を換えることにしました。(プロ御用達のブランドであるとのことでアッセンブリに落ち度はありませんね。そこでアウトプットの配線材で変化を付けることを提案しました)

                 

                用意したのは”Jupiter”のコットンワイヤーです。代理店の方にその使用法(ヴィンテージワイヤーのモノのいいのは味のあるサウンドメイキングに欠かせないのですが、酸化して使えないものも多いとのこと。これはいいモノを再現しており、またコールド側に使用することで全体のバランスを壊すリスクを避けながら、音質改善を図る)を聞いて納得でしたので今回採用しました。

                  

                 

                アウトプットに至る配線をホットにベルデン、コールドのジュピターに交換しました。

                 

                それとPUの高さ調整シロが少ないとのことでPU下に硬質ウレタンを交換しました。白いウレタンは精密機械の梱包材用のもので一般的なPUアジャスタ用のウレタンより硬質です。これにより、よりダイナミックにボディ本体の振動を拾うようになります。

                 

                高くなったPU。それでもグラグラすることはありません。

                  

                 

                Fホールを持つ”シンライン”ですが、トップのアッシュは極薄く、ほとんどはマホガニーで構成させています。つまり基本トーンはマホガニーサウンドということになります。少しスイートな味になるのが特徴でしょう。高域がやや弱いのでメイプルと組み合わで解消することが多いですね。つまりレスポールがそれです。オールマホのレスポールカスタムのマホは、比重のあるものを使って粘りのあるサウンドを表現しています。この楽器の場合は中域をより押し出してことで輪郭をはっきりさせたいです。

                  

                 

                ちょっとした改造でしたが、「出音がブライトでパワフルなサウンドになった」とのこと。電装系がお得意な方が世の中多く見えるので、私はスタンダードなことしかアドバイスできませんが、全体を眺めチューンのツボをアドバイスできることは可能だと思います。

                 

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                2017.09.14 Thursday

                クラシックギター修理・インデックス

                0

                  クラシックギター修理 インデックス

                   

                  過去に修理したクラシックギターの「リペアファイル」を索引しやすい様にindexにしました。

                  (ファイル上をクリックしてください。そのページに飛びます。)

                   

                     

                   

                  リペア ファイル その405(サウンド・エナ EK-100 / フレット交換・ナット交換・弦高調整 )

                   

                  リペア ファイル その404(ホセ・ラミレス 4CWE / 部分フレット交換・フレットすり合わせ・トップ打痕修理)

                   

                  リペア ファイル その337(Stafford  SSC400    /フレット部分交換・フレットすり合わせ・指板欠け補修・ペグ交換)

                   

                  リペア ファイル その335(フリッツ・ミューラー 8弦ギター / 指板補強・フレット交換・ナット補修・肘当て補修)

                   

                  リペア ファイル その319 (スズキ・クラシックギター / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ペグ交換・簡易弦留め(チップ)作製

                   

                  リペア ファイル その317(SAKURAI  MASAKI No15 /  フレット交換(リフレット)・ナット交換・サドル交換(オフセット加工)

                   

                  リペア ファイル その315(ホセ・ラミラス 1980 clase 1a  / 裏板割れ補修・修理)

                   

                  リペア ファイル その309(ROSE 1971 M100C / 駒外れ・再接着・ヒール部補修・弦高調整)

                   

                  リペア ファイル その299(Otto Vowinkel  1998 / フレット打ち換え・ネックアイロン矯正・弦高調整)

                   

                  リペア ファイル その296(Hermann Hauser掘.魯Ε供辞契ぁ。腺庁横娃娃亜/ フレット交換・サドル交換・ナット調整)

                   

                  リペア ファイル その292(Dieter Muller  2016 8弦   / フレット調整・サドル作製・サイドポジション入れ・全体調整)

                   

                  リペア ファイル その281(フリッツ・ミューラー 8弦ギター / ネックリセット・フレットすり合わせ・サドル調整・ネック塗装)

                   

                  リペア ファイル その273(エドガー・メンヒ 1977 /  弦高が高い・ネック反り(指板交換・ナット交換・サドル交巻)

                   

                  リペア ファイル その271(タカミネ TDP-610 / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ナット、サドル調整

                   

                  リペア ファイル その243 (スズキ クラシックギター / ペグ交換(糸巻き交換)・全体クリーニング)

                   

                  リペア ファイル その241 (エドガー・メンヒ / 指板のアール加工、背の高いフレットに交換、水牛素材でのナット・サドル加工、サドルオフセット加工)

                   

                  リペア ファイル その240 (エドガー・メンヒ / 表板割れ補修・ブリッジのダブルホール加工・スモークド乾燥処理・駒再接着)

                   

                  リペア ファイル その230(ヤマハ GC82S / フレット交換・ナット交換・サドル交換)

                   

                  リペア ファイル その224(ホセ・ラミレス class 1a /  ネックアイロン矯正・フレットすりあわせ・弦高調整)

                   

                  リペア ファイル その209(鈴木クラシックギター /  ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ)

                   

                  リペア ファイル その208(ガオ ユーロン チャンバーコンサート /  フレットすり合わせ・サドル交換)

                   

                  リペア ファイル その181(国産クラシックギター  / ナット交換・弦留め(テールピース)作製)

                   

                  リペア ファイル その168(Guo Yulong    チエンバー・コンサート  / フレット交換・ナット交換・サドル交換)

                   

                  リペア ファイル その149(Guo Yulong  ガオ・ユーロン チェンバーコンサート /   フレット打ち替え )

                   

                  リペア ファイル その152(MIGUEL CORDOBA  (ミゲル・コルドバ) /  傷跡の点検(塗装について)

                   

                  リペア ファイル その139(Guo Yulong  ガオ・ユーロン チェンバーコンサート /   フレット打ち替え )

                   

                  リペア ファイル その136(松岡良治 クラシックギター/ コンタクトピックアップ取り付け・エンドピンジャック加工)

                   

                  リペア ファイル その135( ヤマハ FPX−300N  / 電装系チェック・アウトプットジャック交換)

                   

                  リペア ファイル その132(アルハンブラ Mod 3G クラシックギター / フレットすり合わせ・フレットクリーニング)

                   

                  リペア ファイル その106(ヤマハ GC-31 / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・弦高調整 (弦高が高いクラシックギターの修理)

                   

                  リペア ファイル その104(C・F・Martin & Thomas Humphrey / 指板アール変更・フレット打ち替え・ナット、サドル交換)

                   

                  リぺア ファイル その77(C・F・Martin & Thomas Humphrey 修理  / フレットすり合わせ・サドル交換 )

                   

                  リペア ファイル その76(エドガー・メンヒ / 弦高が高いので「ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ」)

                   

                  リペア ファイル その60(Phenix ガットギター / ネックアイロン矯正・ぺグ交換)

                   

                  リペア ファイル その58(ホセ・ラミレス / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ)(テーラーNS62-CE/弦高調整・フレットすり合せ・フレット端修正)

                   

                   

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                  2017.09.12 Tuesday

                  リペア ファイル その402

                  0

                    リッケンバッカー ♯4003 /  ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・全体クリーニング

                     

                    ザ・ビートルズのポールのBassは何?と言えば「リッケンバッカー」「ヘフナー」と答えが返って来るでしょう。ビートルズ後期は、「リッケン」でしたね。もちろん左用の。

                     

                    ネックがひどい「順反り」で弦高が高くなっていました。ロッドも片側がいっぱいに締めてあったので(リッケンのベースは2本のロッドが特徴です)それも余裕があるようにしたいです。「アイロン矯正」でネックを緩めロッドを戻し、全体を「逆反り」にさせます。

                      

                     

                    その後は、油目の平ヤスリを使って弦を張る方向の”ストレート”を出して(正確にはやや弓状)次にフレットにピーク(山頂)をつけ直します。ここでは三角ヤスリが活躍します。金属加工には各種ヤスリが必要です。

                      

                     

                    フレットに残ったヤスリ傷をペーパーを使ってキレイに仕上げておきます。リッケンバッカーの指板はローズにウレタン塗装がしてあります。ほかのメーカーにはない指板仕上げです。これだと指板が湿度の影響を受け難いですね。

                      

                     

                    テールピースとブリッジが一体となったエンド部。ゴムを上下できるミュート機能が付いていますね。サドルや本体は案外薄い金属でできていて、重厚なサウンドというより少しハイ寄りのサウンドになるかな。リアPUは金属カバーに覆われていてノイズ対策が施されていますが、弦交換がしずらい・・・のが難。(この構造はロースペックかな)

                      

                     

                    2V2T・3wayスイッチ

                     

                    フロントとリアPUが別々で出力できるようになっています。なぜ?・・・この使い方をよく知らなくてうまい説明ができません。すみません・・・

                      

                    ヘッドのロッドカバーに入っているロゴがカッコイイですね。スルーネックを採用していてサスティーンがある楽器だと思います。”アレンビック”もそうでしたが、スルーネック構造のbassは昨今使われることが減っています。理由はサスティーンが効くと音数が多くなったり、パーカッシブな音作りには不向きだから、と考えられます。

                     

                    メイプルネック・メイプルボディの特徴のあるBASS「リッケンバッカー♯4003」私にはポール・マッカトニーよりThe Jamのベーシストが使っていた記憶の方が鮮明に残っています。https://www.youtube.com/watch?v=5ipGhzrIi3s

                     

                     

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                    2017.09.08 Friday

                    リペア ファイル その401

                    0

                      ヤマハ FG−302  / フレットすり合わせ・ブリッジピンの弦溝加工

                       

                      リサイクルショップでゲットしたギターだそうですが、とても美品で使用感がほとんどありません。それを手元の置いてしばらく爪弾いていたらフレットが減ってしまい、バズるので「フレットすり合わせ」に見えました。当時の(1980年頃か)フレットは硬度が低いのかも知れませんね。

                       

                      フレットの凹んだ箇所を”平ヤスリ”で消えるまで削ると、フレットの頭は「平ら」になってしまいます。これではイントネーションも悪いし出音もクリアになりませんので、再びフレットピーク(山頂)が付くように”ヤスリ”を換えて削り直します。これが「フレットすり合わせ」作業の内容です。同時に全体のフレットのピークを揃えて、フレットピークで直線が描けるように整える作業も「フレットすり合わせ」の大事な目的になっています。

                       

                      指板に傷がつかないようにマスキングテープで養生します。低くなったフレットにピーク(山頂)を付け直すに時に、半丸のヤスリでピークを切り直すのが基本ですが、フレットが低くなると横長の”楕円”状のピークになりやすく、弦との接触する点が広くなる傾向にあります。そのため、なるべく鋭角なピーク(山頂)を切るには半丸ヤスリは有効でなく、三角のヤスリや目立てヤスリを使う必要が出てきます。(最近ではStewMacでZヤスリなるものが売り出されました。持ってないがちょっと使ってみたい)

                       

                      フレットにヤスリ傷が付きますので、それを♯180 ♯240 ♯320 ♯600 ♯1200番のペーパーを使い磨いて行きます。最後はコンパウンドで磨きます。指板には「フレットボード・コンディショナー・オイル」を塗って仕上げています。オイルはさまざまなタイプがありますが、私はサラッとした仕上がりのダダリオ製のを使っています。

                        

                       

                      ブリッジピン穴からサドルピークへの立ち上がり角度が弱いので、弦の誘導溝をドリメルで切りました。こうすることでサドルへの圧力が増えるので音の輪郭、音量大などの改善が見られます。

                        

                       

                      ヤマハFGのヘッドはすっきりしていていいデザインだと思います。トラスロッドカバーはローズでできていて”音叉”3つの組み合わせのロゴも入っています。昔はチューニングメーターなんてなかったから、”Aの音叉”で5弦をチュー二ングしたものです。5つの笛(EADGB)を持つハーモニカのような器材もあったな。

                        

                       

                      マーチンのOMに相当する小ぶりなボディ(ただしオリジナルラインなのでコピーじゃない。ヤマハのこだわり)でリビングに置いてちょっと弾きにはもってこいの楽器です。オール合板製なので倍音は少ないですが、雑味のないサウンドで気持ちよく演奏できます。

                        

                      全盛期のモーリスと共にヤマハFGシリーズは日本のフォークシーンを作りましたね。ギターが売れた業界にとって「いい時代」の象徴です。

                       

                      ヤマハFG修理:http://blog.9notes.org/?eid=550

                              http://blog.9notes.org/?eid=518

                              http://blog.9notes.org/?eid=516

                              http://blog.9notes.org/?eid=510   

                       

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