2018.10.15 Monday

リペア ファイル その493

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    マーチン D−18 / ネックヒーター・フレット交換(ナット交換を含む)・ブリッジプレート増設

     

    いい感じに枯れている1969年代製マーチンD−18。指板とブリッジにはハカランダが使われていました。ポジションマークが15フレットまでしか入っていないのですね。

     

    ネックが反って弦高が高くなっていました。フレットもずい分減っていましたので「フレット交換」することに。ネックアイロンで反りを修正しながらどのくらいのネック強度を確かめています。これによりフレットタングのキツさを決めています。

      

     

    フレットを抜き去るとかつて「ネックリセット」した名残の穴(15Fに)が出て来ました。指板をペーパーを貼ったストレートの盤で修正しますが、ヴィンテージの楽器は指板修正はほどほどにします。過去からリフレットを繰り返していると指板がひどく薄くなってしまうからです。

      

     

    フレットはミディアムゲージのJESCAR ♯55090を選択。フレットタングを調節しながら打ち込んでいきます。

      

     

    指板面で追い込めなかった精度をフレットピークの調整で出して完成させました。また若干ヘッド側を多めに削ってフレット上面で「仕込み角度」をつけてあります。

      

    スムーズなフィンガリングができるようにフレット端を軽く丸めました。

     

    フレット用の半丸・三角ヤスリを使ってフレットの頭に再び頂点をつけ直し、次にペーパーの番手を換えながらフレットを磨いていきます。

      

     

    ナットも交換します。ナットの底にも角度が付いているので少々難易度が高い作業です。どうしてフラットにしなかったのか未だに解りません。わざと難しくしなのでしょうか?

      

     

    トラスロッドがないネックなので、弦を張って真っ直ぐになるように「フレット交換」しなくちゃなりません。元々のネックの剛性とか弦の張力とかその楽器のクセとかいろいろ考慮して作業しているのです。

     

    下の写真はオリジナルの状態。ブリッジピン穴からサドルまでの距離が近いため、6弦のボールエンドの巻き戻し部分がサドルに乗りそうです。こうなると抵抗が大きくなって弦がスムーズに振動してくれません。ですのでボールエンドの位置を下げるため5ミリのメイプル板を裏側のブリッジプレートに貼り付けました。ボールエンドの位置が下がると、巻き戻し部分がサドルに乗っかからないばかりか、サドルへ掛かる圧力が増えて音量増加や弦振動の情報量が増えるなど見込めます。

      

     

    位置を決めて両面テープで圧着します。(いつも引き上げる作用が働いているので外れることはありません。またもしPUの取り付けなどでこの位置が邪魔なときは、取り外すこともできます)

      

    力木は「ノンスキャロップ」で、さらにXブレーシングの間には 大きめのローズのブリッジプレートが貼られていました。このプレートがトップの膨らみを押さえる効果があるように思いました。(この大きさのプレートははじめて見ました)

     

    完成。サドルを削ることなく弦高を下げることができました。

     

    グローバーペグに丸角ヘッド。依頼主から「前よりも遥かに良い音がします」とお言葉をいただきました。ありがとうございました。うれしいです。年代モノのマーチンギターはコンディション維持は大変ですが、新しいギターでは出せない豊かな音が鳴ります。メンテナンスやリペアを加えながら末永く現役のギターであって欲しいと願っています。

      

     

    関連ブログ:マーチンギター修理インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=307

     

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    2018.10.11 Thursday

    リペア ファイル その492

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      SUZUKI クラシックギター / フレットすり合わせ・ナット交換・サドル交換・全体クリーニング

       

      蔵の中にあったという古い古いスズキのクラシックギター。なんとオール単板モデルでした。昔のスズキのクラシックギターのほとんどは合板製でしたので、「こんなモデルもあったのか」と驚きました。

       

      ヴァイオリンの量産スタイルを確立したスズキですが、昭和前半にマンドリンやクラシックギターの生産にも取り掛かったようです。このギターはヴァイオリンと同じ材料のトップ・スプルース/サイド&バック・メイプル/ネック・メイプルとクラシックギターとしては少し変則の材料で作られていました。

        

       

      フレットの打ち方に少し難がありましたので、フレットの頂点を整えるために「フレットすり合わせ」をしました。

        

       

      合金であるフレットは酸化してくすんでいましたが、ペーパーで磨いていくとピカピカに生まれ変わります。

        

       

      ナットの精度も低かったので牛骨で新たに作り直しました。

        

       

      サドルも同じく新調しました。弦高をなるべく下げて欲しいとのことでサドルで調整します。12フレット上で1弦2.5ミリ 6弦4ミリに設定しました。

        

       

      ギターというモノは捨てられないのですね。ときどき、蔵とか押入れとか物置から古いギターが出て来ます。このギターはネックの状態がよく、保管してるところの湿度があまり高くなかったと思われます。どうしても空気が動かない場所に長期に保管されると、塗装のしていない指板が湿度を含み、伸びてネックが狂ってしまいます。おまけに弦が緩めてなかったりすれば、ひどい順反りになり弦高が高くて弾けない状態になってしまいます。

        

      この楽器は全体に「埃焼け(ほこりやけ)」(埃に油分が吸着して全体に薄い膜を作っている状態)していましたので、コンパウンドを塗ってバフで磨き上げました。すると鏡面が復活してくれます。きれいになって依頼者には喜んでもらえました。出音は豊かで低音がよく鳴っていました。3番線のハイポジションも音痩せがなく、単板モデルの実力を垣間見ました。

       

       

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      2018.10.07 Sunday

      リペア ファイル その491

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         Gibson J−45 / フレットすり合わせ・ロッド調整

         

        ほかのメーカーよりもギブソンに軍配が上がるポイントがひとつふたつありますが、ひとつは”カラーリング”塗装だと思います。サンバースト塗装やこのブラック塗装などはその典型で「good looking」ですね。

         

        丁度メンテナンスする時期だったので点検しますと、フレットがやや減っています。この程度ならまだ「打ち換え」時期には早いと判断して「ロッド調整」して「フレットすり合わせ」することにしました。定期的に楽器をメンテナンスするとコンディション維持にいいです。フレットも一部だけ減るとバズ音が出たりピッチが不正確になるので「すり合わせ」してフレットピークが尖っている状態にしてやると気持ちよく演奏できます。

         

        平ヤスリでフレットピークを整えたら、三角ヤスリや半丸ヤスリを使って再び頂点をつけ直します。そのときフレットに細かなヤスリ傷が付くので、ペーパーや消しゴムのようなヤスリを使って傷を番手を徐々に細かくして磨いて行きます。20フレットあればすべてのフレットに5回ぐらいペーパーを換え換え磨く作業をやっております。

          

         

        最近は仕上げに金属磨き粉を使っています。指板もクリーニングして「再びきれいになった指板で、気持ちも新たにプレーしてください」という願い込めています。(本当だよ)

          

         

        歴史のあるJ45のピックガードはいろんなスタイルがありますが、これは薄手のティアドロップ型。ブリッジの向きとかサドルがアジャスタブルになったり、リング数が変化したり年代によって特徴がありますね。

          

         

        J−45はマホガニーバック&サイドですが、甘めのマホトーンはしません。ローズのような煌びやかな倍音はないですが、音の輪郭もしっかりしているしドンシャリ系の音もします。エッジの効いた力木の関係かと思います。力木は高さのある薄手で、三角形っぽいのが特徴で、結構粗い仕上げです。ギブソン系の楽器を模するときは、どの製作者もそこのところは外していません。サウンドの味付けがそんなところにあるのは面白いですね。

          

         

        関連ブログ: ギブソンギター修理 インデックス

         

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        2018.10.03 Wednesday

        リペア ファイル その490

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          オベーション・コレクターシリーズ’02 /  ブリッジ剥がれ・ビス止め補強・接着

           

          ボディの肩のところに小さなサウンドホールがあしらわれ、そこを色とりどりの木片で飾ってあります。これは「落ち葉」をモチーフにしているそうで「リーフホール」と呼ばれています。

          ブリッジ(駒)が浮いていました。それに吊られて塗装面も浮きが見られます。リーフホールが小さく遠く、サウンドホールからクランプ圧着という訳には行きません。

           

          なので、ブリッジに穴を開けてボルトで加締めることにしました。この方法はブリッジの補強として現行品でも取られています。ボルト入れて締めるときに粘度の低いエポキシ接着剤も流しこんで置きます。また塗装の断面に接着剤が浸透するようにも工夫しました。

            

           

          穴塞ぎに貝(パール)を入れてあります。

           

          裏側。ボルトナットがある部分は始めから補強されていました。その部分を狙って穴を開けています。オベーションはマーチンのようなXブレイシングでなく、伝統的なファンブレイシングを採用しています。斬新な楽器なんですが音作りは古典的と言えます。これは、創業者の嗜好だそうです。

           

          オンボードアンプはそれ自体外して電池交換できるような構造ですが、これが外しにくいんです。硬いんです。(これだけの修理依頼があるくらいです)裏蓋がありますから、そこからアンプの外の隙間から本体を押し出すことも可能です(が、ちょっとコツがいります)

            

           

          指板には12F以外ポジションマークがないですね。ネックは薄くエレキ並みです。

            

           

          杢有りメイプル合板トップ(カラーリングしてある) ボールバックの中央に裏蓋が有り配線やメンテナンスができるような仕組みです。サイド/バック一体構造なので丸く、このまま置くには安定が悪いです。ディープボウルは胴が深い分、低域がしっかり出て音に厚みがありますね。

            

           

          ラインで採ると最高なギターですが、ディープボウルは音圧もあり生音もいいです。私にはキラキラした音が宙に一直線に飛んで行くように感じます。

           

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          2018.09.29 Saturday

          リペア ファイル その489

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            Chaki コントラバス / 弦高が高い・指板調整・ナット調整・駒調整

             

            持ち込まれたのは国産ブランド「チャキ」の合板トップのコントラバス。(現在は生産していません)

            国産で現在もコントラバスを生産しているメーカーは「オリエンテ/ヒガシ」と「スズキ」ですが、「スズキ」はほとんど作っていないというので「オリエンテ/ヒガシ」だけになるでしょうか。

            弦高が高くて弾きひくいので下げて欲しいとの依頼です。コントラバスは擦弦楽器(さつげんがっき)で弓で弦を擦って音を出すものですが、フォークバンドで使う場合、ウッドベースと呼ばれ”指弾き”して演奏されます。なので、擦弦楽器として使う場合ではビビッて下げられないほど弦高にまで下げることができました。

             

            今回、弦高が高くなる原因は「ネックの反り」にありました。(駒の上面を削って下げることもできますが、それには限界があり、指板の調整と駒の調整と組み合わせて、弦高を下げます)

              

             

            指板を削るために、まずはナットを外します。アイロンでニカワを弛めてパレットナイフを差し込んで外しています。

               

             

            擦弦楽器の指板はフレットあるギター属(撥弦楽器)とは違ってやや”弓なり”に作ってあります。中央が1ミリくらいの”隙”になるように指板の上と下をカンナで削って行きます。このとき仕込み角度を定規を当てて適切になるよう注意しながら、また指板面のRがくずれないように自由定規で計りながら作業しています。

              

             

            指板は黒檀でなくブビンガ(?)のような材木でした。焼けるとやや黒っぽくなります。駒(ブリッジ)の上面も削って調整します。

              

             

            指板を削った分、サドルも低くしなくてはなりません。弦を張ってテンションを掛けてネックの反り具合を確認しながら、指板の最終部分で弦高をチェックします。反りが大きければ再び指板を削ったり、弦高が高すぎれば駒の上面を削ったり、何度も調整を繰り返しています。

              

             

            指板の最終部で1弦3ミリ 4弦6ミリと低い調整。ローポジションでしか演奏しないそうなので、かろうじてビビらないギリギリの設定です。

              

            「かぐや姫」がそうでしたが、アコギにウッドベースが入ると演奏がぐっとしまって表現力に幅がでます。ロカビリーやカントリーにもウッドベースが必需品です。バンドを下支えしますね。オーケストラ以外にジャズをはじめブラスバンドまで使われる用途の広いコントラバス・ウッドベースですが、プレーヤーが案外少ないです。中高で吹奏楽部が人気ですので、ここで腕を上げた女学生のプレーヤーが将来のプロ予備軍になるのではないでしょうか。

             

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            2018.09.24 Monday

            リペア ファイル その488

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              ギブソン ハミングバード /ネックねじれ・アイロン矯正・フレット擦り合わせ・ナット交換・ロットナット交換

               

              大きなピックガードに掘り込まれた蜜を吸うハミングバードがこの楽器の名称になっています。このモデルは70年代のものかブロックインレイです。鮮やかなチェリーサンバーストが迫力あります。

               

              ネックがひどく捩れていました。ビフォーアフターをお見せしますと左がリペア前、右がリペア後です。

                

               

              ネックのねじれをアイロン矯正しています。(どこまで戻るかドキドキしながらやっています)

              ビフォーアフターの写真を見ていただければお分かりのように、いい線に戻ってくれました。

               

              フレットがかなり擦り減っていましたが、ここはすり合わせで調整することに。扁平率が高くなりましたが三角ヤスリで角を立てて、フレットピークを削り出します。その後サンディングして磨き上げて行きます。

                

               

              低い山ですが、イントネーションもしっかり出ます。

               

              ナット溝が低くなってしまって開放弦でビビッています。6〜4弦は撚り線構造になってズームアップするとギザギザしています。チューニングするたびにそのギザギザがナット溝を削っていくのでナット溝は低くなって行きます。どうしても古い楽器の低音側の溝は低くなりますね。

                

               

              ロッドナットも変形してしまってしっかり締めることができにくいので、新しいモノに交換しました。ロッドをかなり締めてあったのも、ネック捩れの原因のひとつだと思います。アイロン矯正で逆反りさせて、ロッドの負担も軽減させてあります。

               

              学生時代このピックガードに憧れました。高嶺の花ってやつです。 ブリッジのブリッジピン部分が黒檀で埋め木してありました。はじめからかリペアのためかは不明。

                

               

              ハミングバードは3ピースのメイプルネックなんですね。ヒール部は少し短めです。ヘッド裏にはボリュートが付いていました。マホガニーネックにはボリュートがないのに、マホより強いメイプルに補強材であるボリュートがあるなんて不思議。

                

               

              J45とは明らかにサウンドキャラクターが違いますね。音の定位が高域寄りに感じます。それでいてギブソンの音ですから老舗はいつもいい味を提供してくれます。ずっと憧れのメーカーでいてください。ギブソン様!

                

               

              関連ブログ: ギブソンギター修理 インデックス

               

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              2018.09.16 Sunday

              リペア ファイル その487

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                Yokoyama Guitar SSAR-AAM  / 表板クリーニング ・ピックガード作成

                 

                一部で絶大な人気があるヨコヤマギター。希少材を使っていることでも有名です。

                 

                ピックガードを外した痕(両面テープがこびりついていて、傷も付いていた)が表板に残っていて、それを丁寧に剥がしてから♯1500番のペーパーで全体をサンディングしてからバフで磨いてあります。そこに新たに透明なピックガードを作製しました。はじめは塩ビ板で作ったのですが(右の写真)これだと粘着シートが薄く透けて見えて完全な透明でないのでやめて、新たにクラシックギター用の高分子ポリマー加工してある保護シートを使い作りました。それが左の写真です。これだと完全な透明です。

                   

                ラルビーギターの様にエポキシ接着剤を使って透明な塩ビ板を張ることも可能ですが、表板が完全な平面でないとどうしても気泡が入っていまいます。新品の楽器でないと難しいですね。

                 

                指板とブリッジにはハカランダが使われています。サイド&バックは変わったマホガニーが使われており、トップはアディロンダック・スプルースだと思われます。

                   

                 

                小さめのヘッドにペグは”ゴトー510”でノブは黒檀でできていました。

                  

                 

                モーリス出身の横山さんが作るギターはどこかしらモーリスっぽいですね。バックはアーチバックになっています。

                  

                 

                木工機械をうまく駆使して年間の製作本数も多いと聞く”Yokoyama Guitar”は、個人製作家とファクトリーメイドの中間のような存在だと感じました。メーカーの利点も心得ているからでしょう。

                力木はXブレイシングとラティスをブレンドした独特なものでした。全体的にフィンガーピッカー向きと言えるかな。

                 

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                2018.09.11 Tuesday

                リペア ファイル その486

                0

                  タカミネ   DMP 551 CWR  / 音が出なくなる・トップ打痕修理

                   

                  本番で音がでない!なんてことはあってはならないことですが、ときどきそんな話を聞きます。今回もそのようです。そのときの気持ちを察するだけで頭の中から汗が出ます。

                   

                  電装系をチェックします。まずはアウトプットジャックを疑ってみましたが、点検するとまだ劣化はないと思われたので内部をクリーニングしました。

                      

                   

                  全ての接点をチェックします。パラスティックPUを外してみます。丸い金属の蓋をかぶっているのが圧電素子でそれをケース内の電極で受けています。その隙間にゴミなどが入るとトラブルの原因になるのでチェックしました。

                    

                   

                  次ぎはアンプを調べます。CT4B-DX(DMP)アンプはフロントグリルが取り外せる構造です。その中に9V電池が2本入っています。プリ部とパワー部の間の接点もチェック。電池の電極もクリーニングしておきます。

                    

                   

                  アンプ裏側ではPUとアウトプットに繋がっているコードが配線されています。この部分がゆるんでいると音が出ないことがありますから、ピンをかしめたりクリーニングしたりします。

                    

                   

                  トップに傷や打痕がありましたので、修復します。ウレタン塗料なので瞬間接着剤を盛ってから平面を出します。気泡が入らないように打痕を埋めるのがミソです。塗装の厚みがだいたい分っているのでサンディングで攻めることができました。

                    

                   

                  接点のチェックを終えて音出し確認できました。ここまでで音が出ない場合はアンプ側の問題でしょう。

                   

                  ”Takamine"スモールヘッド。 ブリッジには2wayサドルが採用され正確な弦長補正がされています。オクターブ/イントネーションが正確ですね。

                    

                   

                  生音はシダートップ/サペリバックなので軽快なサウンドです。シダー(杉)はスプルースよりパワーは落ちますが早く鳴るようになってくれます。

                  エレアコ出力ではアンプで様々な音作りができます。またPUもデュアル対応。ノッチフィルターを使えばハウリング防止にも役立ちます。タカミネは、生音とエレアコと両方楽しめるギターになっています。

                   

                   

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                  2018.09.07 Friday

                  リペア ファイル その485

                  0

                    Mesopotamia Guitar Ab /  フレットすり合わせ・ナット交換・駒上面修正加工・弦高調整

                     

                    中国のメーカーだという”メソポタミア・ギター”。まだ日本にはほとんど入っていないらしい。オールコア単板仕様の贅沢な作りでした。ただ「フレットワーク」が甘く、ビビリ音を発しています。めきめきと力をつけて来た中国メーカーですが、唯一の弱点が「ネックのつくり」で、そこを克服すれば日本製品を凌ぐ日も遠くないと思われます。

                     

                    ということで、フレットピークのバラ付きを「フレットすり合わせ」で修正します。高低があって結構深く擦りました。三角ヤスリで台形になったフレットの角を丸めていきます。

                      

                     

                    それからヤスリ傷をペーパーで取ります。ペーパーの番手を♯180・♯240・♯320・♯600・♯1000・♯1500と変えた後、金属磨き粉でピカピカになるまで磨いてあります。

                      

                     

                    ナット溝も低いのが複数ありました。交換になります。まだ新しいのにもったいなかった。

                      

                     

                    駒はサドルとブリッジピンの間に角度を強くつけるため「段差加工」してありました。その設計思想はいいのですが、計算が違いか角に弦が当たっています。修正することにします。

                      

                     

                    駒の上面をやや下げながら、角を丸く面取りしておきました。これでブリッジピンからサドルヘッドまで、弦がストレスなしに立ち上がることができます。

                      

                     

                    サウンドホールにはマグネットPUとマイクの2wayシステムの「SkySonic」が搭載されていました。

                      

                    ボディには「コンタクター加工」がされていて高級機なみの仕様となっています。(この加工は手間がかかるので日本のメーカーはあまりやりたがりませんね。米国製”テーラー”のラインナップにはあるので、日本のメーカーも頑張って取り入れて欲しいものです)

                     

                    指板にはリーフ(葉っぱ)デザインのインレイが全面に入っていました。メソポタミア文明と関連するデザインなのでしょうか?

                      

                     

                    コア材を豊富に持っているのでしょう。合板でなくトップほかサイド&バックも単板で使っています。コア材はすでに希少材になっています。このトップの杢にはほれぼれしました。世界的に楽器材のグレードが落ちていく中(材料が枯渇しつつあるので)中国メーカーだけいい材料をお値打ち価格で製品化しています。産地で材木を”爆買い”しているからでしょう。ギターの世界にも中国マネーの影響をみることができます。

                     

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                    2018.09.03 Monday

                    リペア ファイル その484

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                      グレコ PB BASS / フレット交換(指板塗装)・ナット交換・アッセンブリ交換・PU交換・導電塗料

                       

                      1970年代後半の”Greco”のベース(マツモク製)です。なんとボディ材はメイプルでして、ネックも含めオールメイプルとは珍しい機種だと思います。このままだとノイズはひどくフレットもベタベタでしたので、全て交換し”チューンナップ”することに。

                       

                      フレットを抜き去り、塗装をカンナでそぎ落としています。ネックをやや逆反りぎみに削りつつ、指板アールも適正に修正します。

                        

                       

                       JESCARのジャンボフレットを打ち込んでいます。きつめにフレットタングを調整してロッドに頼らない指板を作ります。フレットを打ったら塗装に入ります。ときどきサンディングを入れて平滑にします。

                        

                       

                      指板面をヘッドなどとマッチするようにやや焼け色に色付けして、再び塗装の繰り返し厚みをつけて行きます。(ウレタン塗装)

                       

                      フレットに乗った塗装をきれいに剥がして、さらに「すり合わせ」します。指板面の塗装を細かいペーパーで研いでおいて、その後バフで一揆に磨き上げます。

                        

                       

                      ボディ本体のPUやパーツ類を全部外します。キャビティ内には導電塗料を塗ってノイズ対策も。ピックガード側も銅箔でシールドします。アッセンブリは米国製パーツで決まり。(CTS製250KΩポット・スイッチクラフト製アウトプットジャック・コンデンサー0.047uF  SPRAGUE オレンジドロップ・配線材BELDEN ♯8503)

                       

                        

                       

                      ピックアップはセイモア・ダンカンSPB-2 Hot P-Bassに交換。ヴィンテージタイプよりパワーがあります。ノブも交換してあります。ノブに触れてもノイズが出ない様に内側に絶縁材が入っている”ノイズレスノブ”。

                        

                       

                      ナットも牛骨で新調します。丸いヤスリ各種を使ってナット溝を切ります。

                        

                       

                      非力だったベースがパンチのあるベースに変身しました。パンクをやるならJBでなくてPBでしょ。ピック弾きで「ガンガン」ビートを刻んでください。

                       

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