2020.01.16 Thursday

リペア ファイル その627

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    Guild F40 /  フレット交換(オーバーバインディング)・ナット交換・サドル交換

     

    トップはスプルース単板、サイド&バッはメイプルのギルドF40。バックは成型合板でアーチドバックになっていて力木がない構造です。つまり表はフラットトップですが、ネックもメイプルで”Jazzギター”と同じような構造になっているのですね。

     

    すり減ったフレットをリフレット(打ち換え)します。指板周りにバインディングが巻かれているのでフレットはオーバーバインディングになります。フレット溝の中は専用のノコで整えます。

      

    フレットをカットして行き(この場合最終フレットから行うと失敗しても短いフレットに回せるので都合がいいです)ます。フレット端は”タングニッパー”という専用のニッパーで食切ります。

     

    フレット端の精度をさらに上げるためヤスリを使った専用の道具で仕上げています。

      

    フレットは叩いて打ち込む派なのでアイアンブロックとボディに重しが必需品です。(金槌で直接フレットを叩くことはしません。フレットアールに合わせた真鍮の金型をブロックに装着して、それを金槌で叩いてフレットを打ち込んでいきます。こうすることでフレット溝とタングの閉まり具合が感触で分かり、タングを調整しながら強固なネックを作って行けます)

     

    ここからは「すり合わせ」作業です。平ヤスリ⇒半丸ヤスリ⇒各種ペーパー⇒コンパウンド仕上げ

      

     

    ナットも合わせて牛骨で新調します。(フレット交換料金に含まれています)

      

     

    背が高くなったフレット。イントネーションや音の立ち上がりが改善されます。

      

    精度高く仕上げたナット。音の支点となる重要なパーツです。

     

    サドルも依頼者から持ち込まれ「オフセットサドル」を整形し弦高調整して仕上げました。

      

    ブリッジデザインや指板の元部の丸みなど”ギルド”らしさが溢れています。

     

    フレット端の処理図。1弦側は35°くらいで寝せた感じで 6弦側は20°くらいで立ち気味にしてあり、フレット幅を広く かつ弾きやすくする処理がしてあります。

      

    ギルドのロゴとヘッドデザイン。(ギブソンよりもゴージャス感がありつつどこか職人気質の雰囲気もあるような・・・)

     

    パワー感満載のドでかい音とカッティング音の歯切れのよさが特筆ものです。

    いわゆるジャンボスタイルですがギブソンJ200より少し小さいです。このジャンボの大きさは”Jazzギター”ほぼ同じなんですね。私はドレットノートの大きさのギターができるより前にあったと推定していますが、真相は如何に。

     

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    2020.01.12 Sunday

    リペア ファイル その626

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      Martinez MSCC-14RS / トップ陥没・割れ修理

       

      とてもスマートでエレガントなエレガット(エレクリック・ガットギター)です。大変上質な材料(オール単板)で組み上げてあり、生音もしっかり鳴っています。

       

      トップの左肩部分が外れてしまい、一部トップの塗装が破損していました。

        

      (トップ材自体に深い割れがなかったのが不幸中の幸い)

       

      接着剤を流し込みクランプで固定します。

      (クランプの力がトップとサイドの接着にうまく届くように専用の型を作ってあります)

       

      塗装の割れは、塗料のタッチアップを繰り返し盛り上げサンディングし平らな面を作りだしてあります。最後はバフで磨いて完成。

        

      大きめのサイドモニターとプリアンプ。胴厚は薄いです。

       

      薄いネックとアール付きの指板でアコギから持ち替えても違和感がはないでしょう。ヘッド側にはトラスロッドカバーがあり、ロッドによってネックの矯正ができるようになっています。

        

      独特のサウンドホール。小さいですが、サイドモニターが大きいので生音もしっかり出ます。

       

      指板の仕上げ以外は、大変クオリティーが高いです。Martinez (マルティネス)はドイツメーカーだそうですが中国Madeだと思われます。最近の中国製のギターのクオリティーは目を見張るものがあります。今まで弱点は塗装とフレットワークだと考えていましたが、塗装はクリアーされていますね。フレットワークの質も時間の問題でしょう。

       

      クラシックギター修理 インデックス http://blog.9notes.org/?eid=648

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      2020.01.07 Tuesday

      リペア ファイル その625

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        Godin  M Nailon  / サドルのオフセット加工(オクターブ調整サドル)・ サドル交換

         

        ゴダンのエレガット。ギターシンセとシンクロできる機種らしい(試してないのでよく分からないのですが・・・)。

        オクターブのピッチ(音程)がどうも納得いかない ということで、いろんな楽器屋を巡ってついに当工房へやって来ました。

         

        開放と12フレットの実音でピッチがどのくらい違うのかチェックします。(12フレットの実音とハーモニクスも試しました)そのとき弦を指定してもらってから行います。弦のメーカーや種類が変わると弦の太さや質量が変わるので同一条件でないと、このチェックは意味をなさないからです。

        付いていたサドルもすでにオフセット加工がしてありましたので、そのデータを元に♭か♯かをサドル上にペンで記入していきました。3弦の正しいオフセット加工の位置がサドルの後ろ側にあることが解りました。

         

        オクターブチューニングするときの条件として、弦高をあらかじめ決めて行うことが大事です。弦高を変化させてしまうと微妙に弦長が変化してしまうからです。(弦長が変わるとオクターブの位置も変わってしまいます)

        新たなサドルを作って3弦の後ろに小さな牛骨パーツを張り付けました。

         

        上のラインがサドルの上面(弦高の確認済み)下のラインがブリッジ上面になります。張り付けたパーツはブリッジ上面にピッタリ合わないと、弦の圧力で外れる可能性があるので精度が要求されます。

          

        また同時にアンダーサドルピエゾがバランスよく出力してくれるためには、張り付けたピースでサドルがわずかでも浮いたりしていたらダメなので精度が必要になります。(アンダーサドルピエゾは繊細なので)

         

        サドル上面にオフセットのピークの位置を書き写します。今回はピークに向って両側から丸いヤスリで切り出していく方法を取りました。

          

        完成。

         

        クローズアップ。両側から削り出しているのがお分かりですか?

          

        この方法だとピークをズラすことができる(わずかですが)ので、弦を張って測定してから修正できるので採用しました。

         

        ボディはエレキより胴が深くできています。内部は一部空洞になっていてトップ(単板)には力木が張り付けられています。

          

         

        スイッチ類が左肩に集中しています。このスタイルはゴダンだけですね。アウトプットジャックの隣にあるのがシンセ用のジャック。(あれ?キャノンジャックに見えるな・・・)

          

         

        ネックは薄くエレキから持ち替えても違和感ないです。

          

        ナイロン弦のクラシックギターのサドルは、ほとんどオクターブ調整していない(3弦は下げてある機種もあるが)ことが多いです。それではピッチの狂いがないのかと言えば実際はあるのですが、クラシックギターの演奏家にお聞きしたら、それは左手で調整しているとのことでした。♭しているときはベンドすればいいのは分かりますが、では♯しているときは? なんと弦を指板上で寄せるのそうです。押し弦したうえサドル側へ押し戻すようにすると弦が緩むので♭することが可能とか。凄いことをやってますね。セゴビアは4本の指をそれぞれ瞬時にピッチを合わせることができたそうです。神業・・・・

         

        関連ブログ:http://blog.9notes.org/?eid=440

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        2020.01.03 Friday

        2020年おめでとう!

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          新年おめでとうございます。

           

           

          当工房も皆様に支えていただきながら8年目を迎えることになりました。

          ありがとうございます。

           

          昨今は時代的に何が流行するか分からないので、どこも商品開発も大変だと聞きます。

          私も新商品のアイデアを絞り出しながら製品化していますが、なかなか当たりません。

          今年は当たって欲しいなぁ。

           

          一昨年前にウクレレを作ろうと思い立ちましたが、まだ実現していません。

          今年は何とか年内には目途を立てたい・・・

           

          只今進行中なのは、『スモークド乾燥処理済みレリックST』です。

          中古ギターを使うことでお値打ちに仕上げたいと考えています。

          こちらはリペア仕事の間に地道に作業を進めていますので、乞うご期待。

           

          なかなか顔写真をアップすることがないので・・・自撮しないんでいつも手元のカットばかりです。

          メガネは老眼鏡です。

           

           

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          2019.12.29 Sunday

          リペア ファイル その624

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            Land Scape SWB-STD / フレット計算・ドットポジションマーク加工・サイドポジションマーク加工・フレット染め直・弦高調整

             

            フレットがない”ランドスケープベース”にフレット位置(音階の位置)が解るようにドットマークを入れる加工を施しました。

              

            ヴァイオリン属(コントラバスは4度調弦のため異端ですが・・・ヴァイオリン属は5度調弦)は耳と経験で音程を覚えるため音階位置に印がないものですが、エレキベースから移行する人にとって少しハードルが高いものです。

             

            ナットからサドルまでの距離の実測と開放とオクターブの位置(12フレット)を各弦実測して当たりを付けます。コントラバスは弦長補正がされていませんので、正確には各弦のフレット上の位置が違います。(フレットある楽器は、弦長補正させているのでサドルが斜めなのはそのためです)

              

            ここでは、3弦開放A音を基本にフレット計算することにしました。(フレット計算はこちらhttps://www.stewmac.com/FretCalculator

             

            指板面とサイドに正確に位置をマーキングしてから、実際に弦を張って実音との差をデジタルチューナーで測定します。

              

            各弦の違いは微妙にあるものの許容範囲であると判断。

             

            ボール盤を使い正確にドットポジション位置にドリルで穴を開けていきます。

              

             

            指板面は3ミリ、サイドは2ミリのドットが入ります。案外つかみにくいものなのね。

              

             

            サンディングして面一に。この楽器の指板は黒く染めてあったため、サンディングすると生地が出てきてしまいました。そこで「黒染め」し直ます。

              

            指板を染めると白いドットにも黒色が付いてしまいますので、マスキングテープをドットポンチを使って丁度いいサイズにくり抜いて、すべてのドットに貼って保護します。

             

            染めているところ。一度で黒くなりませんので数回に分けて濃くしていきます。

              

            マスキングテープを剥がして加工完了。ポジションマークの配置は”NSデザインベース”を見本にしてあります。

             

            既製品レベルより弦高を下げたいとのことでネックポケットにシムをかませて弦高を下げました。

            ヴァイオリン属の指板面の縦方向の作り方はギター属と違って、指板中ほどが下がる湾曲構造になっています(ギターは真っすぐを求められる)。そのため12Fで計測するのでなく指板エンドで弦高を計測してあります。

             

            本体の下からエンドピンが伸び、身体側にはコントラバスの外周に似せたアームが取り付けられて完成します。

              

            マグネットPUとピエゾPUのミックスで出力できるようになっています。弦長がエレキに比べ長いため腹の底から響いてくるような低音が唸ります。フレットレス独特の弦を押さえた指から発生する出音も魅力的ですね。

             

            参照ブログ:http://blog.9notes.org/?eid=216

             

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            2019.12.24 Tuesday

            リペア ファイル その623

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              マーチン D-28 /  LRバックス ELEMENT・PU取り付け加工

               

              近年製のD-28です。スタンダードシリーズものは基本的にPUが搭載されていません。近年のギブソンアコギはPUが搭載されていますから対照的です。

               

              ピックアップを取り付け加工します。”LRバックス社 ELEMENT” 葉巻みたいに長いのがエンドピンジャック一体型のプリアンプで

                

              銀色の線みたいなのが、ピエゾ素子が見込んであるPUです。サドルの下に敷いて使います。

               

              元々付いていたストラップピンを抜いた穴を拡張しますが、くれぐれもこの穴にドリルを突っ込んで大きくしないようにしてください。ドリル刃はセンターで刃を固定させて両刃で穴を開ける仕組みですので、センターが中空だと刃が暴れて穴がくちゃくちゃになる危険性があるからです。

                

              トリマーで少しつづ穴を広げて、最後は専用トリマー刃で径を決定します。(12ミリ)

               

              サドル溝下ピエゾが通る穴を二つ開けます。サドル溝の左右に開けて6弦側から通して1弦側に突っ込んで固定します。

                

               

              ボリュームノブをサウンドホール下に張り付けます。力木の間の空きスペースを見つけたらエチルアルコールで拭き油分や汚れを取り除いておいてください。

                

               

              完成。ピックガードはべっ甲柄ですね。

              新しいブリッジは、サドルとブリッジピン穴が平行になっています。オフセットサドルも標準装備。

               

              ちょっと昔のD-28はロトマチックタイプのペグでしたが、今やオープンタイプペグが標準です。このタイプの方がエアー感のある響きになるのでアコギには相性がいいですね。

                

              ただちょっと回すのに硬いのが玉に瑕。そこはロチマチックの軍配が上がります。

               

              D-28のサイド&バックはローズウッドですので、倍音が豊かで音の余韻も空間を十分満たしてくれます。

              この機種が世界標準になっているのは、今も昔も変わりません。

               

              関連ブログ:マーチンギター修理インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=307

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              NINJA TOOLS

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              2019.12.19 Thursday

              リペア ファイル その622

              0

                マーチン OMJM John Mayer / ブリッジ剥がれ再接着・弦アース加工

                 

                ギタリストとしてソングライターとして第一人者になって来た”ジョン・メイヤー”。その彼のシグネーチャーモデルです。OMタイプなので000のクラプトンモデルと対比すると弦長が長い分、テンション感があって音にも張りがあります。

                 

                駒(ブリッジ)の脇が浮いているとのことで調べてみました。紙が入るくらいの隙間が生じています。接着剤を流し込んでクランピングも考えたのですが、駒の端がすでに変形していたので外して再接着することにしました。

                  

                アンダーサドルピエゾが内蔵されているタイプなので、まずこれを外さないといけません。マーチンのロゴが入ったシステムですが、たぶんLRバックス社のOEM生産かと思われます。ただピエゾとそのシールドが”くの字”に接合されていてサドル下に穴から抜けてくれません。エンドピンジャック一体型プリのところから外しました。

                 

                駒に熱を加えて接着剤を緩めます。

                  

                ヘラを差し込んで・・・

                 

                外しました。最近のマーチは膠接着でないような気がします。

                  

                突き鑿(のみ)でトップ面をわずか掘り下げて、接着面を仕上げます。(駒自体の変形は熱を加えて修正してあります)

                 

                今回はエポキシ接着剤をチョイスしました。(マーチン修理には膠をずっと使っていましたが、最近の夏の異常な暑さ、湿度の高さを考えると駒接着には使わない方がいいように思えてきました)

                  

                接着完了。新しタイプのマーチンのブリッジピン穴はサドルと平行で、かつ弦の誘導溝が掘られています。(ヴィンテージタイプブリッジよりこちらの方が理にかなっていると思います)

                 

                ピン穴が平行な位置でまた誘導溝があるため、サドルへの圧力のかかり具合が理想的になっています。

                 

                PU出力するとタッチノイズが出るため、「弦アース」を取ることにしました。

                  

                銅箔を貼った木片ピースにシールドを半田付けし、それをプリアンプのグランド端子まで伸ばしてアースさせてあります。

                 

                塗装に若干色が載せたり”焼け色”を演出しています。マテリアルはどれもグレードの高いものが使ってあり高級感があります。

                調べてみると”イングルマン・スプルース”だそうで、”シダー”に近い感じだとか。

                 

                ”ジョン・メイヤー”のシグネーチャーモデルを証明する専用ケースとラベル。

                  

                『JMC』とは”John Mayer Signature”の略かな。

                 

                ヴィンテージスタイルのヘッド。

                  

                マーチン社から出ている”ジョン・メイヤー”のシグネーチャーモデルはもう一機種あって、そちらは”OO-42SC”で12Fジョイントのニューヨーカースタイルです。それとPRSから最近出た64年製ストラトを模した”シルバー・スカイ”がありますね。どれもヴィンテージギターを弾き倒したJohnの肝入りで作られていて、本格派ばかりです。(お値段も)

                 

                関連ブログ:マーチンギター修理インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=307

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                NINJA TOOLS

                2019.12.10 Tuesday

                リペア ファイル その621

                0

                  Three S  GR-20     / ブリッジ上面削り・サドル溝埋め戻し・溝切り直し・サドル調整・ブリッジ黒染め

                   

                  失われたブランド「鈴木バイオリン製造」の”Three S  (スリーエス)”です。ネックの状態は良い方でしたが、経年変化によりトップが若干膨らみ「弦高が高い」状態になっていました。

                  こういうケースでは、サドルを削って下げるのが一番最初に考えることですが、サドルを削って下げるとブリッジと同じ高さにまでなってしまうことがあります。そんな場合、ブリッジの厚みが十分と判断したときは、ブリッジの上面を削ってサドルとブリッジピンとの落差を確保する加工をします。

                   

                  そのとき、サドルの溝が覗くと浅いことがままあります。(国産ギターではしばしばみられます。サドル溝があまり深く加工されていない)これではサドルがペラペラで出音は不安定になり、またサドルが弦の圧力により前側に倒れたりしてよくありません。

                    

                  こんな場合は一旦溝を同じような木材で溝を埋めてから、ブリッジ上面をさらに削り込み、サドルの頂点とブリッジピンまでの「弦の立ち上がり角度」を取るように加工していきます。

                   

                  弦長も新たに計測し直してから、ルーターで再びサドル溝を切り直す加工を施します。

                    

                   

                  こんな感じ。オリジナルと再計測の位置が若干違いますね。1弦側がやや後ろに下がっています。

                    

                  ピン穴の面をつけ直します。(弦の誘導溝はすでに加工してあるので、そのまま使う)

                   

                  サンディングして形を整えます。

                    

                  ローズを黒檀風に黒く染めてありましたが上面を削ったためローズ色が出てきてしまいました。なので黒く染め直ました。

                   

                  サドルはオフセット加工済みタスクを入れました。

                    

                  サドル高を下げてあるので弦高を下げるのに成功しています。それでいてサドルの山頂(ピーク)とブリッジピン穴との落差(「弦の立ち上がり角度」)が取れているので、弦の圧力がトップにきちんと伝わりサウンドも痩せることなく、ギターを復活させることができました。

                   

                  ギャラガースタイルなのでヘッドデザインやピックガードが特徴ありますね。

                    

                  ロゴは初代”Three S ”式。

                   

                  サウンドはキレがよく音圧も十分あります。合板トップなれど枯れ具合がよく倍音は多くはないですが、とても軽快な音で鳴ってくれました。古いギターのよさが出ています。修理しながら使い続けて欲しいですね。

                   

                  Three S 関連ブログ:

                  http://blog.9notes.org/?eid=819

                  http://blog.9notes.org/?eid=803

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                  http://blog.9notes.org/?eid=344

                   

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                  2019.12.06 Friday

                  リペア ファイル その620

                  0

                    Chaki  ウッドベース / ネックヘッド折れ・ヒール部折れ・電池用スナップ交換

                     

                    中津川市のライブハウス”Breath”からの依頼、ウッドベースのネック折れ修理。ロカビリーで演奏するウッドベースなので少々荒く扱ったのでしょうか。ネックがヒールのところから完全に折れていました。

                      

                    一度修復した痕もあるので近いところで2回目の事故になります。

                     

                    ネックヘッドにも損傷がありました。深い亀裂が数か所入っています。

                      

                    接着剤がほかに移らないようにマスキングしてから、亀裂の接着剤を充填しクランプで圧力を掛けて接着します。

                     

                    ネックヘッドには60キロ以上の負担が掛かるので接着だけでは不安です。亀裂を横断するように木栓(ダボ)を入れることに。

                      

                    木栓自体が飾りに見える位置に穴を開け、ダボを挿入しました。

                     

                    ヒール部は木栓とビスを併用することにしました。正統的なリぺアでは、指板を外したり ネックヒールを一旦ボディから外してから内部から加工するのが本当ですが、大掛かりな修理になるので作業代金もそれなりになります。

                      

                    今回はリーズナブルに仕上げたかったので、指板に直接穴を開ける方法を取りました。片方の穴はビス用の穴で、ネジ留めで固定することに(錆びたりしないので将来三度目の修理するとき外しやすいように真鍮製のビスを選択)します。これで接着剤が固まるまで十分にホールドできます。(もちろん補強の意味もある)

                     

                    ヒールが接着されたら、もう片方の穴をヒールの奥まで伸ばして長い木栓(ダボ)を打ち込みました。前回の割れ部も跨ぐことができたので強度が全体的にアップされたと思います。

                      

                    蓋をするため穴は2重加工になっている。

                     

                    蓋をします。指板はメイプルできていたので同じメイプルの木端(こば)面が繋がるように木栓を作って入れてあります。(木口面を使うと仕上げたときに色が違ってみえるから)

                      

                    全体をサンディングするとメイプルの白っぽい色が現れましたので、全体を黒く染め直しました。

                     

                    目違い(木部の段差)を取ると塗装が部分的に剥げてしまうので、軽く色合わせのタッチアップ塗装をして完成。

                      

                     

                    木栓も染めるとほとんど分かりません。

                      

                    修理部の強度の問題と修理の効率化をクリアしてお値打ちに仕上げることができました。(ない頭は使いましたが)

                     

                    電装系もチェック。電池ボックスのバッテリースナップが壊れていたので交換しました。

                      

                    EMGのピクッアップとコンタクトピエゾが別々で出力できるようになっています。ピエゾはスラップ音を拾うためのもととお聞きしました。たしかにロカビリーでは指板を叩くような”リムショット”音がアンサンブル内でカッコよく響いてましたね。

                     

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                    2019.12.02 Monday

                    リペア ファイル その619

                    0

                      Switch RSD-45 /  PU取り付け・弦高調整

                       

                      ハイエンドのアコギショップ”ドルフィンギターズ”のオリジナルブランド”スイッチ”。アディロンダック・スプルースにハカランダのバック&サイド装備のJ−45タイプギターです。

                      力木などもギブソンに似せた作りで本家に迫る、それ以上を狙ったギターですね。

                       

                      この機にピエゾPUを搭載します。PUは充電機内蔵がされた”Misi(マイサイ)”が持ち込まれました。

                       

                      エンドピンジャック一体型Pプリアンプを装着するためにボディエンドに穴を拡張して入れます。

                        

                      アンダーサドル・ピエゾがサドル溝に敷かれるので底面に穴を開けます(そのカットがなかった・・・)。

                       

                      コントロール部はVとTですが、サウンドホール脇裏のスペースにそれを取り付けるスペースがないのと、プリント基板の半田がゴツゴツしていたので、収まりがいいようにスプルース材を整形して裏面に張り付けました。

                        

                       

                      コントロール部の上面に木片が挟んであるのが解るかな?

                        

                      アンダーサドルピエゾを敷いたため、弦高が高くなります。その分をサドル底面を削って調整しました。

                       

                      完成。 ツーリングの口輪が入っているのね。ピックガードは厚いものが貼られています。

                        

                      ヘッドデザインもいい塩梅にオリジナルとギブソンらしさが調和しています。

                       

                      このポテンシャルから鳴らない理由を見つける方が難しい。唯一欠点を上げるなら「アバウトな部分」がないこと。ギブソンが愛されるのは、「アバウトさ」「ルーズさ」が憎めないからでしょう。(それが行く着くと経営破綻に追いこまれるけど・・・)

                        

                      日本人の「ものつくり」はどうしても完璧さを求めすぎで「遊間(あそび)」が少ない気がします。

                       

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