2017.05.27 Saturday

リペア ファイル その316 

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    Headway  HD-308 Special Lot 002 / スモークド乾燥・全体クリーニング・ブリッジ調整・ナット調整

     

    同時に2台のギターをスモークしました。30時間以上 煙で燻すため(火の粉よけ)カバーもヤニで汚れていまいます。一日10時間ほど窯に薪をくべるので、乾燥庫の近くにいないといけません。火を扱うので絶えず火の元に注意しています。

     

    オール単板《スプルース・トップ/マホガニー・サイド&バック》で指板とブリッジはハカランダかと思います。これだけの素材でかつ作りも丁寧なのにハイフレットでの鳴りがいまひとつ、でした。

     

    スモーク終了。カバーから取り出しました。ヤニがボディに付着しますが、アルコールで拭き取ればきれいになるのでご安心あれ。そのあとで全体にバフ掛けするのでピカピカになります。若干全体に焼け色が付いています。

     

       

     

    シャッテンのピエゾが装着してありましたが、スモークド乾燥処理をする前に外しました。再装着します。ブリッジ下に取り付けますが、ピエゾは橋のような作りになっていて面白いですね。ブリッジピン穴からサドルトップへの立ち上がり角度をもう少し強くしたいため、溝を切りました。

     

      

     

    ナットもオリジナルより鋭角に再加工して弦の接地面を調整してやります。弦のふたつの支点から楽器全体に振動が届くようにイメージしています。スモークすれば確実に音の変化が現れますが、変化を求めているのではなく、どのように依頼主の希望に添った鳴りに調整してやるかが腕の見せ所です。

     

      

     

    表板に乾燥が進んだことを示す塗装の凹凸が現れています。スモークド乾燥処理が施されて生まれ変わった”Headway”。本家を凌駕しているんじゃないかと思うほどです。

     

      

     

    依頼主から感想を戴きました。

    「カリッとした硬めの音ですが、ストロークは綺麗な倍音を伴ってパワフルです。単音も立っていて(中略)、メロディもしっかり聴かせる事が出来る音がでているのじゃないかと思います。これから大切に弾きこんで行きたいと思います。」

     

     

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    Simon and Patrick  S&P 6  Spruce / スモークド乾燥・ブリッジ調整・サドル加工・ナット調整

     

    すでに相当弾き込んであり、こなれたサウンドです。ただ1・2弦の音が細い感じ(針金のような音と表現されていた)で6弦ももう少しクリアーに鳴ったらいいかと感じました。

     

    全体が「つや消し」でしたので、ヤニがなるべく付かないようにカバーを増やしています。それでも油分が覆っていますのでアルコールでクリーニングしました。

     

     

    ナットを再整形しています。1〜3弦は接地面を点に近づけるように削り込み、4〜6弦はそれより広くしてあります。

     

      

     

    ブリッジピンの穴の頭が深くブリッジに食い込むように 円錐状の穴を広げたり、弦の誘導溝を付けたり、ブリッジを加工して弦の立ち上がり角度を調整してやります。

     

      

     

    弦を張って音出ししたら1・2弦は改善されていますが、5・6弦はもう少し分離感が欲しいと感じました。サドル下にちょっとした加工をしてやりました。(サドル下は見えなくなってしまいますが、ここでいろんな加工が可能です。例えば牛骨の下にアルミを貼り付けてやったり、黒檀を貼り付けてやったりして”音の味つけ”が可能です。過去にリペアでいろんなギターを見てきたのでその応用です)

     

     

    全体にバランスがよくなりました。もう少し倍音が欲しいかったですが、裏板が合板だと単板のような倍音が出せないのが残念です。ネックもリセットされていて状態がいいので反応も上々。

     

      

     

    感想を戴いています。

    「今までで一番、ボディもネックも鳴っていると感じました。特にローコードのストロークの音の広がりが気持ち良いです。良い意味で柔らかい音でしょうか。」 弾き語りに使われるそうです。スモークされたこのギターで歌がよりいっそう引き立つといいですね。

     

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    2017.05.24 Wednesday

    リペア ファイル その315

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      ホセ・ラミラス 1980 clase 1a  / 裏板割れ補修・修理

       

      側板に”シープレス”と”ローズ”が張り合わせてある「ラミレス」は高価ですが、その出音から価格うんぬん抜きに納得できる楽器です。裏板に杢目が複雑なローズ(ハカランダに似たローズだと思う)を使ってありましたが、乾燥で割れてしまっています。『裏板割れ』の補修作業内容です。

       

       

      中央に長い割れ(下から上まで)、左右に腰の部分まで割れが入り、計3箇所の割れ修理です。まずは”過”乾燥になった板を製作時の含水率まで戻すことが大切です。湿度管理をしながら時間をかけて(今回2週間くらいかかった)割れ部が自然にくっつくようにします。

       

        

       

      割れ部を接着します。ラミレスは「ユリア樹脂塗料」だと書いてある資料があったので、今回はエポキシ系の接着剤を使用しました。これが「ニス」だったらこうはいきません・・・

       

       

      接着後に一回だけ塗装しました。これも「ユリア樹脂塗料」だったので上塗りが可能でした。ユリア樹脂はウレタンのような塗料でした。ただとても薄く仕上げてあります。

       

       

      左右の割れはきれいにくっ付きましたが、中央の長い割れ部の真ん中で、少し段差ができてしまいました。複雑な杢目のひずみが一箇所に集まり、どうやっても面一(つらいち)にならなかったのが残念。塗装してそれを解消しました。

       

        

       

      杉トップでほかは、上質な木材を組み合わせてあり気品があります。スペイン製のクラシックギターは、ネックの仕込みが「ネックとネックブロックが一体構造」になっています(スペイン式という)。ドイツ式はダブテールジョイントになっており、スチール弦のアコースティックギターと同じ構造です。このジョイント部の違いが、音の違いにも現れたりします。

       

        

       

      スペイン製のギターとドイツ製のギターはそれぞれ特徴があり、明るいスペインの楽曲にはスペインの楽器が、ガッチとしたクラシックな構成の楽曲にはドイツの楽器が合うと言われています。ただ、”名器”はそれを越えていますが・・・

       

       

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      2017.05.19 Friday

      リペア ファイル その314

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        マーチン D−28  / フレット交換(リフレットともいいます)・ナット交換・サドル調整

         

        比較的新しいマーチンD−28ですが、よく弾き込んであります。ナット溝が擦れて低くなっていたところもあったので「ナット交換」を先に打診されましたが、フレットもややあやしいということで、状態を見てからになりました。やはりフレットがだいぶり減っていましたので「交換」となりました。当工房ではナット交換代金はフレット交換代金に含まれているので、このタイミングの方がお得です。

         

         

        フレットを抜き去り指板面を真っ直ぐに調整してあります。その後フレット溝の底のカスを取り除いたり、切り直したりして「フレット打ち」の下準備をします。フレット溝幅を計測して、フレットの脚(タング)幅を専用の道具で 少し大きめになるように調整します。この幅具合でネックの”逆反り”を作ります。ですが指板材の個体差やネック本体の強度などいろいろ考慮しないと、狙ったネックの反りになってくれません。ここがリフレットの難しさです。

         

          

         

        このマーチンの指板ラディアスは、最先端のラディアスになっていました。ナット側は16Rで指板エンドは20Rでした。つまり「円錐状の指板(コンパウンド・ラディアス)」であったのです。これは画期的です。これまでは「円柱状」指板であったので、ナット側も指板エンドも同じR(ラディアス)でした。この楽器はこれが進化していたのです。多くのアコースティックギターメーカーは製作状の理由(主に経済的理由)から、本来は「円錐状」のRが理想の指板だと解っていても、「円柱状」の指板を作り続けています。マーチンはここを改めたということです。つまり設備投資したのですね。やるねマーチン社、どのメーカーも設備投資に慎重なのに攻めましたね。

         

          

        (右写真)指板のフレット溝を切り直したので、少しフレットタング下に隙間ができています。それを黒檀カスをボンドで溶いたもので埋めています。

         

        手打ちでフレットを打ち込んでから、「すり合わせ」をし 半丸ヤスリで「ピークつけ」し ペーパーなどで「磨き」上げます。それからナットを牛骨で新調しました。弦のゲージに合わせてフレット溝を切ります。

         

          

         

        完成。ナットは弦をチューニングするたびに 溝が磨耗してほんのわずかですが擦り減って行きます。ですので、ナット溝がフレットピークより低くなってしまうことがあります。そうなると開放弦でビッビってしまいます。こうなると「交換」になるのです。

         

         

        弦を張って真っ直ぐになった指板。コンパウンドラディアス指板ですとサドルRもその計算に合うRを与えてやらないといけません。なので22〜24アールになっています。(今回はわずかサドル下を調整しただけでした)

        指板上で仕込み角度を少し強くしたため、サドル高が同じでも弦高を下げることが可能でした。

         

          

         

        「マーチン社」は、老舗として変わらない(変えない)ことと、老舗としてチャレンジしていくことのバランスが問われるメーカーでしょう。どこの国の老舗メーカーでも商売が安泰ということがない時代です。ブランド に依存することの怖さがありますね。

         

         

        関連ブログ : マーチン・ギター修理 インデックス

         

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        2017.05.16 Tuesday

        リペア ファイル その313

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          マーチン D−28  / バインディング剥がれ補修・ペグ交換・弦高調整・各種調整

           

          店頭で試奏し選んだギターで、名より質を選んだ結果が『マーチン』だったようです。たしかに軽く弾いても反応がいいです。裏板の腰の部分のバインディングが剥がれていました。エンドピン周りのバインディグも少し浮いてきています。セルは経年変化で縮んで来るのでこういう現象が起きます。

           

           

          3プライの途中からと元からと縮んで接着力が落ちて切れています。ここのバインディングが外れることは、よくありますね。どうしても腰の部分で浮いてしまうのです。一旦切って再接着する方法もありますが、今回はドライヤーで熱を加えて伸ばしてから、接着する方を取りました。

           

            

           

          作業に先立ちウエストを押さえる”ジグ”を作っておきます。

           

             

           

          マスキングテープで本体を養生して、ドライヤーで熱を加えてバインディングを弛めて、バインディングの隙間に粘性の低いエポキシを入れてテーピングして固定。テーピングだけではバインディングの内側が浮いて来るので、そこを先にジグで押さえて止めておきます。こういう手際が大事なケースでは、一度デモンストレーションを行って作業がスムーズに行くか確認してから行っています。(エンドピン周辺も修理しました)

           

            

           

          クリーニングして完成。バインディング専用接着剤を使う手もあるのですが、あれはさらに縮む可能性もあるので今回はエポキシを使いました。接着剤の選定はケースバイケースで使い分けています。

           

           

          変則チューニングも使うとのことで、ギヤ比が18対1の『ゴトー510』ペグに交換しました。これで細かいチューニングに対応できます。以前観た『石川鷹彦』氏は”ギブソンJ−45”に『ゴトー510』を付けていました。耳のいい方は、結果こういうチョイスになるのですね。(510とは5(ご)10(とう)という謎掛けで、このメーカーのフラッグシップモデルになっています)

           

           

            

           

          弦高がやや高めだったので、サドル調整とナット溝の調整・ロッドの調整など「弦高に関する部分」を各種調整しました。微調整でもテンション感や音の立ち上がりに影響を与えます。弾き手が敏感だと解ってもらえので調整のし甲斐があります。

           

           

           

          関連ブログ : マーチン・ギター修理 インデックス

           

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          2017.05.13 Saturday

          リペア ファイル そのファイル312

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            グレコ MRー800(or 600) / ブリッジ・アース加工 アウトプットジャック交換・ポット洗浄

             

            1970年代に製造された「グレコ/Greco」のアーティストモデルです。バッド・カンパニーのギターリスト『ミック・ラルフス』のモデルとして作られたようで、依頼主は80年代の入手したとのこと。ダブルカッタウエイですが、ギブソンのそれとはデザインが違います。まさにオリジナルモデルですね。 「弦高が高い、ノイズが出る」のでチェックしました。

             

             

            細部まできちんと加工されているのがキャビティ内の処理で解ります。バダスタイプのブリッジが標準ですが、バダスは弦高調整がやりにくいうえ、ブリッジが前掛かりになって弦高が高くなる嫌いがあります。これもそうでした。おまけに独自のアース取りがされていて、ブリッジが下げられません。(左写真のPUの下の楕円のパーツにアースが落ちていて、そこがブリッジと接触するようになっている。そこを外せばブリッジをさらに2ミリ下げることが可能)アースはスタッドを抜いてそこで接触するように加工しました。

             

               

             

            楕円パーツを外してもまだ弦高が高いのでサドルの弦溝を「切り直し」をして弦高を下げました。バダスタイプのブリッジは、ブリッジとテールピーズが一体型なので 弦が『つ』の字状に留まる構造で、モーメントにより”後ろ”が上がってしまうのです。そのため設定より弦を張ると弦高が高くなってしまいます。

             

               

             

            キャビティ内は友人のリペアマンによりすでにきれいに配線引き直しとシールド加工がされていました。(Good job!)ノイズの原因はアウトプットジャックの劣化でした。このパーツは消耗品とお考えください。ジャックの抜き差しでそのたびにわずかずつ磨耗するのですから。

             

               

             

            ヘッドもオリジナル。「グレコ」は「神田商会」が「フジゲン楽器」にOM生産させているブランドです。この時期に「ブギー・Boogie」とかオリジナルを連発させていましたね。

            ネックはマホガニーでなくメイプル、ヘッドにはボリュートがついていてネック折れにも強い構造になっていました。

             

               

             

            ハイポジションまで弾きやすい深いカッタウエイ。ボディ形状はややボトムのボリュームがあります。2V2Tの配置は、ギブソンのフロント・リアの位置関係と逆ですね(逆台形)。レスポールよりも裏板材のマホガニーが薄く作ってありました。

             

               

             

            P−90ピッアップのズ太いサウンドが抜けよく響きます。ハンバッカータイプもあるようですが、ルックス的にはこのタイプの方がオリジナル感が強く感じます。 ”ジャパン・ヴィンテージ”としてこれからさらに希少性が高くなるでしょう。

             

                   

             

            「Free」は好きでよく聴きましたよ。ポール・ロジャーズのまったりした歌と、スローなテンポがパンク世代には却って新鮮に感じました。「バッド・カンパニー」は現役バンドですが、ミック・ラルフスは病気でリタイヤされたようです。

             

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            2017.05.09 Tuesday

            9notesオリジナル ”E−902” (東京ハンドクラフトギターフェス2017出品モデル)  

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              今年の”ギターフェス2017”に出品する”9notes改造ギター”『E−902』(プロトタイプ)のご紹介。

               

              この楽器のベースになっているのは『FENDER Acoustic / Alkaline Trio Malibu』で、ミドルスケールのアコースティックギターです。これをエレキギター化したのが『E−902』です。つまり最初からエレキギター出力を前提に改造してあります。どんな場面で使うかって声が聞こえそう。歌伴用としてどうか・・・(ボーカルがローコードやパワーコードで歌の伴奏用に演奏するのです)

               

              ホームページにあるSHOPで販売致します。 (¥168000) 税込み ¥181,440  (送料・ハードケース込み)

               

               

              ピックアップはフロント・Duncan「APS-2」リア・Duncan「SSL-2」です。サウンドホールの位置でしかPUを取り付けられないので(ブリッジ寄りにはXブレーシングが通っている)2シングルのサウンド違いを選ぶというより、”シングル”と”ハーフトーン”をトグルスイッチで選択する感じにしました。

               

                 

              弦交換用に裏蓋がついています。(マグネット式)

               

              ブリッジはTEのハンバッカーマウント用の半分の長さのものを使用。軽めのブリッジを選択しました。ペグもゴトー製に交換してあります。9notesのロゴの転写。

               

                

               

              赤べっ甲のピックガードの形はオリジナルですが、”ムスタング”よりも”リード”を意識したデザインです。スイッチ類は力木の間を縫うように配置してあります。ハイポジションははっきり言って弾きにくい。ハイポジは捨ててください。あくまでローポジションの演奏スタイルで。

               

                

               

              アコギがベースなのでフルアコっぽいサウンドです。1ハム使用も面白いと思いましたが(ノイズにも強いし・・・シングルなのでノイズがやや載ります)、ムスタング奏者やジャズマスター奏者がフロントPUのみしか使わない例がありますので、ここはフェンダーっぽく2シングルでまとめて見ました。

               

               

              カスタムゼロワン(改めA−901)と並べてみました。右のA−901はドレットノートボディのロングスケールですが、E−902は小ぶりなボディにミディアムスケール(ギブソンスケールと同じ)になっていて、抱えやすいボディです。(ボディ厚90ミリ)エレキにしては太い弦を張ってあります。(011、014、018、030、042、052) 生でも鳴っています。多少共振しやすいところが難。

               

                 

               

              《E−902仕様》

              ボディ:フェンダー・マリブ

              指板:ローズ20フレット(ギブソンスケール 24 3/4インチ)

              ブリッジ:オールパーツ製 JB TE ブリッジ

              フロントPU:セイモアダンカン「APS-2」

              リアPU・セイモアダンカン「SSL-2」

              3WAY:スイッチクラフト社製トグルスイッチ

              ポット(1V1T):CTS250Ω

              コンデンサー:SPRAGUEオレンジドロップ

              アウトプットジャック:スイッチクラフト社製・エンドピン一体型

              配線材:ベルデン♯8503

              ペグ:ゴトー社製

              使用弦:ダダリオEXL116 11〜52ゲージ

              ハードケース付き

              (ここで使用したフェンダー・マリブは「ikebeモデル」でスプルース合板トップです。通常のマリブはマホガニー合板トップです。フェンダーのサイトはここ

               

               

              またバカな改造をやってしまいました。でもね。提案でもあるのです。ギター市場は停滞しています。新しい市場開拓は必要ですよ。アコギがエレキだっていいじゃないか。ギブソンJ−160Eもあるし。バンドで使うエレキとしてありじゃない?

               

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              2017.05.07 Sunday

              インフォメーション

              0

                ダブルトップのクラシックギター「Guo Yulong」の日本代理店だった「輝カンパニー」と「9notes」の取引が

                今月6日に終了したのに伴い、「Guo Yulong」と「シノマン」の販売を終了します。

                今後はリペア・修理にますますに力を入れて行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

                 

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                2017.05.05 Friday

                リペア ファイル その311

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                  フェンダー・ジャパン J M & グレコ・LP  / フレットすり合わせ・ロッド調整・弦高調整・オクターブ調整

                   

                  お客さんがお客さんを紹介してくれたら、こんなに有り難いことはないですね。信用してもらっていると感じます。で、2本いっしょに仕事に取り掛かりました。1本目は音詰まりやビビリ音で安定しないジャズマスターです。ブリッジでの弦の進入角度が浅いため、構造的に軽い音(ブラッシングトーン)になるのがJMの特徴ですが、音詰まり・ビビリは解消したいところです。

                   

                   

                  基本はフレットピークをシビヤに修正することです。「フレットすり合わせ」をしてフレットピークを均一にします。その後 台形になったフレットを再び 丸くて鋭い山にすべく各種ヤスリを使い整形します。

                   

                    

                   

                  ヤスリ傷がついたフレットをペーパーの番手を変えながら磨きます。完成。ピカピカのフレットで雑味のない音に。

                   

                    

                   

                  ジャズマスターのブリッジ・サドルはムスタングのもの交換されていました。これで「弦落ち」が解消されます。 チューニングしてオクターブを合わせます。オクターブ調整とは弦長補正を適切にするということです。

                   

                    

                   

                  オルタナ系のアーティストに人気のJMですが、依頼主は”ベンチャーズ”を演奏するのにこの楽器を使うそうです。たしかにモズライトを除けば、ベンチャーズにはこれが定番になりますね。

                   

                   

                  お次は80年代のグレコのオール単板モデルのレスポールです(重い!)。「ジャパンヴィンテージ」として今や世界的に人気が出ています。こちらも音詰まりなどが気になるとのこと。

                   

                   

                  フレットピークの不揃いやフレットピークが鈍角になると音詰まりの原因になります。ほかにフレットが浮いていてもそうなりますので、そこもチェクポイントです。「すり合わせ」してからフレットを丸くて”鋭峻(えいしゅん)”な形にヤスリで整形します。JMは細めのフレットでしたが、LPはジャンボフレットで太いので、それ用のヤスリを使います。

                   

                    

                   

                  ポットを交換してありましたが、ノブが斜めになっていました。原因はポットについている「足」(左写真に見える四角い突起物のこと)が邪魔をしていたからです。これをニッパーで切ってから使うのが正解。ほかにギザギザのついたワッシャーを2枚履かせるのもいいです。レスポールはロングシャフトのポットを使うのでボディ表面の出を均一にするには、ワッシャーを上手に使い 高さ合わせするといいでしょう。

                   

                    

                   

                  ネックはマホガニーでなくメイプルが使われていました。このあたりに独自性が出ていますね。

                   

                    

                   

                  高校生の頃に入手した楽器を40代50代で復活させる人が増えて来ました。バンドで音出すと仕事のストレスも吹っ飛びますからね。いくつになっても”ギター小僧”は永遠です!

                   

                   

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                  2017.05.01 Monday

                  リペア ファイル その310

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                    マーチン D−35/ ネックアイロンヒーター・フレット交換(オーバーヴァインディング)・ブリッジ削り合わせ

                     

                    友人のマーチンです。他県に住んでいたのに中津川市が”フォークジャンボリーの地=聖地”であったので移住して来た人です。その感覚はなんとなく私にも分かります。私にとっては『伝説』の”中津川フォークジャンボリー”ですが、伝説になる土台がこの地にあったということです。中津川・恵那エリアは人口密度計算では音楽愛好家の数が、全国有数だそうです。

                     

                     

                    ネックの反りがあって弦高が高くなっていました。またフレットも相当磨り減っています。フレット交換しますが、ネックの反りを「ネックアイロン」で矯正してから指板調整します。いきなり指板を削って指板調整すると部分的に薄くなったりして、ネックの強度が落ちてしまうからです。(そうなるとまたネックが反ることになる)

                     

                      

                     

                    D−35はバインディングが巻いてあるので、オーバーバインディング加工を施します。フレットタングニッパーとフレット端を処理してくれる最近購入した新しいジグを使って作業しています。前は一本一本手でヤスリ掛けしていましたが、ジグを使うと正確で早く仕上りますね。

                     

                      

                     

                    フレットタングを調節しながらフレットを打って、弦を張って真っ直ぐになるような指板/ネックの反りを作ります。その後、すり合わせし、磨いて仕上げてあります。ナットもフレット高に合わせて新調します。マーチンのナットは、2面 末広がりなのでちょっとやっかい。(ここが王者マーチンたるゆえんでもあるのですが・・・)

                     

                      

                     

                    ネックの仕込み角度をややきつくして、サドル高は同じでも弦高を下げることに成功しています。ブリッジが充分な厚みがあったので、ブリッジピンからサドルピークまでの立ち上がり角度を付けるため、ブリッジを削ってやや薄くします。これにより適正になったのは、修正した角度だけじゃなく ブリッジ自体のウエイトも下がり トップが軽くなった分よく振動することです。

                     

                      

                     

                    サドルの出も充分になりました。サドルに掛かる力も以前より増しています。

                    ナットも以前のナットよりも弦の接地面を減らして、よりブライトなサウンドになる様にしてあります。

                     

                      

                     

                    ピンピンで剛性があるネックとピカピカで立ち上がり鋭いフレット。

                     

                      

                     

                    ネックの反りとフレットの減りで少しずつ劣化していたサウンドが一気に回復し それ以上になりました。友人にも大満足してもいました。彼はピックアップを使わず、自身の歌声と生ギターで『歌声喫茶』を音でいっぱいにします。手元だけでなく遠くまで音が届くこともいいギターの重要な条件です。

                     

                      

                     

                    関連ブログ : マーチン・ギター修理 インデックス

                     

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                    2017.04.26 Wednesday

                    リペア ファイル その309

                    0

                      ROSE 1971 M100C / 駒外れ・再接着・ヒール部補修・弦高調整

                       

                      古いクラシックギターです。1960年後半から1970年代にかけて「ギターブーム」があり、その時期に作られたギターでしょう。多くの普及品は合板製でできていますが、それが普通でした。ネック強度とトップの剛性不足が否めませんが、若かりし日に購入したギターは生涯の友であることに違いありません。修理にはそれなりの費用がかかりますが、楽器は復活が可能です。

                       

                       

                      駒(ブリッジ)の後ろ部分が浮き上がっていました。一旦外して再接着することにします。ヘラを差し込むと簡単には外れてしまいました。以前に接着剤を流し込んだのでしょう。そのカスが見えます。接着剤を流すときはクランプで圧着しないときちんとくっ付きません。

                       

                       

                       

                      クランプするためのジグ(当て木)を作製します。クラシックギターは「ファンブレイシング」が多いのですが、そのファン(扇)の数は楽器によってまちまちです。そのためその楽器用の「当て木」を作らないといけません。

                       

                       

                      表板に残る塗装や接着剤をノミで取り除き、木部を露わにします。。駒裏と表板がぴったり着いてはじめて接着剤の効果が出ます。駒の上側と下側から「当て木」を当てて専用クランプで圧着します。

                       

                        

                       

                      ネックのヒール部にヒビが入っていました。これでは弦を張ると開いてしまいます。また弦高が高くなってしまいますね。接着剤を流し込み、しっかりクランピングして圧着します。

                       

                        

                       

                      サドル高の調整とナット溝の調整で弦高を下げます。順序としてはナット溝の深さを決めてから、サドルを削ります。弦を張るとネックが反ったり表板が膨らんで、張らないときより弦高が高くなるので一度チューニングして計測してから、どのくらいサドルを下げたらいいのか計算します。12フレットの適正値との差が0.5ミリならばサドルではその倍の1ミリ下げることになります。

                       

                       

                      完成。全体にバフをかけて「埃(ほこり)焼け」を取り除くと ごらんの通り美しく!つやつやフェイスは気持ちがいいものです。またこのギターで新鮮な気持ちで練習に勤しんでいただけたら嬉しいです。

                       

                       

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