2017.07.20 Thursday

リペア ファイル その329

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    ヤマハ FG-250S  / 9notesカスタムゼロワン加工・ナット交換・ペグ交換・フレットすり合わせ

     

    ”9notesカスタムゼロワン”加工とは、アコースティックギターにシンクロナイズド・トレモロ・ブリッジを搭載する『ギター改造』のことです。今回はヤマハFG250を改造しました。

     

    右がオリジナルで左は加工後です。ブリッジの位置決めを正確にしなくてはなりません。またギターのよってネックの仕込み角度や表板の状態が違うので それに応じた設定を算出して加工しなくてなりません。毎回、設定が違うのが『改造』の手間が掛かる部分です。

      

     

    オリジナルの力木がやや弱かったので補強してから、スプリングをかける部位を取り付け加工しました。この加工は開放部からギター内部へ手を突っ込んで行うので「ビンの中でピンセットで帆船を組み立てる」ような作業です。

      

    裏蓋は弦交換がしやすいように透明アクリルを使用。またマグネットで脱着できるようにしてあります。

     

    ブリッジは「フローティング」状態に設定してあります。この設定が一番響きがいいからです。アコギでアーミングプレーができるようになるのがこの改造のミソですが、スプリングによる残響音が生音に掛かり独特のサウンドキャラクターを持っています。

     

    エレキ並みの演奏ができるようにほかも手を加えてあります。ペグはゴトー製の”マグナムロック”に交換してありチューニングの狂いを止めてくれます。また「フレットすり合わせ」と「ナット交換」もしてあるので弦高を下げてプレー可能で、出音もしっかり受け止めてくれます。(アコギの弦高設定はエレキより高いので、フレットとナットの精度が甘いことが多いです)

      

     

    元々、マグネットPUが後付けされていましたが、アウトプットに弦アースを落とすようにしてPU出力もノイズが少なくなりました。生音は期待できる改造でないのですが、PU出力によるエレキとアコギのハイブリットサウンドが、この楽器の特徴です。

      

    依頼主からは、「見た目も、サウンドも、インパクトも想像以上」と絶賛してくれました。よかったぁ。このギターでどんな演奏をしてくれるのか楽しみにしているところです。頑張ってね!

     

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    2017.07.17 Monday

    ギブソン(アコギ・エレキ)ギター修理・インデックス

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      ギブソンギター修理 インデックス

      過去に修理したギブソンのアコースティックギターとエレキギターの「リペアファイル」を索引しやすい様にindexにしました。

      (ファイル上をクリックしてください。そのページに飛びます。)

          

       

       

       

      リペア ファイル その326(ギブソン LP ’92 classic plus / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ロッド調整・ナット再整形)

       

      リペア ファイル その321 (ギブソン J-45 / ネックアイロン矯正・フレット擦りあわせ・ブリッジプレート増設・ブリッジ上面削り・ブリッジピン穴修正)

       

      リペア ファイル その318(ギブソン ES -335 TD / オーバーホール(オーバーラッカー塗装・ピックアップ交換・スイッチ交換・フレット交換・ナット交換・一部配線引き直し・金属パーツ磨き)

       

      リペア ファイル その306(ギブソン J−45 /  表板の膨らみ矯正)

       

      リペア ファイル その300(ギブソン J−200 / 「スモークド乾燥」処理・フレット交換(オーバーバインディング)ナット交換・サドル交換・ブリッジ調整)

       

      リペア ファイル その295(ギブソン J−45 /  「ANTHEM」PU取り付け)

       

      リペア ファイル その286(ギブソン レスポール・カスタム / フレット交換(オーバーバインディング)・ナット交換・電装系チェック)

       

      リペア ファイル その284(ギブソン LG-1 /  弦高が高い(ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ナット交換・サドル交換・ブリッジピン交換

       

      リペア ファイル その256(ギブソン J−45 / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ナット交換)

       

      リペア ファイル その255(ギブソン J−45 /  トップ矯正(補強材加工)・弦アース加工・フレット交換・ナット交換・サドル交換)

       

      リペアファイル その249(ギブソン CF-100E / ネック元起き修理・ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・サドル調整)

       

      リペアファイル その247(ギブソン ES−345 / ナット交換・ピックガード共振対策)

       

      リペアファイル その244(ギブソン ES-335 /  ネック折れ修理(接着・補強・部分塗装)

       

      リペアファイル その239(ギブソン レスポール・スタンダード/ ネックバインディング補修 フレットすり合わせ・ナット交換)

       

      リペアファイル その238(ギブソン レスポール・スタンダード /   ネック折れ・補修・ボリュート作製)

       

      リペアファイル その237(ギブソン RD・スタンダード / フレット交換(フレット打ち換え)・ナット交換)

       

      リペアファイル その207(ギブソン ブラックバード / 塗装はがし・再塗装)

       

      リペアファイル その200(ギブソン レスポール / フレット交換(オーバーバインディング)ナット交換)

       

      リペアファイル その199(ギブソン レスポール・カスタム / 電装系チェック)

       

      リペアファイル その190(ギブソン SG FUTURE / パーツ脱着・ペイント用 下地作り・塗装 )

       

      リペアファイル その195(ギブソン J−45 / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・弦高調整)

       

      リペアファイル その185(ギブソン ES−335  /  ネックねじれ(ネックアイロン矯正)・フレット擦り合わせ・ナット交換)

       

      リペアファイル その176(ギブソン LPダブルカッタウエイ  / ネック折れ・接着修理・塗装・ブリッジ交換・ストップテールピース交換)

       

      リペアファイル その175(ギブソン LPダブルカッタウエィ /  ネック折れ・補強・塗装)

       

      リペアファイル その164(ギブソン サザンジャンボ /  サドル交換・オフセット加工・PU取り付け加工・ストラップピン取り付け)

       

      リペアファイル その163(ギブソン J-50 /   サドル交換 オフセット加工(オクターブ調整)

       

      リペアファイル その161(ギブソン J-45   /  弦アース加工 ・フレットクリーニング)

       

      リペアファイル その155(ギブソン ハミングバード / フレット交換・ナット交換)

       

      リペアファイル その154(ギブソン ダブ 1965年製 Gibson dove   /   ブリッジ剥がれ・補修・再接着、駒下補強、PU取り付け)

       

      リペアファイル その145(ギブソン SG 90  / フレット擦り合わせ・ナット交換)

       

      リペアファイル その144(ギブソン J−45  /  フレット擦り合わせ・サドル交換(弦高調整)

       

      リペアファイル その127(ギブソン レスポール・スタンダード /  ネック折れ補修  正確には、ネックひび補修)

       

      リペアファイル その115(ギブソン J−50  /      ナット交換 )

       

      リペアファイル その111(ギブソン レスポール・スタンダード / ノイズ対策・導電塗装)

       

      リペアファイル その109(ギブソン SG / ネック折れ修理)

       

      リペアファイル その103(ギブソン Jー45 / ナット交換・サドル交換・フレットすり合わせ)

       

      リペアファイル その102(ギブソン・L−00 / ロゼット作製)

       

      リペアファイル その100−2(ギブソン ファイヤーバード后/ ピックガード作製・ヴァイブローラアーム取り付け)

       

      リペアファイル その100−1(ギブソン ファイヤーバード后/ ネック折れ修理)

       

      リペアファイル その97(ギブソン アコギ / ピックガード作製)

       

      リペアファイル その92(ギブソン J−45 / ピエゾ出力不良・アコギ弦アース加工)

       

      スモークド乾燥 (ギブソン J−200 カスタム)

       

      リペアファイル その90(ギブソン J−45 ADJ / PU取り付け・ナット交換)

       

      リペアファイル その89(ギブソン LPカスタム /PU交換)

       

      リペアファイル その87(ギブソン レス・ポール / 「テンションがきつい・強い」調整)

       

      リペアファイル その81(ギブソン J-45/サザンジャンボ  など)

       

      リペアファイル その62(ギブソンESー125 /エンドブロックはずれ・バインディングはずれ)

       

      リペアファイル その57(ギブソン SG・BASS/ボディ割れ修理)

       

      リペアファイル その41(GIBSON 4弦バンジョー MZSTERTONE / クリーンアップ 再セットアップ)

       

      リペアファイル その37( GIBSON  LesPaul カスタムショップ ”シルバーメタリック”   作業内容:アッセンブリ交換/フレットすり合わせ)

       

      リペアファイル その30(ギブソンLP・チェリーサンバースト / コンデンサー交換 )

       

      リペアファイル その29(ギブソンJ-45 /フレット打ち換え・ナット交換・ピエゾノイズ対策)

       

      リペアファイル その22( ギブソン SG / ブリッジ用アンカーピン )

       

      リペアファイル その18(ギブソン サザンジャンボ :ナット交換 フレットすり合わせ 弦高調整など)

       

       

      ◎マーチン・ギター修理 インデックスはこちら→http://9notes.jugem.jp/?eid=307

       

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      2017.07.15 Saturday

      リペア ファイル その328

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        アストリアス Tree of Life Gurand Concert / トップ膨らみ矯正・弦アース加工・フレット交換・ナット交換・サドル交換(オフセット加工)

         

        丁寧な作りで定評のある”アストリアス”の中でもハイグレードなギターがやって来ました。ただトップの膨らみが進行していて、その矯正が必要でした。

         

        トップの裏側を覗くとブリッジプレートと2本のトーンバーの間の空間が広く、ここが持ち上がったようになっていました。(似たタイプのギターのラルビーのトーンバーはブリッジと平行に付いていて、そこをカバーする設計になっています) トップの矯正のため、内部の湿度調整を行いと外部からは熱を加えながら圧力を掛けてます。

         

        ずい分圧力を掛けましたが、2ミリほどしか下がってくれません。大きな理由は厚い黒檀のブリッジです。これがつっぱり棒のようになっているのです。これ以上はトップの接ぎ面が切れる心配があるので、膨らみの進行を止めるべく補強材を入れます。低音側の膨らみが強いので、そちら側の面積を広くしたメイプルプレートを張りました。

          

         

        ブリッジ裏にもプレートを張り、ボールエンドの位置を下げてサドルへ圧力が掛かるようにしてやります。その際に弦アースが取れるように銅箔をプレートに貼ってあります(PUのノイズ対策に効果大)左の写真にドリル刃が突っ立っているのは、位置決めのため。

          

         

        下側がブリッジプレートでその上に写っているのが増設した補強プレート。

         

        フレットも磨耗していたので交換(オーバーバインディング)になりました。フレットを抜き去り木地を調整しています。全面に貝が入っています。よく見るとフレット溝の中央部分が広くしてありました。これはフレットを打つときに貝にタングが当たって割れるのを防ぐためでしょう。細かい気配りですね。

          

         

        タングを調整しながら剛性の高いネックを仕上げて行きます。その後プレットピークを整えるため「擦り合わせ」します。

          

         

        強く「擦り合わせ」していないのでフレットピークは簡単に付けられます。それでもこの作業が大切です。この作業によって、どのポジションでもビビリのない正確なイントネーションが生まれます。

          

         

        アース線をアウトプットジャックにハンダ付けします。このギターにはLRバックスのマグネットPUが装着されていましたが、弦アースはマグネットPUだけでなくピエゾPUやコンデンサーマイクにおいても有効です。

          

         

        ボディトップだけでなくヘッドにも貝が回してあります。ペグはゴトーの510。サドルも新調しました。オフセット加工を施してあります。

          

         

        真っ直ぐなネック。トップは補強によりタイトになった分、出音が少し硬いです。それでも調整してる間に良くなってきましたので、弾いている間にもっと鳴って来るでしょう。ネックのバイブレーションの効率アップとサドルに掛かる圧力が改善しているからです。

          

         

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        2017.07.13 Thursday

        「スモークド乾燥」処理済み マホガニー角度付きネック材の販売

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          スモークド乾燥を施した「マホガニー角度付きネック材」をHP/SHOPで行います。

           

          マホガニー材をスモークする(燻す)ことによって、音の伝達性を高め、同時に剛性が高まりました。

          最適なネック用の素材です。

           

          アコースティック用・クラシックギター用 ネック材(ヒールブロック材付き)  

           

          全長 620弌淵悒奪鰭 190弌Ε優奪部 430弌× 幅 80 × 厚み 25〜28

          ブロック材 長さ 100 × 幅 60 × 厚み 80弌

          ヘッド角度15°

          ¥12,000(送料・税込み) ここをクリックしてShopでお求めください

           

          エレキギター用 ネック材(ヒールブロック材付き) 

          全長 620弌淵悒奪鰭 190弌Ε優奪部 430弌× 幅 80 × 厚み 25〜28

          ブロック材 長さ 150 × 幅 85× 厚み 27弌

          ヘッド角度15°

          (注意・LPディープジョイントの場合はネック部の長さが不足します)

          ¥11,000(送料・税込み) ここをクリックしてShopでお求めください

           

           

          「スモークド乾燥」は、木材内のセルロースとリグニン・ヘミセルロースなどの物質内のヘミセルロースを減らしていく効果があり、その結果セルロース同士が結びつき強固になって、材の剛性アップ、音の伝達率 向上に繋がります。

           

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          2017.07.11 Tuesday

          リペア ファイル その327

          0

            Sヤイリ YD−305 / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ

             

            マーチンギター所持者のサブギターとして使われることも多い”S・ヤイリ”。YD305はオール単板モデル(トップ/スプルース・バック&サイド/ローズウッド)で1970年代製です。出番が少なくケースで眠っている間に弦高が高くなってしまったそうです。

             

            ネックの「順反り」と「元起き」が原因です。ネックアイロンで熱を加えながら独自の方法で「逆反り」させながら「仕込み角度」を矯正してやります。(ネックリセットまではどうも・・・という方は「アイロン矯正」が有効だと思いますが、いかがでしょう)

             

            ネックとボディのジョイント部14フレットから曲がっています。(弦を張った張力でこの部分が真っ直ぐになればベスト)

             

            フレットの頂上部(フレットピーク)を整えるため「フレットすり合わせ」を行います。ローフレットがかなり磨り減っていたので、この部分(つまりナット側を)を多く削り込むことで、フレット上でも仕込み角度をつけてやります。

             

            フレットピークを擦ったので台形になったフレットに再びピークをつけ直し手やります。各種ヤスリを駆使して頂点がきちんと出ているフレットに整形します。その後、ヤスリ傷をペーパーの番手を変えながら磨いて行きます。

             

            ナット溝も修正して弦を張った状態。サドルを削らないで弦高を下げることに成功!

             

            70年代マーチンコピー機の中では群を抜いて細部までこだわった”S・ヤイリ”。 ナットの底がマーチンのように斜めに整形してある。この仕様は手がかかるんですよね。(ここで手を抜くメーカーが多かった)

             

            ネックがテンションをしっかり受け止め深い鳴りを取り戻した”305”。スリーピースバックがおしゃれに見えますね。

              

            ヤイリと名乗る会社はK社とS社がありますが、現在国内製造を続けているのは”K・ヤイリ”社。新品で出回っている”S・ヤイリ”は中国製のライセンス機(問屋の”キョーリツ”がブランド保持している)です。それも出来がいいですよ。 

             

            この二つの会社は、日本最初の楽器メーカー「鈴木・バイオリン」の職人だった矢入儀一が始めた会社とその弟が作った会社だと聞いたことがあります。S・yairiは一度倒産していますが、私の親方はそのS.yairi の元職人でした。 なのでつい”S”の方に肩入れしちゃいます。

             

             

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            2017.07.08 Saturday

            リペア ファイル その326

            0

              ギブソン LP ’92 classic plus / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ロッド調整・ナット再整形

               

              私はLes Paul の歴史についてあまり詳しくないので、お客さんから教えていただくこと大です。当初これは「ヒスコレ」かと思ったのですが、1992年製のclassic plusとのこと。杢もよく見事な「リイシュー」です。(’93年以降が「ヒストリックコレクション」だったか?)

               

              「ねじれ」に関しての問い合わせでしたので、ネックの「ねじれ」を計測しています。ナット部とエンド部に同じ寸法の板を載せて遠めから眺めて「捩れ」を読むのです。木工でやる伝統的な計測方法です。ネックの「ねじれ」はほんのわずかでした。

                

               

              ロッドを弛めたら大きく「順反り」になってしまいました。ロッドをきつく閉めたせいでネックがねじれたとも考えられます。

               

              ネックを「アイロン矯正」しています。「逆反り」になるくらいに矯正しますが、一度で行わず数度の矯正で任意の反りになるように時間と温度調整しながら行っています。

               

              アイロンを外してわずか逆反りに・・・ロッドにも余裕が出来ました。

               

              フレットを擦り合わせして、この設定でフレットピークが揃うように平ヤスリでピークを削ってやります。ピークにヤスリが当たり台形になったフレットに再び頂上をつけ直してやります。各種ヤスリを使って整形します。

                

               

              レス・ポールの指板はバインディングが巻いてありますが、オーバーヴァインディングではなくバインディングをフレットに合わせて削ってあるんですよね。ギブソン・ファクトリー・ツアーの画像でそこの整形が映っていましたが、機械で荒取りした後にカミソリ刃で整形していました。やっぱ手作業なんだ・・・と思いました。

                

               

              ナットも少し整形し直してあります。6弦から1弦に極端にテーパーをつけるとネックが「ねじれ」て見える現象がおきますから。

               

              カラーは「レモンドロップ」。元々はサンバースト塗装の赤系塗料が退色してこの色になったようですが、実際「赤系」の塗料は安定しません。サンバーストは染料系の着色剤ですが、塗りつぶしの顔料系の塗料でも同じです。例えばフェンダーの「フィエスタレッド」も退色して「サーモンピンク」とかになったりするケースがあったり。(どちらもゲーリームーアと関連してる・・・)

              それにしても美しいギターでした。(サウンドももちろんバッチリ!)

               

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              2017.07.03 Monday

              リペア ファイル その325

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                スタインバーガー・キット 作製記 その2

                 

                先回の続きです。塗装に入りました。依頼主の求める「シースルーブルー」にするため何度も確認してもらいました。(隣町の方でよかった・・・) 希望色の塗装は難しいところがあるので、基本的に当工房ではこちらの指定色のみ対応です。

                 

                ラッカー塗装後、乾燥を待って”水研”(細かいペーパーを水をつけながら研磨すること)しバフで磨き上げます。キャビティー内は導電塗料を塗ってシールドしてあります。ピックアップ(PU)は”SSH”でシングルは『レースセンサー』、ハムはダンカンの『JB』が依頼主によってチョイスされました。

                   

                 

                組み上げる途中に加工が必要なこともしばしば起ります。この辺りがアマチュアの方は道具が揃っていなくて困られるでしょうね。1V1T/5wayの回線にUSA製の電装系パーツを用います。

                  

                 

                ほかの楽器から外して本体に取り付けたオリジナルの『スタインバーガー・チューナー/ブリッジ=トランストレム』。画期的なシステムですよね。これによってヘッドレスのギターが生まれるのでした。アーミングまで できるのですから最強といえます。ただ専用弦をしないといけないので弦の選定に難がありました。そこでヘッドに後付けで一般弦が使えるパーツも依頼主によって用意されました。

                  

                 

                ネックジョイントビス。ネットで入手した当時はビスが付属されていなくて、これに合うビスを探すところから始まりました。ネックに鬼目ナットが挿入されていてそれに対応するビスを何種類も試してみました。結局US規格のビスが合うことが解り、ネットで購入してこれに使用しました。

                  

                 

                『レースセンサー』はフェンダーのクラプトンモデルにも採用された”ノイズレス”PUです。シングルなのにノイズが少ないので音の輪郭がはっきりしていますね。ロゴのカラーによって音色がいろいろ選べる『レースセンサー』、依頼主がチョイスしたのがテキサスサウンドの『エメラルド』でした。

                   

                 

                ボディはバスウッドなのでネックの特徴がよく出た音色でした。ウッディなトーンではなく基音の上に倍音が連なっている感じで、まさに『スタインバーバー』サウンドです。「エレキの音はネックで決まる」と思わされました。

                キットを元に他のパーツを組み込んでいった今回の「組み立て」作業でしたが、手直しが多いのでほとんど「改造」でした。その結果、世界に一本だけのオリジナルギターが生まれ「ブルー・スタインバーガー」と名づけられました。

                 

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                2017.06.29 Thursday

                リペア ファイル その324

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                  スタインバーガー・キット 作製記 その1

                   

                  ”スタインバーガー”を知り尽くしている依頼者が、自分だけのオリジナルを求めて中国製の「スタインバーガー・キット」を購入し、その組み立て改造を依頼して来ました。軽い気持ちで引き受けたのですが、実際はいろいろやっかいな部分があって簡単に行きませんでしたが、やってみて何かと収穫のある仕事でした。

                   

                  上がキットに入っていたネックで下が本物のネック。依頼者がネットで本物の”カーボン・グラファイト製”ネックをゲットされたので、これをキット本体に組み込むことになりました。さぁ、これで弦長が変わって来ることに。またネックポケット寸法も変わってきます。(取り付けビスの問題も発生・・)

                   

                  ボディは「バスウッド」でできておりバインディングが巻かれています。またうっすら杢が入っていい感じです。本物を移植するためネックポケットに埋め木をして、ポケット加工のやり直しをします。

                    

                   

                  ここで大切なのはセンターの位置決めと弦長の問題です。キットなのでスタインバーガーのブリッジ位置はあらかじめ決まっています。なので、ここで誤差がでないようにポケットの掘り込み位置を計測し『 ルーター』で掘り込み加工します。

                    

                   

                  加工を済ませて木地を研磨します。やや荒い木地だったので塗装前に細かいところを修正。次ぎに木地着色をします。依頼主には希望のカラー「シースルーブルー」がありそれに近づく”塗装作業”に入って行きます。 続きは来週。

                    

                  To be continued...Don't miss it!

                   

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                  2017.06.25 Sunday

                  リペア ファイル その323

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                    マーチン・カスタム Shop 00−18 / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ナット再整形

                     

                    バック&サイドに見事な”キルティッドマホガニー”が使われているCustom Shopの00−18です。指板やブリッジの黒檀も真っ黒で”オオトロ”ですね。それに軽い!乾燥状態がいいのと塗装が薄めなのが解ります。鳴る条件は整っています。

                      

                    ただ、ネックが「元起き」状態で弦高が高めでした。14フレット以降が起きて来て元々の仕込み設定が変わってしまい弦高が高くなってしまうのですが、同時に伸びやかなサウンドが失われます。

                     

                    ネックアイロンでネックの仕込み角度を矯正してやります。木材は熱によって曲がる性質を利用するのです。「指板とネックの間の接着剤を弛めて反らす」という説がありますが、”曲げ木”の理論は、木工では一般的で後は技術の問題です。

                      

                     

                    数度のアイロン矯正で仕込み角度をついたら、フレットピークを整えるためフレットの「擦り合わせ」をします。ネックはやや逆反させてあるので、弦の張力が掛かって、真っ直ぐになった指板を想定して擦り合わせてあります。

                      

                     

                    フレットピークをヤスリで削り出して、その後磨いてきれいに仕上げます。弦とナット溝の接地面が広かったので、ナットの形を鋭角にして接地面を狭くしています。クリアな出音を求めてそうしました。(あまり鋭角にして接地面が狭くするとナット溝が弦によって磨耗するスピードが速くなるので、ほどほどにしてあります)

                      

                     

                    弦を張りチューニングした状態です。サドルに手を加えないで弦高を下げることに成功。(それだけ仕込み角度が付いているということです)ジョイント部が真っ直ぐになり、音に”張り”が戻ります。

                     

                    再整形したナット。

                    ロングサドルの”出シロ”も十分確保できていて、ブリッジピン穴からの立ち上がり角度もいいでね。

                      

                     

                     

                    口輪にヘリンボーンが入り、ピックガードはべっ甲柄、ポジションマークはドットではなく花柄のようなデザインで カワイイ、特別仕様ですね。

                      

                     

                    ”00”は弦長が短いですが、仕込み角度を適性に修正したため、しっかりと振動を受け止められるようになり、ダイナミックレンジが広くなって表現力に幅が出るようになりました。

                     

                    マーチン・ギター修理 インデックス http://9notes.jugem.jp/?eid=307

                     

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                    2017.06.21 Wednesday

                    リペア ファイル その322

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                      国内製作家作・ヴァイオリン / スモークド乾燥処理・セットアップ

                       

                      すでに愛機として使用しておられるプロの演奏家のヴァイオリンを「スモークド乾燥」処理して欲しいと依頼を受けました。大変躊躇しましたがお引き受けすることに。ヴァイオリンのニスはほかの塗料に比べて不安定で、熱に弱いことを知っているからです。しかし、数年の経験から目途が立ちそうだったのでトライしました。

                      と言っても不安がない訳ではなかったので、事前にデモンストレーションを行い実験をしています。

                       

                      問題のひとつはニスに煙のヤニ成分が付着するのをできるだけ防ぐこと。もう一つは、温度をあまり上げずにかつ効果的に煙を送ることでした。普通は30時間強のスモークですが、今回は温度を下げたので40時間強燻しました。第一関門のヤニ対策は成功しました。ヤニを除去しやすいパーツはそのまま燻してあります。こちらの方が色が濃く着きます。

                        

                      温度を低めに保ちつつ煙を送り続ける新たな方法を開発(ちょっと大袈裟かな)したので、「スモークド乾燥」後のタッピングトーンに変化が現れています。

                       

                      うっすらヤニが付いたのでクリーニングします。いろいろなクリーニング剤を用意し、ニスに合うものを選択しました。

                       

                      さぁ、セットアップです。私はヴァイオリンのセットアップは”小僧”レベルなので「仮セットアップ」です。「本セットアップ」は本業の方に依頼者よりお願いしました。20代後半にギターのリペアからヴァイオリンのリペアに鞍替えしようと画策したことがあって、友人の工房で見習いしましたが、結局断念しました。理由のひとつとして、右手のボーイングがうまくできないので 音出しができなかったことです。今回もこのスモークがどの程度うまくいったか、音出しできなくて確認できなかったことが心残りでした。

                        

                       

                      楽器の完成度は高く気品があります。一枚甲の裏板には見事な杢が出ています。

                        

                       

                      スクロールは力強く、Fホールの姿も美しい。

                        

                       

                      依頼主からメールを戴きました。

                       

                      ヴァイオリンも行き着けの工房で調整してもらい、本日から使い始めました。

                      驚くほどの変化です!レスポンス、音量が素晴らしく向上しています。
                      材の剛性が上がったことの効果だと思いますがダイナミックレンジもかなり拡大した印象があります。
                      ffからppまでの落差は正に劇的で、奏者の私が引き込まれてしまいそうになります。
                      コンテンポラリーの楽器なので元の音色は直線的なものだったのですが、力強さは残しながら倍音が増え、豊かな音色が加味されたことも嬉しいです。

                      大抵大幅な能力向上が伴う手入れはどこかにマイナス効果も出るものですが、今のところ一切感じません。
                      これはやはり、構造変化によるものではなく材自体の変化による恩恵だと思います。

                      調整したヴァイオリンの作者も材の剛性向上ぶりに驚いており、表板もさることながら裏板は最早別モノといっていいくらいに変化しているそうです。

                      良い事尽くしで少し怖いくらいなのですが、かなり厳しく見ても、やはり欠点らしい欠点が見つからないカスタムです。

                      改めて難しい施工を受けて頂き、最大の効果を発揮して頂いたことに感謝致します。ありがとうございました!

                       

                       

                      よかったぁ。ありがたいお言葉で苦労も吹っ飛びました。長時間の窯焚きの間 緊張して温度調整をしていました。その甲斐がありました。私も「スモークド乾燥」処理に新たな1ページを刻むことができた仕事でした。

                       

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