2017.09.17 Sunday

リペア ファイル その403

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    サイケディリズム TE シンライン / 配線材交換・PUアジャスト用ウレタン増設

     

    フェンダー系のギターに革新的な組み合わせ提案するブランド”Psychederhythm”のテレキャスター・シンライン。PUはジャズマスターに搭載されているシングルコイルPUを載せています。

     

    依頼主は「いまいち納得いかないサウンド」ということで、全体チェックをしました。「反応の速さ」という点では当工房の「スモークド乾燥」処理がいいのですが、それは次回ということで今回は配線材を換えることにしました。(プロ御用達のブランドであるとのことでアッセンブリに落ち度はありませんね。そこでアウトプットの配線材で変化を付けることを提案しました)

     

    用意したのは”Jupiter”のコットンワイヤーです。代理店の方にその使用法(ヴィンテージワイヤーのモノのいいのは味のあるサウンドメイキングに欠かせないのですが、酸化して使えないものも多いとのこと。これはいいモノを再現しており、またコールド側に使用することで全体のバランスを壊すリスクを避けながら、音質改善を図る)を聞いて納得でしたので今回採用しました。

      

     

    アウトプットに至る配線をホットにベルデン、コールドのジュピターに交換しました。

     

    それとPUの高さ調整シロが少ないとのことでPU下に硬質ウレタンを交換しました。白いウレタンは精密機械の梱包材用のもので一般的なPUアジャスタ用のウレタンより硬質です。これにより、よりダイナミックにボディ本体の振動を拾うようになります。

     

    高くなったPU。それでもグラグラすることはありません。

      

     

    Fホールを持つ”シンライン”ですが、トップのアッシュは極薄く、ほとんどはマホガニーで構成させています。つまり基本トーンはマホガニーサウンドということになります。少しスイートな味になるのが特徴でしょう。高域がやや弱いのでメイプルと組み合わで解消することが多いですね。つまりレスポールがそれです。オールマホのレスポールカスタムのマホは、比重のあるものを使って粘りのあるサウンドを表現しています。この楽器の場合は中域をより押し出してことで輪郭をはっきりさせたいです。

      

     

    ちょっとした改造でしたが、「出音がブライトでパワフルなサウンドになった」とのこと。電装系がお得意な方が世の中多く見えるので、私はスタンダードなことしかアドバイスできませんが、全体を眺めチューンのツボをアドバイスできることは可能だと思います。

     

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    2017.09.14 Thursday

    クラシックギター修理・インデックス

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      クラシックギター修理 インデックス

       

      過去に修理したクラシックギターの「リペアファイル」を索引しやすい様にindexにしました。

      (ファイル上をクリックしてください。そのページに飛びます。)

       

         

       

      リペア ファイル その337(Stafford  SSC400    /フレット部分交換・フレットすり合わせ・指板欠け補修・ペグ交換)

       

      リペア ファイル その335(フリッツ・ミューラー 8弦ギター / 指板補強・フレット交換・ナット補修・肘当て補修)

       

      リペア ファイル その319 (スズキ・クラシックギター / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ペグ交換・簡易弦留め(チップ)作製

       

      リペア ファイル その317(SAKURAI  MASAKI No15 /  フレット交換(リフレット)・ナット交換・サドル交換(オフセット加工)

       

      リペア ファイル その315(ホセ・ラミラス 1980 clase 1a  / 裏板割れ補修・修理)

       

      リペア ファイル その309(ROSE 1971 M100C / 駒外れ・再接着・ヒール部補修・弦高調整)

       

      リペア ファイル その299(Otto Vowinkel  1998 / フレット打ち換え・ネックアイロン矯正・弦高調整)

       

      リペア ファイル その296(Hermann Hauser掘.魯Ε供辞契ぁ。腺庁横娃娃亜/ フレット交換・サドル交換・ナット調整)

       

      リペア ファイル その292(Dieter Muller  2016 8弦   / フレット調整・サドル作製・サイドポジション入れ・全体調整)

       

      リペア ファイル その281(フリッツ・ミューラー 8弦ギター / ネックリセット・フレットすり合わせ・サドル調整・ネック塗装)

       

      リペア ファイル その273(エドガー・メンヒ 1977 /  弦高が高い・ネック反り(指板交換・ナット交換・サドル交巻)

       

      リペア ファイル その271(タカミネ TDP-610 / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ナット、サドル調整

       

      リペア ファイル その243 (スズキ クラシックギター / ペグ交換(糸巻き交換)・全体クリーニング)

       

      リペア ファイル その241 (エドガー・メンヒ / 指板のアール加工、背の高いフレットに交換、水牛素材でのナット・サドル加工、サドルオフセット加工)

       

      リペア ファイル その240 (エドガー・メンヒ / 表板割れ補修・ブリッジのダブルホール加工・スモークド乾燥処理・駒再接着)

       

      リペア ファイル その230(ヤマハ GC82S / フレット交換・ナット交換・サドル交換)

       

      リペア ファイル その224(ホセ・ラミレス class 1a /  ネックアイロン矯正・フレットすりあわせ・弦高調整)

       

      リペア ファイル その209(鈴木クラシックギター /  ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ)

       

      リペア ファイル その208(ガオ ユーロン チャンバーコンサート /  フレットすり合わせ・サドル交換)

       

      リペア ファイル その181(国産クラシックギター  / ナット交換・弦留め(テールピース)作製)

       

      リペア ファイル その168(Guo Yulong    チエンバー・コンサート  / フレット交換・ナット交換・サドル交換)

       

      リペア ファイル その149(Guo Yulong  ガオ・ユーロン チェンバーコンサート /   フレット打ち替え )

       

      リペア ファイル その152(MIGUEL CORDOBA  (ミゲル・コルドバ) /  傷跡の点検(塗装について)

       

      リペア ファイル その139(Guo Yulong  ガオ・ユーロン チェンバーコンサート /   フレット打ち替え )

       

      リペア ファイル その136(松岡良治 クラシックギター/ コンタクトピックアップ取り付け・エンドピンジャック加工)

       

      リペア ファイル その135( ヤマハ FPX−300N  / 電装系チェック・アウトプットジャック交換)

       

      リペア ファイル その132(アルハンブラ Mod 3G クラシックギター / フレットすり合わせ・フレットクリーニング)

       

      リペア ファイル その106(ヤマハ GC-31 / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・弦高調整 (弦高が高いクラシックギターの修理)

       

      リペア ファイル その104(C・F・Martin & Thomas Humphrey / 指板アール変更・フレット打ち替え・ナット、サドル交換)

       

      リぺア ファイル その77(C・F・Martin & Thomas Humphrey 修理  / フレットすり合わせ・サドル交換 )

       

      リペア ファイル その76(エドガー・メンヒ / 弦高が高いので「ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ」)

       

      リペア ファイル その60(Phenix ガットギター / ネックアイロン矯正・ぺグ交換)

       

      リペア ファイル その58(ホセ・ラミレス / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ)(テーラーNS62-CE/弦高調整・フレットすり合せ・フレット端修正)

       

       

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      2017.09.12 Tuesday

      リペア ファイル その402

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        リッケンバッカー ♯4003 /  ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・全体クリーニング

         

        ザ・ビートルズのポールのBassは何?と言えば「リッケンバッカー」「ヘフナー」と答えが返って来るでしょう。ビートルズ後期は、「リッケン」でしたね。もちろん左用の。

         

        ネックがひどい「順反り」で弦高が高くなっていました。ロッドも片側がいっぱいに締めてあったので(リッケンのベースは2本のロッドが特徴です)それも余裕があるようにしたいです。「アイロン矯正」でネックを緩めロッドを戻し、全体を「逆反り」にさせます。

          

         

        その後は、油目の平ヤスリを使って弦を張る方向の”ストレート”を出して(正確にはやや弓状)次にフレットにピーク(山頂)をつけ直します。ここでは三角ヤスリが活躍します。金属加工には各種ヤスリが必要です。

          

         

        フレットに残ったヤスリ傷をペーパーを使ってキレイに仕上げておきます。リッケンバッカーの指板はローズにウレタン塗装がしてあります。ほかのメーカーにはない指板仕上げです。これだと指板が湿度の影響を受け難いですね。

          

         

        テールピースとブリッジが一体となったエンド部。ゴムを上下できるミュート機能が付いていますね。サドルや本体は案外薄い金属でできていて、重厚なサウンドというより少しハイ寄りのサウンドになるかな。リアPUは金属カバーに覆われていてノイズ対策が施されていますが、弦交換がしずらい・・・のが難。(この構造はロースペックかな)

          

         

        2V2T・3wayスイッチ

         

        フロントとリアPUが別々で出力できるようになっています。なぜ?・・・この使い方をよく知らなくてうまい説明ができません。すみません・・・

          

        ヘッドのロッドカバーに入っているロゴがカッコイイですね。スルーネックを採用していてサスティーンがある楽器だと思います。”アレンビック”もそうでしたが、スルーネック構造のbassは昨今使われることが減っています。理由はサスティーンが効くと音数が多くなったり、パーカッシブな音作りには不向きだから、と考えられます。

         

        メイプルネック・メイプルボディの特徴のあるBASS「リッケンバッカー♯4003」私にはポール・マッカトニーよりThe Jamのベーシストが使っていた記憶の方が鮮明に残っています。https://www.youtube.com/watch?v=5ipGhzrIi3s

         

         

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        2017.09.08 Friday

        リペア ファイル その401

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          ヤマハ FG−302  / フレットすり合わせ・ブリッジピンの弦溝加工

           

          リサイクルショップでゲットしたギターだそうですが、とても美品で使用感がほとんどありません。それを手元の置いてしばらく爪弾いていたらフレットが減ってしまい、バズるので「フレットすり合わせ」に見えました。当時の(1980年頃か)フレットは硬度が低いのかも知れませんね。

           

          フレットの凹んだ箇所を”平ヤスリ”で消えるまで削ると、フレットの頭は「平ら」になってしまいます。これではイントネーションも悪いし出音もクリアになりませんので、再びフレットピーク(山頂)が付くように”ヤスリ”を換えて削り直します。これが「フレットすり合わせ」作業の内容です。同時に全体のフレットのピークを揃えて、フレットピークで直線が描けるように整える作業も「フレットすり合わせ」の大事な目的になっています。

           

          指板に傷がつかないようにマスキングテープで養生します。低くなったフレットにピーク(山頂)を付け直すに時に、半丸のヤスリでピークを切り直すのが基本ですが、フレットが低くなると横長の”楕円”状のピークになりやすく、弦との接触する点が広くなる傾向にあります。そのため、なるべく鋭角なピーク(山頂)を切るには半丸ヤスリは有効でなく、三角のヤスリや目立てヤスリを使う必要が出てきます。(最近ではStewMacでZヤスリなるものが売り出されました。持ってないがちょっと使ってみたい)

           

          フレットにヤスリ傷が付きますので、それを♯180 ♯240 ♯320 ♯600 ♯1200番のペーパーを使い磨いて行きます。最後はコンパウンドで磨きます。指板には「フレットボード・コンディショナー・オイル」を塗って仕上げています。オイルはさまざまなタイプがありますが、私はサラッとした仕上がりのダダリオ製のを使っています。

            

           

          ブリッジピン穴からサドルピークへの立ち上がり角度が弱いので、弦の誘導溝をドリメルで切りました。こうすることでサドルへの圧力が増えるので音の輪郭、音量大などの改善が見られます。

            

           

          ヤマハFGのヘッドはすっきりしていていいデザインだと思います。トラスロッドカバーはローズでできていて”音叉”3つの組み合わせのロゴも入っています。昔はチューニングメーターなんてなかったから、”Aの音叉”で5弦をチュー二ングしたものです。5つの笛(EADGB)を持つハーモニカのような器材もあったな。

            

           

          マーチンのOMに相当する小ぶりなボディ(ただしオリジナルラインなのでコピーじゃない。ヤマハのこだわり)でリビングに置いてちょっと弾きにはもってこいの楽器です。オール合板製なので倍音は少ないですが、雑味のないサウンドで気持ちよく演奏できます。

            

          全盛期のモーリスと共にヤマハFGシリーズは日本のフォークシーンを作りましたね。ギターが売れた業界にとって「いい時代」の象徴です。

           

          ヤマハFG修理:http://blog.9notes.org/?eid=550

                  http://blog.9notes.org/?eid=518

                  http://blog.9notes.org/?eid=516

                  http://blog.9notes.org/?eid=510   

           

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          2017.09.04 Monday

          リペア ファイル その400

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            ギブソン J−45 /  ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ブリッジプレート増設(弦アース付き)

             

            ブラックフェイスのJ45、カッコいい。アコギにカラーリングするのはギブソンの得意技ですが、ほかのメーカーがやると安っぽくなっちゃうのはナゼだろう?

             

            トップがやや膨らみかかっていたのと「ネック元起き」で弦高が高くなっていました。トップの矯正まではやらなくてもいい、と判断しブリッジプレート増設のみ行い(進行を止めるため)ネックは「アイロン矯正」して「元起き」を修正しました。

              

             

            「アイロン」後は「すり合わせ」が定番ですが、丁度ローフレットがずい分減っていたので、ローポジションを強めに「すり合わせ」してフレットピークレベルで「仕込み角度」をきつくしました。フレットピークをヤスリで削り出すのに老眼鏡が欠かせません。

              

             

            ヤスリ傷をペーパーで取り、最後はコンパウンドで磨いてあります。フレットは合金でどうしても酸化しやすく、雲ってしまいますが、表面が磨かれているフレットの出音は、クリアでイントネーションもしっかりします。磨き作業は大切です。(ただし”すべる”ので好まぬプレーヤーもいます。プレースタイルに合わせるのも大切ですね。かつてクラシックギタリストにサドルをあまり磨かぬように指定されたことがあります。やはり滑るとの理由からです)

              

             

            ブリッジ後方が膨らみやすいのですが、まだそれほど顕著な症状が現れていません。ただその兆候はあったのでブリッジプレートを増強してその進行を止めることにしました。その際に「弦アース」を取るようにちょっとついでに加工すれば、PU出力する時にノイズを減らすことが出来ます。(下写真のプレートは上下逆で取り付けることになります)

              

             

            このようになります。

              

            「仕込み角度変更」でサドル高を変えなくて「弦高を下げる」ことに成功しました。この結果ブリッジピンからサドルへの立ち上がり角度を保ったまま弦高を下げられ、サドルへの圧力が減ることがなかったのでサウンドの劣化が回避できました。

             

            ナットはブラックタスク。

              

             

            ブラック塗装は製造過程でカスリ傷がつきやすく工程ロスが起るのですが、営業成績はいいので定番機種になっています。(反対色の白は傷が目立ちにくいです)

            ブラック(黒)は、コムデギャルソンの川久保玲じゃないけど「破壊」と「創造」のカラーに感じます。

             

            ギブソンギター修理 インデックス http://9notes.jugem.jp/?eid=631

             

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            2017.08.30 Wednesday

            リペア ファイル その339

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              グレコ ハワード・ロバーツModel /  電装系チェック・PU交換・ジャック交換・ポット交換・配線やり直し

               

              レアなジャパンヴィンテージがやって来ました。ギブソンのコピーモデルですが、出モノが少ないギターでカタログでしかお眼に掛かったことしかありません。

              3時間以上弾くと途中から音が出なくなるといいます。あれこれ「電装系」を調べましたが、PU裏側がずい分錆びていて汗か何か入ったと思われます。PUも「線が細いサウンド」が気にいってなかったそうで、ここはPU交換および電装系を一新することにしました。

               

              古いPUを外して”bartolini”のPUに交換することに。ジャズギター系には定評のあるPUです。

                

               

              ネックのせり出した部分に挿むように取り付けるのですが、ネック幅はギターによってまちまちですので、幅を可変できる仕様になっているバルトニーニは有り難い作りです。左図は下穴を開けています。普通の「電動ドリル」ではボディにぶつかってしまうので「手揉みドリル」が活躍します。

                

               

              アーチトップゆえネックと平行に取り付けることができません。なるべく弦に近づけつつ、ハイポジを弾いてもPUに弦が触れることがない位置を選んであります。

               

              ヴォリュームノブが国産ポット径なので、国産ポットを選択しました。合わない径で無理やりポットにねじ込むと、ギブソン系のハットノブは亀裂が生じます。アウトプットジャックは”スイッチクラフト” コンデンサーは”オレンジドロップ” 配線材は”ベルデン”に。オリジナルは1V1Tに抵抗を可変して音色をシングルっぽくするノブが付いていましたが、ほとんど使わないので外してダミーにしてあります。

                

               

              ブランコテールピースは弦アースはもちろんのこと、テンションが変えられるような加工がしてありました。なかなか手が込んでいます。ヘッドもゴージャスですね。

                

               

              フローレイタイン・カッタウエイにオーバル・サウンドホール。ギーター内部に「綿ホコリ」が丸まって入っていました。これがあると「音がいい」との伝説があります。つまり”時間”と”弾き込み”が積み重なっている証左なのでしょう。

                

               

              元々生鳴りがよかったので、電装系の一新により「味のある」サウンドが素直にアウトプットされるようになりました。

              渋いルックスですね。

               

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              2017.08.26 Saturday

              リペア ファイル その338

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                Kヤイリ RF−90 / フレットすり合わせ   ナット・サドル・ロッド調整

                 

                故 矢入一男氏に材料をチョイスしてもらったという”Kヤイリ・RF-90”。小ぶりなボディで女性プレーヤーに持ってこいですね。トップ/スプレース、サイド&バック/マホガニー仕様で軽いです。ギブソンB−25と同じような位置付けでしょう。

                 

                ローフレットの演奏で1.2.3フレットの1弦・2弦だけ減ってしまいました。それらのフレットは結構減っていますが、ほかはコンディションはいいのでローフレットを強めの「すり合わせ」して「交換」を回避しました。

                  

                フレット浮きがないか各フレットをチェックしてから「すり合わせ」に入ります。

                 

                この時、ロッドも調整ます。(ロッドは行き成り締めたりせず、一度弛めてどのくらいロッドが回されているか確認してから締めることにしましょう。そうすればトラブルが避けられます)

                 

                油目の平ヤスリを使い「すり合わせ」します。1.2.3フレの轍を取る目的ですが、ロー側を強くするようにしてフレット上面で仕込み角度を作るようなイメージで擦っています。こうすれば弦高を下げることが可能です。ただ「すり合わせ」を行うだけでなくサウンドの改善が計れるように作業しています。

                  

                低くなったフレットもヤスリを駆使して鋭角なフレットピークを切り直しました。

                 

                フレットをペーパーの番手を変えながら磨いて行って、最後はピカピカになるまで仕上げてあります。指板面もクリーニングして気持ちよくプレーしてもらえるよう心掛けています。

                 

                サドルを低くせず弦高を下げられました。(仕込み角度が少し強くなったことと、フレットを擦った分 ナット溝も低くしたので弦高を下げられた)また、ナット・サドルの弦との接地面も精度を出してあります。

                 

                 

                フレットが弦によって轍(わだち)/凹みが出来て、それが無くなるまで強く擦るとフレットの内部が露わになります。金属は表面より内部の方が柔らかいので、一度擦ったフレットは減り具合が早くなります。それでも結構持ちますので、ほんの2・3本の一部が減ったフレットならば、「交換」より「擦り合せ」をお勧めすることが多いです。

                  

                もちろん、指板の状態がよくないケースでは、「交換」した方がコンディションがよくなりプレー感が向上しますので、そちらを勧めることもあります。ケースバイケースですね。

                 

                 

                 

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                2017.08.23 Wednesday

                リペア ファイル その337

                0

                  Stafford  SSC400    /フレット部分交換・フレットすり合わせ・指板欠け補修・ペグ交換

                   

                  元バブルガムブラザーズのギタリスト・土門秀明 氏の”戦友”です。英国に渡り日本人初の地下鉄”バスカー”(大道芸)として数々の演奏をこの楽器でこなして来たそうです。外国人の労働規制が強い英国でバスカーとして認められることはスゴイことなんです。

                   

                  ギターの裏やサイドに「許可書」をベタベタ貼ってありますね。年季を感じさせます。

                    

                  たくさんのギターを所持している土門氏ですが、合板製の普及品のこのギターが「いい音」なので手放せないとのこと。

                   

                  あちこち傷だらけですが、指板修正するのでついで「欠け」補修しました。

                    

                   

                  私は部分フレット打ち換えは勧めない方ですが、プロである土門氏から、現状の設定を変えないで減ったところだけ修理して欲しいと依頼されたので4本だけ打ち換えることにしました。

                    

                   

                  同じ幅のフレットを選択して、タング調整しながらフレットを打ち込んで行きました。

                    

                   

                  ”背”は高いので残りのフレットと同じレベルになるように「すり合わせ」します。同時に全体もバランスを取るように「すり合わせ」して行きます。このように指板調整ができないので「すり合わせ」でレベルを合わせるのですが、フレットが減るくらい使いこなすと指板調整も必要な時期になっていることが多いです。プロの方はフレットの減りが早いので指板の狂いがそんなに進んでいないケースもあり今回はそれです。

                    

                   

                  フレットのピーク(山頂)はなるべく鋭角になるよう手間かけて削ってあります。指板の凹み(指跡)は、接着剤とローズ粉を練って盛って置きました。

                    

                   

                  ハードテンション弦を張りましたが、ネックはピクリとも動きませんでした。音のいい理由はここにあり!だと感じました。アコースティックは「棹」より「箱」が大事だと思われていますが、「箱」のグレードと共に「棹」の良さも音質に大きく影響するのです。反対に弦振動をしっかり受け留めてくれるネックは少ない とも言えます。

                    

                  「ペグ」にガタが来ていましたので新品に交換しました。「ペグ」は消耗品だとお考えください。

                   

                  この風貌が全てを語っていますね。私はクラッシュ/ジョーストラマーのテレキャスを思い出しました。

                  このギターでまた新たな”伝説”を作ってくれることでしょう。

                   

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                  2017.08.19 Saturday

                  リペア ファイル その336

                  0

                    Sugi Guitars NB4 MH / フレットすり合わせ・調整

                     

                    Made in Japanのハイエンドギター(エレキ)を製造している”Sugi Guitars”。精巧な作りと厳選された木材がそのサウンドを支えています。ちなみにアコースティックギターでも”Sugi”を名乗るブランドがあります。杉田健司 率いる『SUGI CRAFT 』。『Sugi Guitars』のSugiさんは杉本眞。

                     

                    磨り減ったフレットのコンディジョンを高めるため「ロッド調整・すり合わせ」します。が、その前にフレット浮きがないか一本一本叩いて調べます。丁度、鉄道員が線路を叩いて調べるように。 異音がすればそこにアロン一滴を流して固定し、それから「平屋ヤスリ」でフレットピークを整えます。

                      

                     

                    指板が傷つかないようにマスキングしてから、各種ヤスリを使って台形になったフレットに山頂をつけ直します。なるべく鋭角な山にしたいので、半丸ヤスリより三角ヤスリを使うことが多いですかね。(その分時間が掛かるが・・・)

                      

                     

                    ヤスリ傷をペーパーを使って均して行って、最後はコンパウンドで磨きます。指板面もクリーニングしてあります。

                    バインディングに見える白いラインは、白木の薄板がサンドイッチされていて、面をカットするときにバインディングに見えるように削り出してあります。トップのメイプルは着色してありますから、白木の部分はマスキングしてから塗装してあるようですね。手間がかかることをあえてやっています。

                     

                    指板エンドとF・PUの間に”こうもり”のインレイがワンポイントで入れてあります。おしゃれ。ここに入れるのは”センス”だけが頼りなので勇気がいります。もちろん大成功。フレット端は”ハイエンド・ギター”の定番の「丸め処理」がしてあります。

                      

                     

                    ネック・ヒールは3次元にカットさせています。トラスロッドカバーの杢はヘッドと合わせてあるところなど、細部まで手が込んでいます。

                      

                     

                    知人の若手のリペアマンの手で「フィンガーリスト」が増設されていました。よくできた楽器を手にすることでプレーヤーもリペアマンも育ちます。ポリシーを感じさせる「Sugi Guitars」のBASSでした。

                     

                     

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                    2017.08.14 Monday

                    リペア ファイル その335

                    0

                      フリッツ・ミューラー 8弦ギター / 指板補強・フレット交換・ナット補修・肘当て補修

                       

                      若手ギタリスト大手文明氏の8弦ギターが調整にやってきました。前にネックのリセットを行い弦高を下げたのですが、ネックの「腰折れ」でやや弦高が高くなって来ました。このミューラーは特殊な楽器であちこちに工夫が施されています。指板下には穴が何本も開けてあり、ネック自体を鳴らすようになっています。だがそのためにネック強度にやや難が見受けられます。(トラスロッドは12フレットまで効く構造)

                       

                      ネック強度を上げるためとセーハを楽にするため「ジャンボフレット」に交換することにしました。(タング調整でネックにクサビを打つかっこうで剛性を作る)それと14フレット以降に補強を施します。ネックはボルトオンジョイントなので一旦外します。指板調整しますが、黒檀は極薄くほとんど削ることができません。おまけに「トーションネック」(ねじれた構造)なので、軽く指板面をペーパーで均す程度に留めてあります。

                        

                       

                      各フレットの溝の厚みをゲージで計測しながら、それよりフレットタングを厚くなるように調整し一本ずつ打ち込んで行きます。

                       

                      ナット下をご覧ください。薄い黒檀の下は柾目の松材で 指板エンドから穴/トンネル(空洞)が上まで貫通しています。

                        

                       

                      ステンレスの円棒をその穴に通し10フレット下を補強します。一弦側の方が「腰折れ」現象が強く現れていましたので、1弦側に2本ステンレス棒を打ち込み固定しました。すべての穴に補強を入れたらもっと強くなることは解っていますが、プロの方の楽器は鳴りが生命線です。「補強してネックは強くなったが、鳴らなくなった」では許されません。一度に大きく作り変えることはリスクが高いので、控えめにしてあります。(問題が残れば次回に手を打てばいいのです)

                        

                       

                      オーバーバインディングなのでフレット端が処理されています。それとステンレス棒が入っているところは、跨ぐ様にフレットタングを加工してあります。

                        

                       

                      「すり合わせ」と「フレット整形」「磨き」を終えてリセット前のカット。

                       

                      弦溝を確認したところ、6弦だけ低くなっていました。たぶんチューニングするたびに擦れて下がって来たのでしょう。素材は象牙製で作り換えはもったいないので、そこだけ鋸刃(テーブルソーで加工)でカットし、牛骨ピースで補修しました。(象牙はいい素材ですが私は基本的に使いません。象の保護が優先されると考えるからです。需要があると密猟を助長させかねません)

                        

                       

                      簡易の処置ですが、精度高く加工すれば音にはまったく問題ありません。(これだけですが加工時間もけっこうかかります)

                       

                      8弦すべてチューニングしたら、まだ「腰折れ」は残っていました。補強がまだ不足だったのです。しかしそれも想定してフレットを背の高いジャンボフレットに交換してありますから、弦を外して再びハイフレット部の「すり合わせ」でフレットピークを調整しました。サドルも各弦のバランスと弦高を見ながら調整してあります。

                        

                       

                      ジャンボフレットに交換して演奏に支障はないか心配でしたが、そんなことはなく「セーハなどすべてにおいて楽になった」と返事を頂きました。「響きも楽器のもつもつ可能性を引き上げていただけたように感じています」ともおしゃってくださりました。このフリッツ・ミューラーのように設計思想が確立している楽器は、そこを変えないでリペアすることが大事だと思います。なおかつ良くしないといけないのは言うまでもないこと。

                       

                      関連ブログ:http://blog.9notes.org/?eid=571

                            http://blog.9notes.org/?eid=590

                       

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