2020.10.26 Monday

リペア ファイル その689

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    ネックポケット修正(センターずれ修正)の仕方

     

    デタッチャッタブル・ネックは、ボディにネジ4点留めして固定しますが、ときにセンターがズレてピックアップのホールピースの位置とズレが生じたり、1弦か6弦側に少し寄ったりして指板と弦の間隔がアンバランスになったりすることがあります。

    そんなときはネックポケットを再加工して修正してやるとうまく収まります。

     

    修正するために”ルター/トリマー”を使用しますが、刃物が高速で右回転しボディを切削するときに、出口の塗装面を吹き飛ばしてしまうことがあります。それを防止するためヤスリで塗装面に面を取り逃げてやります。

      

    ジグの正確な”位置決め”が決め手ですが、これが案外難しい・・・・(何度も確認しながらセッティングします)

     

    ジグに沿って加工するためポケット加工には「トップベヤリング/パターンビット」を使います。

      

    その後ピックガードも修正しますが、このときはネックポケットに合わせて加工するため「フラッシュトリムビット」を使います。

     

    少しネックを寄せるため、ネジ留め穴をわずか大きくします。このとき穴に大きな径のドリル刃を行きなり入れると木部に食い込んでボディが暴れるので要注意。私はドリルを逆回転させてちょっとずつ穴を広げています。(こうすると刃が食い込んでいかない。でも慎重に・・・)

      

    ボディの穴位置とネックの穴位置が大きくずれる場合は、ネック側の穴を一旦埋めてから再び穴を開け直すことがいい場合もありあます。

     

    わずかの修正で1弦6弦左右のバランスがよくなり、PUのホールピースの上を弦が通るようになりました。

    ネックポケットの修正は、弦高調整するための「ネックアングル角度の修正」(リペアファイルその67)するときにも行いますが今回は「センターズレ」についてアップしました。

     

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    2020.10.22 Thursday

    リペア ファイル その688

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      Katayama Guitar KE−13  / フレットすり合わせ

       

      以前紹介したカタヤマギターKE−13が弾き込まれた結果、フレットが随分減ったためリペアにやってきました。

      (カタヤマギターは独自のピックアップシステム”SMPU”を搭載しています)

       

      ローポジション中心に1弦2弦のフレットが弦との摩擦で轍(わだち)状になっています。

        

      「フレット打ち換え」まではいかないとの判断で、ちょっと強めに「すり合わせ」します。

       

      半丸のフレットを平ヤスリで轍の底面までフレットを擦って行きますと、フレットは台形になってしまいます。そこから再び半丸状に仕上げるには、最初は三角ヤスリで台形のフレットの角を落としてやる必要があります。(いきなり半丸ヤスリで擦っても頂点がつきにくい)

        

      今回はZファイルという三角ヤスリの進化系をつかいました。その後半丸ヤスリで整形し直してヤスリ作業は完了です。その後ペーパーで磨いてピカピカになるように仕上げていきます。

       

      随分低くなってフレットですが、ピーク(山頂)はきちんとついていますので、イントネーションやピッチが安定しています。(フレットは徐々に減って行きので、そこが悪くなった感じをプレーヤーは気づかないことが多いです)

      今度減ったら「リフレット」ですね。(フレットは焼き入れの関係で内部の方が柔らかいです。そのため「すり合わせ」後の減りはその前より早く感じるでしょう)

       

      生鳴りがすごくいいです。

        

      その生鳴り感をそのままアウトプットできる”SMPU(Surface Mount PU)”表面取り付け方式でピックアップを搭載しています。サドルの下に引く”アンダーサドルPU"より各弦のバランスもいいし箱鳴り感もピエゾ素子に伝えやすいですね。(最新のテーラーも似たような発想のPUを搭載しています。同時期に両社 アンダーサドルの欠点に気づいたといえる)

       

      ヘッドは非対称・・・片寄っている(片山・・だから?)

        

      まだまだマイナーなメーカーですが、独自の技術に敬意を払いたいです。(元上司だから言うのではないですよ)

       

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      2020.10.18 Sunday

      リペア ファイル その687

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        Guo Yulong(クオ ユロン)/ フレットすり合わせ・弦高調整

         

        どういう訳かカメラの不備があって写真の一部が使えなくなっていました(汗)。全体のフォルムを撮った写真がないので以前撮った似たタイプの写真も一部使わせてもらいます・・・・

        この写真は8弦ですが、今回のは6弦です(同じデザインなので拝借)。

         

        ダブルトップの雄”クオ ユロン”。音が大きいだけでなく気品のある音色を奏でます。ハイポジションでビビり音が発生したとのことで「フレットすり合わせ」作業を施しました。

        練習の成果か、指板の汚れがあったのでオレンジオイルで汚れを拭き取ります。オレンジオイルを指板のコンディショニングオイルと混同してる方が時々見えますが、このオイルは指板のクリーニング用に使ってください。揮発成分が少ないオイルなのでこのまま塗っておいてもベトベトして乾かないので、あくまでクリーニング用です。(ボイルドオイルが指板メンテナンス用です。ボイルドとは熱が加わっているオイルのこと。)

         

        フレット脇は綿棒を使ってクリーニングします。

        この時点で一度#0000のスティールウールで磨きます。フレットと指板の隅々まできれいにすることができます。

         

        フレットをすり合わせしています。ハイポジションのフレットピークにバラつきが見られましたので、念入りにやっています。

        長さの違うカッターの刃を数枚用意して(定規にしている)3本づつフレット間の高さを確認して行きます。(こうするとその中の高いフレットが確認できるのです)

         

        フレットピークが揃ったら、フレットに再び頂点を付けて行きます。半丸ヤスリや三角ヤスリを使う。

        ピークが尖ったらヤスリ傷を取るためにペーパーでその傷を取ってやります。荒い番手#240くらいからはじめて最終的には#3000まで5種類のペーパーを使って磨いています。バフで仕上げて完成です。

         

        サバレスの“クリエイション・カンティーガ" 。「1、2弦ナイロン」「3弦アリアンス」「4~6弦カンティーガ」のセットです。

        サバレスの低音弦は振幅が大きいのであまり下げることができません。12Fで6弦4.5弌腺姥2.5个膨汗阿靴泙靴拭

         

        本来ならここから”クオ ユロン”6弦のレポートをお伝えしたかったのですが、撮った写真が使えなかったので残念ながら詳細をお見せできません。ただ断言できるのは「クオ ユロンは絶えず進化している」ということです。

         

        内部を鏡を使って確認したのですが、以前のGuoとは違うまったく新しい”ダブルトップ”になっていました。去年来日したGuoにお会いしたときに「いいアイデアがある」とおっしゃっていたのを思い出しました。「このことだったのか・・・」

         

        すでに数年前から力木はラティスからトーレスタイプに変更はされていますので、音色の追及に熱心であることが伺えます。音量・音の立ち上がりの速さ・遠達性・ダイナミックレンジの広さ等々・・・モダンなクラシックギター要求されることは多いですが、それをコストパフォーマンスよく実現できているGuo Yulong(クオ ユロン)は最強です。

         

        ご購入は正規代理店http://www.nakamineguitar.com/yulong2.htmがアフターフォローしてもらえ安心安全です。

         

        クラシックギター修理 インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=648

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        2020.10.14 Wednesday

        リペア ファイル その686

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          ギブソン SG  /  フレットすり合わせ・全体調整

           

          ”SG”ってピックガードのパターンが数種類あるのですが、これは”ラージピックガード”と呼ばれるもの。

          レスポールと同じようにポジションマークは”ディッシュ・インレイ”となっております。

           

          フレットがかなりすり減っていて「すり合わせ」することに。(ギリギリ「打ち換え」しなくても大丈夫でした!)

             

          それでもかなり攻めてフレットを擦ったので、フレットにもう一度「ピーク(山頂)」を切り直すため 三角ヤスリでフレットの角を立てるように整形しました。

           

          ヤスリ傷を消すようにペーパーの番手の荒いものから細かいものに換えながら磨いていきます。

            

          これで鋭敏にフレットのピークを立てながら、どのフレットピークも同じ高さに揃いました。以前と比べてピッチやイントネーションが安定しているのがわかるでしょう。

           

          持ち込まれたとき、フロントPUのホールピースの位置が通常とは逆に仕込まれていたので、直しておきました。

            

          普通はフロントのホールピースの位置はネック寄りでリアPUはブリッジ寄りになっています。(ホールピースの上げ下げで弦との距離を取ることができます。そうすることで各弦の音量バランス設定が可能なのでこのような位置がいいのです)

           

          ペグは”クルーソンタイプ”ですが、ヘッド側からネットでかしめるタイプ。

            

          ボリューム/トーンノブは”ブラックハット”。

           

          SGのボディは薄くレスポールのように重たくなくて扱いやすいのが特徴ですが、音色にもそれが現れ軽い分ローとハイがレスポールより薄いと言われています。しかしその分ミッドが強調されるのでブルージーなサウンドとも言えます。

            

          ミニハムやP-90との相性もいいのでもっと幅広く使われてもいいギターだと思います。もっともSG愛好家はみんなが使わないところがいいと思っているかも?

           

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          2020.10.09 Friday

          リペア ファイル その685

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            ヤマハ FG180 /  ネックアイロン矯正(ネックの捻じれ修正)・フレット交換・ナット交換・ブリッジピン穴修正

             

            言わずとしれたジャパンテージの至宝”ヤマハFG180/赤ラベル”。全体的にいいコンディジョンの個体ですが「ネック捻じれ」があるとのことで修理を依頼されました。

            マーチンコピー全盛期にヤマハは独自のオリジナルシェイプを採用。

             

            赤いので”赤ラベル” (そのはかグリーン・ブラックなどもありましたね)

            内部が塗装されているんです。

             

            ネックの反りも1弦側6弦側と違ううえ「ネック捻じれ」もあって、”アイロン矯正”で同時に修正するという難敵・・・

            何度もアイロンので修正を重ね適性値に至りました。(巷では「ネックアイロン矯正」は効かないとか流布されていますが、この技術は40年以上前に実証済みで私が弟子入りした工房でもものすごいたくさんのネックをこれで修正して来ました。ただちょっとしたコツがあります。信じてもらえないのでこれもいずれこの技術をオープンにしないとダメかなと思っています)

             

             

            before-after( before and after)

              

            ネックアイロン矯正する前と後の写真です。ヘッドがやや左落ちしていたのがわかりますか?

             

            捻じれを確認する方法として2枚の板をこのようにずらして使って透視しています。

            こうするとヘッドとボディとの捻じれを計測できます。

             

            フレットがすり減っていたのとネックの剛性を安定させるため「フレット交換」しました。

                

            フレットのタング(脚)を調整してネックに楔を打ち込むようにしてネックに強度を与えます。(ロッドを締めるとヘッドに左向きの力が加わるのでヘッド捻じれの原因にもなっています。ロッドに余裕を与えることで捻じれを防止することも考慮しています)

             

            FGのフレットタングはとても広くてフレットを抜いた痕も広いためそのままフレット打っても緩くなってしまいます。そのためタングをかしめる専用の道具でタングをギザギザに加工し広げてから打ち込んでいます。

              

            打ち込んだ後は、「すり合わせ」作業していきます。

             

            最終的にピカピカに磨き上げて完成。

            フレットは「ジェシカー♯55090」を依頼主の要望で採用。

             

            ナットも交換しました。

              

            オイルドボーンを採用。雰囲気がマッチしますね。

             

            アイロン矯正で仕込み角度も変更しているのでサドル高はそのままで弦高を下げることに成功しています。

                

            よりよくするため少し手を加えました。5・6弦のピン穴に弦溝を少し切り込みを入れて弦交換がスムーズになるようにしたのと、全体をサンディングしてからオイルを塗ってフレッシュ感をアップさせました。

             

            FG独特のシェイプ。

              

            依頼主によってペグが見事に再生されていました。この年代のモノでここまで程度のいいペグは初めてみました。

             

            仕込み角度をつけたため14フレット以降は折れ曲がっています。

             

            修理した楽器を手にした依頼主からメールを頂きました。

            「昨夜私の音楽仲間に修理していただいたFG-180を試奏させたところ、今まで弾いてきた赤ラベルの中で一番弾きやすくて凄く懐かしくてイイ音がするとの感想をいただきました。私の音楽仲間達は、中学時代に70年代の日本のフォークブームの時代を過ごして来た人達で、皆還暦を超えられている人達です。私はこの方々から日本のフォークを教わりました・・・・」

              

            私も一年ちょっと過ぎに還暦を迎えますが、中学生の頃はフォーク全盛の最後の”ひと花”といった感じで、音楽室を占拠してギターをかき鳴らし”拓郎”や”かぐや姫”やらをがなって歌っていました。当時はいい音の楽器が欲しいなんて思ったこともなく、鉄弦が張ってあればなんでもいいくらいでした。でも大学生くらいになると狙って音のいいヤマハFGを買っていたかも知れません。このときからFG伝説が作られたのでしょう。

             

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            2020.10.04 Sunday

            リペア ファイル その684

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              Ibanez AR-3000  / 電装系チェック・トグルスイッチ交換・フレット端ひっかかり修正

               

              イバニーズの”Artist Series Model”。80年代製だと思われますが、この当時は”アイバニーズ”でなく”イバニーズ”がと呼んでましたね。”I”を「アイ」と呼ぶようになったのは英語発音が逆輸入されるようになってからです。

              レスポールに肉薄しようとした星野楽器製造の当時のクラフトマンの意地を感じます。

               

              PUの音が出たり出なかったりしていました。どこが原因が配線やピックアップ、スイッチ類を点検しました。

                

              3wayトグルスイッチでの接触不良が原因だと分かりました。(PUの断線でなくてよかった)トグルスイッチを交換しました。電装系の部品は消耗品ですから時期が来たら交換が必要になります。

               

              レスポールと比べてARはトップのアーチがきついのでゴム製の隙間スペーサーが付いていたと思われますが、失われていました。イバニーズのジョージベンソンモデルなんかもこの部分のスペーサーのパーツがなくなりますね。

                

              金属製の裏蓋にしっかりアースが落ちるようにその部分だけ切削加工してありました。(こだわりを感じる)

               

              1弦がフレット端に引っかかるとのことで点検すると、バインディングが痩せて隙間が生じていました。

                

              フレット端に瞬間接着剤を充填して隙間を埋めます。

               

              真っ黒な黒檀が使われています。ポジションマークはアバロンと白蝶貝が交互に入っています。

                

              ヘッドのバインディングはサイドのみで頭部はないデザイン。ナットは牛骨と真鍮の2層。(面倒なことやってますよ)

               

              各PUにはシリーズ・パラレル・コイルタップを選ぶミニスイッチがついていますね。

                

              ボリュームには特製ゴムが巻いてあります。

               

              ブリッジとストップテールピースは独特です。どちらもビズでボディに固定されているので弦交換時に落ちることがなくプレーヤーにとってありがたい構造です。テールピースも弦をひっかっける感じで穴に通す必要がなく、弦交換がスムーズにできるようになっています。

                

              ゴールドパーツなのでゴールドメッキがしてありますが、やや薄く剥げてしまうのが残念。しかし国産最高峰のギター(ヤマハSGやアリアプロPEとかも)のひとつであることは間違いなく20年後は世界的な名器になると思っています。

               

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              2020.09.29 Tuesday

              リペア ファイル その683

              0

                モーリス S92 / ナット交換

                 

                フィンガーピッカー御用達のモーリス”S"シリーズ。S92はトップ・シダー、サイド&バック・マホガニーのモデルで大変軽くできていました。(軽いと何故だか鳴るイメージが湧きますね)

                ナットはタスク製でしたが、弦溝がすり減って低くなっていました。これでは開放でビビります。弦溝が低くなる原因として、変則チューニングを多用した際 弦を弛めたり張ったりするので弦によりナット溝の底が擦れてそうなった、と考えることができます。弦がヤスリの役目をしてしまうのです。

                 

                タスクナットを牛骨に交換しました。タスクは軽やで開放的な音がしますが、硬度は牛骨よりも柔らかいです。そのため弦溝が減りやすいです。

                  

                オリジナルと同じ弦間隔にします。フレット側の轍(わだち/減った部分)と弦の位置が一致するようにするためです。ズレると押し弦のとき弦が轍へ逃げることになりますから。

                 

                ナットを大まかに整形してから弦溝を専用ファイルで切り込んでいきます。

                  

                最終的に弦が溝から半分くらい飛び出るように整形し直してから、ペーパー各種を使って磨いて仕上げます。

                 

                完成。このギターの場合、ナットの底面が古いマーチンのように斜めになっているたので、通常より少し手間がかかっています。

                  

                シンプルなヘッドに黒檀製のペグボタンがシックです。

                 

                内部を覗かせてもらいました。トップの力木はXXブレーシング。Xブーシングとラティス(格子)との中間のような力木が配置されていました。トップの厚さはとても薄く、このブレーシングならばトップはスピーカーコーンのように動くでしょう。

                  

                バックにもXブレーシングが採用されています。タップトーンがラダーブレイシングよりタイトに鳴っています。

                 

                特筆すべきは、指板の厚さ変化です。ナット側が厚く指板エンド部は薄いです。これはクラシックギター製作家がよく使うやり方で、ブリッジへの弦の進入角度をトップに対して”く”の字に仕込む方法です。弦振動エネルギーを有効に使うにはトップと平行に弦が張られるより少し角度を付けてある方がいいとされています。力学的なことよりも経験上これが選ばれるようになったと推測しています。

                  

                マーチンに代表される仕込み角度は”へ”の字ですから、スティール弦のアコギでは大変珍しい仕込み角度です。

                 

                ブリッジはピンのないタイプ。普通 このタイプが採用されている理由は、ラティスブレイシングだとブリッジプレートがないためですが、このモデルはXXだからブリッジプレートがあります。どうしてかな?

                  

                ラベルに監修者の個人名が入っています。モーリス社はそういう方針ですね。(メーカーによって考え方が違う)

                 

                設計がいいうえに弾き込まれているためか、ものすごく反応がよく美しい音色を奏でます。個人ルシアーメイドに匹敵するくらい。

                  

                メーカーが作ると価格も適正に抑えられますから、これは個人製作家にとってあなどれないギターですね。

                 

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                2020.09.25 Friday

                リペア ファイル その682 (パート2)

                0

                  ギブソン SG 90 ダブル /  フレット交換・ナット交換・ボディ再塗装

                   

                  前回からの続き。古い塗装の上にまた新たに「クリーム色」塗装で仕上げ、依頼主にペイントしてもらいました。戻ってきたギターにクリアーを重ね塗りして行き、ペイントの保護膜をつくります。

                    

                  画家である依頼主によってペイントされたSGは2本目で、前回は黒いボディでした。

                   

                  組み上げ時に全体のメンテナンスも兼ねることになっていたので、エスカッションが割れていたのを新品と交換したり・・・

                    

                  チューンーOブリッジのサドル止めワイヤーが失われていたのをギター弦の3弦を使って自作したりしました。

                   

                  また、フロントPUはコイルがむき出して断線していたので、リアPUに負けないパワーのある”ダンカン”に載せ替えました。

                    

                  ストップテールピーズはなくて弦は”裏通し”です。

                   

                  ペグはインペリアル?ギブソンの高級機に使う様なデザイン。

                  ​  

                  SGはネックの元にストラップピンが付いていますが、ストラップを付けて立つとギターが前掛かりになりバランスが悪いんですよね。カッタウエイにストラップピンを増設しました。

                   

                  指板は黒檀で24F仕様。フレット交換の効果があってネックは真っすぐになり弦高も下がりました。

                    paint by マーブルみき

                  コロナが開けたらライブでボリューム全開で鳴らしてやってください!

                   

                  ギブソンギター修理 インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=631

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                  2020.09.21 Monday

                  リペア ファイル その682 (パート1)

                  0

                    ギブソン SG 90 ダブル /  フレット交換・ナット交換・ボディ再塗装

                     

                    SGの亜種で「SG 90 ダブル」。フレットの減りとネック反りが甚だしく弾ける状態でなかったのと、ボディペイントを施したいとの希望で当工房に入院しました。

                    全体の塗装をやり直すことになったので、その前に「フレット交換」「ナット交換」を済ませておくことにします。

                     

                    ネック/フレットは黒檀指板、オーバーバインディング24フレット仕様でした。

                    ロッド調整でもネックの「順反り」が収まらないので、フレットタング(フレットの脚部)をきつめにして指板に楔(くさび)を打つような感じでネックを「逆反り」にします。このような技術はロッドのない古いマーチンギターやクラシックギターでも使います。

                     

                    指板周りにバインディングが入っていますので、フレット端はバインディングをまたぐようにタングニッパーでタング(脚部)をカットします。

                      

                    カットしたままではラフなので、クラウン(頭部)の底がフラットになるように専用のジグで整形し仕上げます。

                     

                    ネック強度が出るようにフラットタングを広げ具合を調節しながら、一本一本打ち込んで行きます。

                      

                    SGのようなダブルカッタウエイのネックはボディとの接地面積が狭く、ネックがあらわになっている分ネックが反りがちになりますね。

                     

                    ナットも牛骨で新調しておきます。

                    塗装前にフレットワークを済ませておくのは、塗装後の作業になるとネックに傷をつける可能性があるからです。作業の「段取り」が仕上げの良し悪しに直結します。

                     

                    パーツをすべて外して塗装準備に入ります。

                    今回のカラーリングは同色の「クリーム色」でしたから、全体の擦り傷を取るぐらいのサンディングで済ませてあります。生地を全部剥くまではなかったです。

                     

                    まずは「ホワイト」で下塗りします。

                    その後、「クリーム色」に着色しました。数回だけクリアーを吹いてこの状態のまま依頼主に渡しました。画家である依頼主が自宅でインスピレーションに任せペイントを施します。それまで待ちます。

                     

                    リペアファイルその682(パート2)ではペイントされた楽器を仕上げていく様子をレポートします。

                     

                    ギブソンギター修理 インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=631

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                    2020.09.17 Thursday

                    リペア ファイル その681

                    0

                      スズキ クラシックギター / ペグ交換・ブリッジ留め加工

                       

                      以前調整した”鈴木バイオリン”のクラシックギターが再びやって来ました。60年代製だと思われます。

                       

                      駒(ブリッジ)の弦を巻く部分が破損したので新しいモノを取り付けます。素材は少しゴージャス感を出すために”パール柄のセル”を選びました。素材の厚さ分を”キワかんな”で削り取ります。(”キワかんな”というのは建具なんかに使いますが、右前と左前2丁揃えるのが普通。木目には逆目があるんでそうなります)

                        

                      素材は”西洋かんな”をバイスに挟んで素材の方を動かしてピッタリのサイズまで削って行きます。

                       

                      当て木を使いクランプで駒に接着。

                        

                      完成。

                       

                      少しだけグレードアップしたでしょ?

                       

                      ガタついて来た糸巻も交換します。古いクラシックギターのポスト間隔は狭いことが多いですね。

                        

                      セパレートタイプの糸巻を取り付けました。これでスムーズになりました。

                       

                      トップはスプルース単板。バックとサイドはメイプル(楓)単板仕様です。

                      依頼主はこれで古賀メロディーを奏でることが多いそうですが、ピッタリの伴奏楽器だと思います。昭和の雰囲気がどことなく漂う古いクラシックギターでした。

                       

                      クラシックギター修理 インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=648

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