2020.08.12 Wednesday

リペア ファイル その673

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    Chaki コントラバス F-30/  トップ割れ・サイド割れ補修(タッチアップ塗装)・トップ欠け修復(タッチアップ塗装)・ブリッジ脚立て

     

    プレス甲単板モデルのチャキ・コントラバス。合板モデルとは出音の深みが違います。学生オケ(吹奏楽)では定番楽器ではないでしょうか。(今は製造していませんが)

    オーナーはブルースバンドのベーシスト。エレキベースもさることながらウッドベースも弾きこなす技量の持ち主です。

     

    トップの剥ぎ面に亀裂/段差が出て来ました。サイドのメイプル単板に木目に沿って亀裂が入っています。

      

    経年変化で木材が動きましたね。

     

    こういう単板モデルの補修修理の場合、裏板を外して内部からパッチを圧力をかけて段差を修正するとかパッチを当てるとかするのが伝統的な修理方法なのですが、そうなると大掛かりな修理になって作業代金もかさんでしまうので、今回は表側からできるだけの作業をして修正することにしました。

      

    エッジはぶつけてあちらこちら破損していたり傷や塗装剥がれがありました。塗装剥がれ部分は同色を刷毛塗りしておきました。

     

    開いたり、浮いたところは膠を摺り込みクランピングして接着します。

      

     

    隙間が生じているところは「薄板」を差し込んで補修していきます。

      

    ギリギリまでカンナで削ってから最後はスクレーパーで段差を無くします。

     

    トップとサイドの一部に「薄板」を差し込みましたが真新しい色です。そこで新しい材と周りの材との”色合わせ”するべく水彩絵の具でタッチアップした後、ラッカー塗料を部分的にエアーブラシで吹き付け仕上げます。(チャキはシェラック仕上げではなくラッカー仕上げです)

      

    ギターと違い大きいので塗装部屋での取り回しが大変。

     

    わずかな段差は残りましたが、修正面と周りとは違和感なく仕上がっています。

      

    全体が半艶になっているので新規の塗装もそれに合わせてやや曇らせて仕上げています。

     

    新しい塗装と古い塗装の繋がり具合がなかなかうまくいかなくて・・・何度もやり直しました。

      

    エッジの「欠け」ている部分はノミで取り除いて・・・

     

    同じような木目のスプルース材をあてがい、加工します。

      

    エッジは”玉淵”になっているのでそこも再現。

     

    「色付け」して「部分塗装」し何となく古く見せかけて仕上げました。

    きれいにするより自然に汚す方が難儀・・・

     

    弦高調整ができる駒(ブリッジ)に交換しました。駒を指板アールに合わせて削ったうえ伝統的な「コントラバスの駒」のセオリー通り全体を整形していきます。(友人のバイオリン製作者監修の元です)

      

    トップのアールにピッタリ合うように駒脚も整形してあります。

     

    クラシック演奏家ではないので弓弾きではなく指弾きがメインですので弦高は低めに設定されていますが、Bow(弓)にも対応できるようにアジャストタイプの駒をチョイスされたのです。

    アコースティック楽器であるコントラバスは、エレキベースとは違う音の世界感があるので”BASS弾き”には尽きない魅力がある楽器に映ると思います。

     

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    2020.08.07 Friday

    リペア ファイル その672

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      tatsuhiko HIROSE 2000 10弦クラシックギター /  トップ割れ補修・ネックフレットバリ取り・ボディ研磨

       

      若きジャズギタリスト所有の10弦クラシックギター。クラギでジャズを演奏するだけでも珍しい(私が知らないだけ?)のに10弦を弾きこなすなんて想像を絶します。

       

       

      廣瀬 達彦氏は親子2代(父 廣瀬 春彦)に渡る製作家であると知りました。大変緻密な作りであるうえ素晴らしい仕上がりです(セラック塗装)。

       

      トップにクラックが入っていました。指板材の黒檀が縮んだときにトップが引っ張られてヒビが入ったと思われます。

        

      割れは深くないので、膠を摺り込んでおくだけでもヒビの進行を止められますが、さらに指板が動いたときのことを考えて裏側に補強を入れることにしました。

       

      木目に沿って割れが入っています。

        

      薄板のパッチをあてました。

       

      セラック塗装がゴム(石油系)製のギターリフト(斜めに構えるための補助製品)によって浸食されていました(バック・サイド・トップ数か所)。細かいペーパーで研磨して段差を極力取り除いてから熱を加えないようにバフで磨きました(摩擦で熱を持ったらセラックは溶けます)。

        

      指板端にフレットバリが出ていました。また斜めにカットされたハイポジションのフレット端が鋭角になっていたので、それもヤスリで丸く修正しておきました。

       

      糸巻は依頼者によってオリジナルよりさらに高品位のペグに交換されていました。

        

      弦高は割と低めの設定でした。1・2・3弦はサドルにテンションが掛かるようにアルミ製の弦留め(クリアトーン)が装着されていました。

       

      10弦ギターは6弦よりトップを強い力(70〜80キロ)で引っ張るのでトップの剛性を上げて作らないといけませんが、あまり強くすると鳴らなくなるし難しいと思われます。ただ複弦であるので弦の共振により6弦よりふくよかな音がします(ハープのような)。

        

      そのためミュートが重要だと教えていただきました。複弦の世界は玄妙です。

       

      クラシックギター修理 インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=648

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      2020.08.03 Monday

      リペア ファイル その671

      0

        G&L L2000 Bass /  アウトプットジャック交換

         

        フェンダー社の生みの親であるレオ・フェンダーさんが最後に行きついた会社”G&L ”。このベースはミュージックマン社のスティングレーのようにアクティブPU仕様です。(パッシブでも鳴るらしい)

         

        ノイズが出るということで‥澱啝栂魅船Д奪▲献礇奪の接点のチェックをしました。どうやらアウトプットジャックが原因ですね。アウトプットジャックは消耗品だとお考えください。プラグの抜き差しで金属同士がぶつかり摩耗していくからです。

          

        アウトプットジャックを交換します。アクティブPUなので”STERO"仕様3ピンジャックを使います。

         

        キャビティ内のプリアンプ。

          

        ストレイトジャックがキャビティ内に突き出ています。音出ししてノイズが消えたのを確認しました。

         

        預かる時間が短く電装系を詳しく見ることができませんでした。ポットはボリューム・トレブル・ベース、3点トグルスイッチはポジョンの切り替えが一番上で、その下2個はどのようなコントロールかわかりませんでした。(多彩な音作りができるが、ちょっと複雑すぎ?)

          

        重量のあるブリッジ。

         

        トラスロッドはヘッド側から調整できます。

          

        トラスロッドがヘッドに突き抜けるとネック裏が薄くなりウイークポイントになりがちですが、そこも踏まえて厚みを残したネックグリップになっています(さすが)。

         

        ペグシャフトとは短くてありますね。フェンダースタイルだとこのシャフトが曲がる事故が結構あることを知ってのことでしょう。

          

        ボディへは6点でネジ留めされています。

         

        JBやPBでの欠点を補いながら新たなアイデアを注ぎ込まれているのが見て取れます。

          

        改めてレオ・フェンダーさんは凄いなと思いました。革命家ですね。

         

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        2020.07.30 Thursday

        リペア ファイル その670

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          Washborn W-400  /   フレット交換(オーバーバインディング)・ナット交換・ブリッジ弦誘導溝加工

           

          楽器は使ってこそ本望だと思いますが、このギターを体現しておりフレットが弾き込まれてずいぶん摩耗していました。

          (若きミュージシャンのギターです)

           

          フレットを交換します。フレットを抜き去ってから指板面を真っすぐになるように整えます。フレットが減る時期が指板メンテナンスを行う時期とだいたい一致しますので、ここでネックのコンディジョンアップが図れます。

            

          指板にバインディングが巻かれていますので、フレットはそれをまたぐような加工(オーバーバインディング加工)をフレット端に行います。

           

          ネック下に鉄アレイを置いて金槌でフレットを一本一本打ち込んで行きます。この際、ボディに重しを置くと反動が抑えられフレットがタイトに喰い込んでくれます。

            

          そのあと平ヤスリで「すり合わせ」をしてから半丸ヤスリでフレットの山を付けて、最後はペーパー各種で磨き上げて行きます。

           

          完成。白いバインディングの上にフレットが載っているのが解りますか。

            

          フレットはもちろん指板もきれいになっています。

           

          フレットを交換するとナット溝が低くなってしまいますので、ナットも交換しています。

            

          非対称なヘッドデザイン。

           

          サドルを削ることなしに弦高を下げられました。ただサドル高はそれほど高くないので、ブリッジピンからの弦の誘導溝をブリッジに切り込むことで「立ち上がり角度」を付けてやることにします。

            

          これでサドルに掛かる力(モーメント)がアップします。

           

          フレット交換・ナット交換・調整などで以前よりダイナミックレンジ広く鳴ってくれています。

            

          これからさらに弾き込んでくださいね。

           

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          2020.07.26 Sunday

          リペア ファイル その669

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            Gibson Hummingbird / フレットすり合わせ・ネック再塗装

             

            ピックガードに描かれた”ハミングバード”がこのギターのネーミングの由来ですが、”ハチドリ”のことですね。ホバリングしながら花の蜜を吸うので蜂のような鳥という意味です。(残念ながら日本には生息していない)

             

             

            ”COVID-19”の影響でしばらくライブがないとのことでメンテンスにやってきました。弾き込んでフレットがすり減っています。

              

            フレットをすり合わせしました。フレットが弦との接触で摩耗し轍(わだち)状に減ってくると、ピッチが不安定になり和音が濁ったり、雑音が混じるためどことなくスッキリしない音になったりします。

             

            フレットに一番減った部分まで、全体を平ヤスリで削り落としてしまいます。そこから改めてフレットの山(ピーク)状になるように三角ヤスリや半丸ヤスリで付け直して行きます。

              

            ヤスリによって再び山頂(フレットピーク)ができたら、ヤスリ傷を一本一本ペーパーで磨いてきれいにして完成です。

             

            使い込んだネック裏が傷や汚れで滑りが悪い状態になっていました。マーチンのように半艶サテン仕上げに塗装をやり直します。

              

            サテン仕上げはサラッとしていて気持ちがいいものです。

             

            グローバーのペグが装着されています。

              

            サドル高もしっかりあって仕込み角度トラブルがないことを物語っています。

             

            ギブソンのアコギは”J45”の”ラウンドショルダー”タイプが人気でありますが、”スクエアショルダー”である「ハミングバードでないと!」という方も少なからずいらっしゃりますよね。(チャボ!)

              

            細部をマーチンと比べると粗放感がありますが、そこがまた魅力的だったりするので不思議なものです。(ギブソンだけが許される)

             

            ピックガードがデカいです。(そこがいい)

            やることのスケールのデカさもアメリカ的で真似できないです。

             

            ギブソンギター修理 インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=631

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            2020.07.22 Wednesday

            リペア ファイル その668

            0

              Aria Pepe P-49  /  駒再成型・接着・サドル製作

               

              ナイロン弦のミニギターです。(バリトンウクレレくらいかな)

              かわいいサイズで子供に最適ですが、もちろん大人も十分本格的に弾くことができます。

               

              駒の一部破損したうえ外れてしまっていました。

                

               

              依頼主がクラシックギター用の駒を持ち込まれましたので、このサイズに合うように加工し直します。弦通し穴をこのギターの指板幅に合わせたサイズに開け直し。

                

              ウイング部がやや長いのでカットします。弦の代わりに糸を張ってみて駒の左右のブレがないか位置を確認しています。

               

              弦長補正を考えたうえサドル./駒の位置を決定。駒が載る位置の塗装をノミで欠き落としました。

                

              接着剤を入れて駒をクランプで圧着。

               

              サドルも入れて完成です。

                

              なかなかバランスが取れたカワイイ駒になりました。

               

              荒井貿易(Aria)は、アコギのほか”アリアプロ”などのエレキを扱っている商社/メーカーですが、実はクラシックギターの品揃いが充実している会社です。創業者の荒井史郎氏がクラッシクギターはじめ楽器の輸出入のパイオニアであったからでしょう。

              名古屋のショールームには”ホセ・ラミレス”など世界の名器が鎮座しているとか。(一度覗きたいと思いながらまだ実現できてなくて・・・)

               

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              2020.07.18 Saturday

              リペア ファイル その667

              0

                ヤマハ LS16   /   ブリッジ上面削り・弦高調整

                 

                小振りなサイズのヤマハLSシリーズ。このモデルはAsia製(china製?)ながらオール単板性でコストパフォーマンスに優れています。

                弦高を下げたいとのことでサドルを下げることにしました。その際、気をつけたいことはブリッジ上面とブリッジピン穴との差が小さくなると 弦の立ち上げり角度が小さくなりサドルへ掛かる弦の圧力が弱くなることです。当然、音量が下がりますし、出て来るサウンドの音圧も薄く感じられます。

                 

                それを避けるためにブリッジ上面を削ってピン穴との立ち上がり角度を確保します。

                    

                さらにピンからサドルへの弦の誘導溝も切り込んでより立ち上がり角度を強くする加工も施しました。

                 

                この状態にしてからサドルを削って弦高を下げます。

                  

                この加工時に注意すべき点がふたつあって、ひとつはブリッジに掘り込んであるサドル用の溝が元々浅い場合は、サドル用の溝を深くする必要があること。国産の古いギターはこのケースが多いです。 もうひとつは、ブリッジの厚さが薄めの場合上面を削ると 弦のボールエンド部分の巻き直し部がサドルに乗っかってしまうことがあること。この場合はブリッジプレート裏に薄板を補強してやる必要が出て来ます。

                 

                ヤマハはヘッド側にロッドカバーがあるものとネック側にあるものと2通りあります。これはヘッド側。スッキリしています。

                  

                Asia製のネックヘッドが継ぎネックになっているケースが多いですね。

                 

                中央にローズが挟み込まれている構造。ネック強度が稼ぐのに適しています。また捻じれなどにも強いです。

                柾目のいいローズが使われています。

                 

                このモデルはA.R.E(Acousutic Resonance Enhancement)処理がされていると聞きます。木材を圧力鍋で気圧を高めて熱処理していると想像しています。https://research.yamaha.com/ja/technologies/are/ 熟成した音で鳴るのが売りですね。

                (当工房ではこれに似た結果が得られる”スモークド乾燥処理”と言う技術をもっていますhttp://blog.9notes.org/?eid=407

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                2020.07.14 Tuesday

                リペア ファイル その666

                0

                  Tokai LP model  /   フレットすり合わせ・フロントPUキャビティ穴開け・リアPU用クッション増設

                   

                  P-90搭載のトーカイ製のレスポールモデル。ゴールドトップ仕様でグッドルッキングです。

                  P-90はシングルコイルPUなんですが、LPに搭載すると材の特性が生かされ音に厚みが生まれます。

                   

                  国産ギターを再認識された依頼者はギブソンLPから乗り換えられたそうです。フレットが随分摩耗しておりました。

                    

                  「フレットすり合わせ」します。目の細かい”油目”と呼ばれる平ヤスリで 弦との摩擦でフレットが轍(わだち)状になったフレットの窪みの底まで削り落としていきます。最も低くなったフレットレベルに全体のフレットレベルを合わせるように削り落とす作業を「すり合わせ」といいます。

                   

                  平ヤスリでフレットの形状が台形になってしまうので、再び「半丸」になるように各種ヤスリを駆使して台形になったフレットの角を落とすようにして再びピーク(山頂)がある形に整形してやります。

                    

                  ペーパーを使ってヤスリ傷を取るようにしながら磨き、最終的にフレットをバフで磨き上げて完成です。

                   

                  リアとフロントの音量バランスが悪かったので、PUの上下範囲を広げるためにフロント リアそれぞれ加工しました。

                    

                  フロントはもっと下げられるようにホールピースがボディと当たる位置に穴を開けます。リアはもっと上がる様に反発力が強いクッションに交換しました。

                   

                  ホールピースがググっと下がる様になりました。

                    

                  リアはより高く設定できるようになりました。

                   

                  ハムとは違いP-90だとスッキリしたフェイスですね。

                    

                  はじめにゴールドトップ塗装を考えたギブソンのデザイナーは”ぶっ飛んで”いたとしか思えないです。自動車塗装の応用だとしても美しい木材にラメ入りの金属っぽい塗装を施すなんて通常では考えられないですよ。

                   

                  トーカイは”Les Paul"でなく”Love Rock” 

                    

                  ロッドカバーを外すのはお気に入りのミュージシャンの影響だとか。

                   

                  ラッカー塗装でないの残念ですが、できがいいトーカイ製レスポール。ヨーロッパにはマニアがいるらしいです。

                   

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                  2020.07.10 Friday

                  リペア ファイル その665

                  0

                    Martin 000-28EC / ネックリセット・トップ割れ補修・バインディング剥がれ・力木外れ・サドル交換(オフセット加工)

                     

                    マーチン社のエレック・クラプトンのシグネーチャーモデル”000−28EC”、OMよりもスケールが短くテンションがやや弱いためベンド(チョーキング)しやすいとかの特徴があります。

                    また小振りで抱えやすいので日本人にピッタリのサイズでもありますね。

                     

                    ネックが”元起き”しておりヒールでも接着の剥がれが起き「弦高が高く」ピッチも不安定になっていました。

                      

                    持ち込んでくださった依頼者の前で点検し「ネックリセット」が必要と判断致しました。

                     

                    お預かりしてネック外し作業(リセット)に入ります。まず14フレット先の指板を温めて接着剤をゆるめます。

                      

                    そこにパレットナイフを挟み込んで完全にトップと分離させます。

                     

                    15フレットを抜いてそこに穴を開けスチームを注入します。(デロギン社のエスプレッソメーカーでスチームを発生させています。そう言えばこれでコーヒーを淹れたことはないなぁ)

                      

                    ダブテールの膠をスチームでゆるめて外すのです。

                     

                    わずかダブテール部が細かっためジョイント部が動いたと思われます。薄板を張り付けてきつめのダブテールを作ります。

                      

                    「センター出し」と適切な「仕込み角度」をゲージで確認しながら微調整していきます。

                     

                    接着します。

                      

                    15フレットを入れ戻してから全体を「すり合わせ」。

                     

                    再びピークを半丸ヤスリなどで切り直してからフレット一本一本を各種ペーパーを使って磨き上げます。

                      

                    最終フレットにクラプトンのサインインレイが入っていますね。

                     

                    トップの剥ぎ面に割れが入っていました。隙間ができていたのでスプルース材を楔状に加工して挿入します。

                      

                    飛び出した部分をカンナで取り除き、フラットに。

                     

                    差し込んだ材をトップ材と同じような色に「色付け」します。

                      

                    そのうえからクリアーにアンバー色をやや混ぜてエアブラシでタッチアップ塗装しました。

                     

                    腰部でバインディングが剥がれていました。

                      

                    接着剤を入れて止め直しました。

                     

                    あとはバフで磨いてこの通り。

                    外周にはヘリンボーンのバインディングが入っています。

                     

                    バックをタッピングするとバズ音が発生していました。力木外れですね。止め直ます。

                      

                    マーチン社はステッカーがないのが普通ですが、シグネーチャーの場合はその証明書のようなステッカーが貼られています。

                     

                    「仕込み角度」変更で元のサドルが低くなってしまったので牛骨で「サドル交換」します。(オフセット加工も)

                      

                    ブリッジピンからの弦の誘導溝をつけておきます。(より立ち上がり角度が強くなる)

                     

                    修理完了しました。

                      

                    ペグブッシュが6角形です。(角が一個一個不揃いなところが自然な感じ 日本メーカーはどれも同じ向きに統一してしまう嫌いが・・・)

                     

                    ヒールもピッタリ。

                      

                    マーチンは一本竿なんですね。

                     

                    以前はカポを付けての演奏ではピッチが不安定で心地悪かったそうですが、「リセット」と「オフセット加工」でそれも解消されました。

                      

                    世界的にヒットしたため出荷本数が多くトラブル機も少なからずあるのも事実ですが、元々ポテンシャルの高い楽器ですのでメンテナンスをしっかり行えば抜群の鳴りで蘇ります。この楽器にも良材が用いられていました。今後ますます愉しみです。

                     

                    関連ブログ:マーチンギター修理インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=307

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                    2020.07.05 Sunday

                    リペア ファイル その664

                    0

                      O.N.G Blues Guitar / ナット調整

                       

                      ”Blues”好きなギタリストなら知っている国産の隠れた名作ギター”O.N.G Blues Guitar”、まったく個性的ですね。

                      特殊なセミアコ構造でソリッドともセミアコともとれる独特なサウンドです。

                       

                      ナット調整に訪れました。

                        

                      ここがしっかりしていないと肝心の鳴りも台無しですからね。

                       

                      いかにもって感じの"Bluse"インレイ。

                        

                      ペグはゴトー社の最高クラス”510(ゴトー)”が採用されています。ギア比が細かく微妙なチューニングもピタリと収まります。

                       

                      スルーネック構造のボディに削り出し中空スプルーストップを左右から張り付けてある、手の込んだ方法で作られています。

                        

                      ピックアップはミニハムが2発搭載されていますが、これは簡単に取り外しができてるようになっています。(PU部がユニット式になっていて好みでフルハンバッカーと交換可能できるようです)

                       

                      3点ロータリースイッチでPUポジションを選びます。(トグルスイッチより切り替えノイズが軽減されますよね)

                        

                      ストップテールピースは黒檀切り出しですが、”ロブスター(?)”が彫り込まれています。どんな意味があるのだろう・・・・

                       

                      メイプル3ピースのスルーネック。サイド&バックはメイプル。

                        

                      バインディングの入り方もこの構造ならでは。

                       

                      ピックガードはフレイムメイプル。

                        

                      全体にシースルーブルー塗装が美しい。派手めのところがアメリカンっぽいですね。

                       

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